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幼少期
54 提言
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僕はまだキャラメルポップコーンを頬張っているチャールズに声をかける。
「チャールズさん。ちょっとお話があるのですが、先ほどの部屋に戻りませんか?」
「わかりました。それでは行きましょうか。…ああ、そのバットに入っているポップコーンを持ってきてくれ」
チャールズはキャラメルポップコーンを執事に持たせてついてくるように指示を出した。
厨房では料理長や料理人達が別のポップコーンを作ったり、どんなフレーバーが合うか議論を繰り出している。
そんな彼等を厨房に残し、僕とチャールズと執事は先ほどの部屋へと戻っていった。
ソファーへ向かい合わせに座ると、メイドがお茶を入れ替えてくれた。
ちょうど喉が渇いていたので、ふうふうと息を吹きかけてお茶を冷ましながら飲む。
そう言えば、カッブに付いているソーサーはそこにお茶を入れて冷まして飲むために付いていると聞いた事がある。
だけど、お皿に入れたお茶を飲むなんて、行儀が悪そうに見えるんだけどな。
一体、誰がそんな事を思いついたやら?
話がちょっと脱線しちゃったな。
お茶を飲んで喉を潤したところで、僕はチャールズに話しかける。
「チャールズさん。僕がこのポップコーンの作り方を教えた事は誰にも内緒にしてもらえませんか? ここにいる執事や厨房の料理人達にもそのように徹底させてください」
そう申し出ると、チャールズは驚いた表情をを見せながらもポップコーンを手に取っていた。
「このポップコーンを作った功績を私に譲っていただけるという事ですか? どうしてです? これを王家に持っていけば、国王陛下達も喜んでエドアルド様を王子として受け入れてくださるのではありませんか!?」
そう言うとチャールズはまたキャラメルポップコーンを口に入れてもぐもぐと咀嚼している。
気に入ってもらえたのは良いけれど、あんまり食べ過ぎると肥満の原因になりかねないよ。
「僕が王子だという証拠は何処にもないし、そもそも国王陛下達が僕を受け入れてくれるとは思えません。いずれ、王家に迎え入れるつもりがあったのなら、わざわざ僕を捨てたりはしないでしょう?」
王家にとって双子が忌み嫌われるものだったとしても、生まれてきた子供に対して愛情があったのなら、密かに何処かで育てさせる事も出来たはずだ。
それをせずに捨てたという事は、少なくとも国王にとっては子供は王位継承だけの存在だという事だ。
母親である王妃が、僕を産んだ事を認識していたら、多少は違った展開になったのだろうか?
先日、顔を合わせた時の態度からすると、王妃の方も双子を受け入れたとは到底思えないな。
そんな所へノコノコと顔を出したりしたら、世間に知られる前に存在を抹消されそうな気がするよ。
チャールズは口の中の物を飲み込むと、納得したように頷いた。
「確かにそうですね。フィリップ様も情に訴えかけても聞き入れてもらえない冷淡な部分をお持ちですからね。だけど、本当に私だけが独占してもよろしいのでしょうか?」
「かまいません。このポップコーンの作り方だけで陞爵出来るかどうかはわかりませんしね」
「ありがとうございます。エドアルド様の事は皆にも内緒にするように厳命しておきます」
「よろしくお願いしますね。じゃあそろそろ帰らせてもらっても良いですよね?」
僕がニコッと微笑んでみせるとチャールズは弾かれたように立ち上がった。
「も、勿論でございます! 今すぐにお宅まで送らせていただきます!」
チャールズと一緒に執事までもがピシッと直立不動になっている。
僕はこうしてここにいるけど、一緒に来たメイドは馬車に閉じ込められたままだからね。僕が怒るのは当然だよね。
ここでの会話を聞かれたくないからメイドを馬車に取り残したままにしちゃったけれど、どうやって彼女に言い訳しようかな?
「チャールズさん。ちょっとお話があるのですが、先ほどの部屋に戻りませんか?」
「わかりました。それでは行きましょうか。…ああ、そのバットに入っているポップコーンを持ってきてくれ」
チャールズはキャラメルポップコーンを執事に持たせてついてくるように指示を出した。
厨房では料理長や料理人達が別のポップコーンを作ったり、どんなフレーバーが合うか議論を繰り出している。
そんな彼等を厨房に残し、僕とチャールズと執事は先ほどの部屋へと戻っていった。
ソファーへ向かい合わせに座ると、メイドがお茶を入れ替えてくれた。
ちょうど喉が渇いていたので、ふうふうと息を吹きかけてお茶を冷ましながら飲む。
そう言えば、カッブに付いているソーサーはそこにお茶を入れて冷まして飲むために付いていると聞いた事がある。
だけど、お皿に入れたお茶を飲むなんて、行儀が悪そうに見えるんだけどな。
一体、誰がそんな事を思いついたやら?
話がちょっと脱線しちゃったな。
お茶を飲んで喉を潤したところで、僕はチャールズに話しかける。
「チャールズさん。僕がこのポップコーンの作り方を教えた事は誰にも内緒にしてもらえませんか? ここにいる執事や厨房の料理人達にもそのように徹底させてください」
そう申し出ると、チャールズは驚いた表情をを見せながらもポップコーンを手に取っていた。
「このポップコーンを作った功績を私に譲っていただけるという事ですか? どうしてです? これを王家に持っていけば、国王陛下達も喜んでエドアルド様を王子として受け入れてくださるのではありませんか!?」
そう言うとチャールズはまたキャラメルポップコーンを口に入れてもぐもぐと咀嚼している。
気に入ってもらえたのは良いけれど、あんまり食べ過ぎると肥満の原因になりかねないよ。
「僕が王子だという証拠は何処にもないし、そもそも国王陛下達が僕を受け入れてくれるとは思えません。いずれ、王家に迎え入れるつもりがあったのなら、わざわざ僕を捨てたりはしないでしょう?」
王家にとって双子が忌み嫌われるものだったとしても、生まれてきた子供に対して愛情があったのなら、密かに何処かで育てさせる事も出来たはずだ。
それをせずに捨てたという事は、少なくとも国王にとっては子供は王位継承だけの存在だという事だ。
母親である王妃が、僕を産んだ事を認識していたら、多少は違った展開になったのだろうか?
先日、顔を合わせた時の態度からすると、王妃の方も双子を受け入れたとは到底思えないな。
そんな所へノコノコと顔を出したりしたら、世間に知られる前に存在を抹消されそうな気がするよ。
チャールズは口の中の物を飲み込むと、納得したように頷いた。
「確かにそうですね。フィリップ様も情に訴えかけても聞き入れてもらえない冷淡な部分をお持ちですからね。だけど、本当に私だけが独占してもよろしいのでしょうか?」
「かまいません。このポップコーンの作り方だけで陞爵出来るかどうかはわかりませんしね」
「ありがとうございます。エドアルド様の事は皆にも内緒にするように厳命しておきます」
「よろしくお願いしますね。じゃあそろそろ帰らせてもらっても良いですよね?」
僕がニコッと微笑んでみせるとチャールズは弾かれたように立ち上がった。
「も、勿論でございます! 今すぐにお宅まで送らせていただきます!」
チャールズと一緒に執事までもがピシッと直立不動になっている。
僕はこうしてここにいるけど、一緒に来たメイドは馬車に閉じ込められたままだからね。僕が怒るのは当然だよね。
ここでの会話を聞かれたくないからメイドを馬車に取り残したままにしちゃったけれど、どうやって彼女に言い訳しようかな?
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