16 / 27
変わりゆく気持ちの行方
2
しおりを挟む
「でもちゃんと口で言ってほしいな。じゃないとこのままだよ」
触ってくれると言ったのに、嘘つきだ。恨めしい気持ちで福永を睨むが、もちろん彼は見えていない。
「ん、んん……はあ、触って、ほしいです」
「ん? どこを触ってほしい?」
「はあ、……ここ。お願い」
口で言うのはどうしても恥ずかしくて、もう一度福永の手に陰部を擦りつける。口元に笑みを浮かべた福永が、びしょびしょになったショーツを脱がせた。
キッチンで一糸纏わぬ姿にされてしまい、恥ずかしいと思うのに興奮してしまう。タラタラと垂れる蜜を指に擦りつけた福永が、蜜壺に指を差し入れた。
「ひあっ……ああっ」
「ごめん、あんまりかわいいから意地悪しちゃった。ちゃんと触ってあげるよ。……ああ、中、すごく熱くなってる。今日はこっちでイこうね」
乳首に吸いついた福永が、膣の中に埋まった指を律動し始めた。彼の指が肉壁の一点を掠ると、甘い痺れが身体に走り璃湖は背中を仰け反らせる。
「あ、……ああっ、そこ……ひあっ、あ、そこ、なに? 気持ちい……ひあぁっ、ああっ」
「中、トロットロだ。俺の指が溶けちゃいそう。ここ、細井さんのいいところ。良さそうだね」
乳首を舌で嬲られながらそう聞かれ、璃湖はコクコクとうなずいた。下腹部に熱が集まって、今にも爆発しそうだ。
「ああ……あ、あ、きちゃう、……んん、ああっ」
「ここも柔らかくて……入れたら気持ちいいんだろうな。すごいな、中うねってる」
限界を訴えるように、璃湖の膣癖がぎゅうぎゅうと福永の指を締めつける。強い快感に、目から涙がぽろりとこぼれ落ちた。
「イきそうなんだね。いいよ、ほら……イけ」
「ひああぁ、あ、イク……もう……イクぅ……ああぁっ、……んんっ、あっ」
普段の福永からは考えられない強い口調でそう言われ、それがトリガーのように璃湖は欲望を弾けさせた。
全身に痺れるような快感が走り、汗が噴き出る。立ってられなくなって、そのままその場に崩れ落ちた。
これが憧れの中イキというものなのか。外で達するよりも、ずっと深いところで感じている気がする。まるでもっと強い刺激を求めるように秘奥が疼いているが、それさえも気持ちがいい。
「あっ、ほ、細井さん」
はあはあと息を乱しながら、初めての体験の余韻に浸っていた璃湖は、なにか焦った様子の福永の声に顔をあげた。口元を手で押さえて、真っ赤な顔で璃湖を見下ろす彼の姿が目に入る。
「やばい、鼻血出そう。細井さんのおっぱい、すごく綺麗だ。乳首も、好みの色。丸くて、かわいすぎる」
はあはあと息を乱している彼の視線を追って、ハッとする。剥き出しの乳房が福永の目に晒されている。初めての中イキの衝撃で、手で目隠しをしていたことをすっかり忘れていた。
「きゃあ、ダ、ダメ、見ないで」
手で隠そうとするが、それを福永に阻まれる。そのまま床に押し倒されると、腹の上に福永が跨った。
「え、なんで……」
「ごめん。……出そう」
はあっと熱い息を吐いた福永がベルトを外した。彼の股間に目をやるが、手で視界を塞がれてしまう。
「恥ずかしいから、見ないで」
なんだそれは。自分はしっかり人の身体を見ておいてそれはずるいだろう。そう言おうとした瞬間、ジッパーを下ろす音が聞こえて言葉を呑み込む。福永が璃湖の前で陰茎を取り出すのは初めてだ。
「ああ、やばい。細井さんのおっぱい、本当に綺麗だ。丸くて、かわいい。乳首の色、エロすぎる」
ムニムニと胸を揉まれ、乳首をきゅっと摘ままれる。小さく喘ぎながらビクついていると、顔になにかがかけられた。
「わっぷ」
「ごめん、口元だけ出すね。手が足りない」
どうやら彼が着ていたワイシャツらしい。璃湖はこんなにすべてをさらけ出しているといのに、そんなに見られるのが嫌なのだろうか。
不公平だと思うが、素直に言うことを聞いておく。男性器を見たいなんて真正の変態でしかないからだ。さすがにそれを口にしたら引かれてしまうだろう。
「はあ、はあ、ふう……ああ……やばい、もう爆発しそう」
「ひゃうぅ、……んんっ、あっ」
「ああ、細井さんて、感じてくると肌がピンク色になるんだね。乳首も、俺に触ってほしそうに一生懸命主張して……いじらしくて、堪らない」
指先で乳首を弄られる。すでに璃湖の性感帯を知り尽くしている福永に開発されたそこは、もっともっとと刺激を求めてピンッと尖っている。そこを熱くて硬いなにかで擦られて、璃湖の身体がビクリと跳ねた。
「ああ、んんっ……福永さ……なに? ……ひあっ」
「俺のでグリグリされて乳首気持ちいい? 俺の先走りで濡れて光ってる乳首、エロすぎる。ああ……どうしよう、めちゃくちゃ興奮する」
濃い雄の匂いが鼻腔を刺激する。それにあてられて、秘奥からトロリと蜜が溢れた。恋人でもない男の陰茎で乳首を刺激されて、興奮するなんて自分はおかしいのだろうか。
「はあ、……イキそう。はあ、ああ……出そう」
福永の手の動きが速まる。ぐちゅぐちゅいう卑猥な音と、福永の荒い息遣いが部屋に響く。
「……っ、あっ……出る、……くっ、うっ」
低い呻き声とともに、熱い液体が胸と口元にかかる。その熱さにビクリと身体が震えた。
「はあ、はあ、出た……」
「えっ」
胸と口元を濡らしている液体が彼の放った精液だと気づいて、璃湖は、起き上がろうとした。
「あ、待って。拭くから。ごめん、嫌だったよね」
「いえ、そんな……」
福永は申し訳なさそうだが、まったく嫌ではなかった。むしろ興奮したと言ったら引かれそうで押し黙る。
胸元と口をティッシュで拭かれ、顔の上にあったワイシャツが取られ視界がクリアになった。目を赤くした福永が目に入る。十二年振りに射精できたのだから、泣くのも当然だ。
こんなダルダルな身体でも、福永の役に立ったのなら嬉しい。恥を忍んで、ほぼすべてをさらけ出したかいがあるというものだ。
「射精できたんですね」
自分の声が震えていることに気がついて、璃湖はぎゅっと唇を噛んだ。鼻の奥にツンとした痛みが走り、目に涙が滲む。
「うん、うん。細井さんのおかげだよ。本当にありがとう」
感極まった様子の福永が璃湖のことを抱きしめる。福永の香りと体温を感じて、璃湖は耐えきれず涙をこぼした。こんなに近くにいるのに、彼の存在がとても遠く感じる。終わった、終わってしまったのだ。
元々、治療という名目で始まった関係なのだ。それが終わった今、このぬくもりを感じることは二度とない。
楽しかったこの一ヶ月の思い出が走馬灯のように駆け巡る。一緒に食事をしたり、野球を見たり、おもちゃ以上に福永といることがとても楽しかった。明日からは、またひとりの日常に戻る。それがとても悲しい。
気づかないフリをしていた。気づきたくなかった。だけど、もう認めるしかない。璃湖は福永に恋をしてしまった。
大体、彼が素敵すぎるのがいけないのだ。優しくて、料理も上手い。グルメにも野球にも詳しく、エッチも上手い。まさに理想の恋人である。
ずっとこんな時間が続けばいいと思っていた。だから福永の回復を心の底から喜べない。そんな自分に罪悪感を覚えながら、璃湖は福永の腕の中でポロポロと涙をこぼした。
触ってくれると言ったのに、嘘つきだ。恨めしい気持ちで福永を睨むが、もちろん彼は見えていない。
「ん、んん……はあ、触って、ほしいです」
「ん? どこを触ってほしい?」
「はあ、……ここ。お願い」
口で言うのはどうしても恥ずかしくて、もう一度福永の手に陰部を擦りつける。口元に笑みを浮かべた福永が、びしょびしょになったショーツを脱がせた。
キッチンで一糸纏わぬ姿にされてしまい、恥ずかしいと思うのに興奮してしまう。タラタラと垂れる蜜を指に擦りつけた福永が、蜜壺に指を差し入れた。
「ひあっ……ああっ」
「ごめん、あんまりかわいいから意地悪しちゃった。ちゃんと触ってあげるよ。……ああ、中、すごく熱くなってる。今日はこっちでイこうね」
乳首に吸いついた福永が、膣の中に埋まった指を律動し始めた。彼の指が肉壁の一点を掠ると、甘い痺れが身体に走り璃湖は背中を仰け反らせる。
「あ、……ああっ、そこ……ひあっ、あ、そこ、なに? 気持ちい……ひあぁっ、ああっ」
「中、トロットロだ。俺の指が溶けちゃいそう。ここ、細井さんのいいところ。良さそうだね」
乳首を舌で嬲られながらそう聞かれ、璃湖はコクコクとうなずいた。下腹部に熱が集まって、今にも爆発しそうだ。
「ああ……あ、あ、きちゃう、……んん、ああっ」
「ここも柔らかくて……入れたら気持ちいいんだろうな。すごいな、中うねってる」
限界を訴えるように、璃湖の膣癖がぎゅうぎゅうと福永の指を締めつける。強い快感に、目から涙がぽろりとこぼれ落ちた。
「イきそうなんだね。いいよ、ほら……イけ」
「ひああぁ、あ、イク……もう……イクぅ……ああぁっ、……んんっ、あっ」
普段の福永からは考えられない強い口調でそう言われ、それがトリガーのように璃湖は欲望を弾けさせた。
全身に痺れるような快感が走り、汗が噴き出る。立ってられなくなって、そのままその場に崩れ落ちた。
これが憧れの中イキというものなのか。外で達するよりも、ずっと深いところで感じている気がする。まるでもっと強い刺激を求めるように秘奥が疼いているが、それさえも気持ちがいい。
「あっ、ほ、細井さん」
はあはあと息を乱しながら、初めての体験の余韻に浸っていた璃湖は、なにか焦った様子の福永の声に顔をあげた。口元を手で押さえて、真っ赤な顔で璃湖を見下ろす彼の姿が目に入る。
「やばい、鼻血出そう。細井さんのおっぱい、すごく綺麗だ。乳首も、好みの色。丸くて、かわいすぎる」
はあはあと息を乱している彼の視線を追って、ハッとする。剥き出しの乳房が福永の目に晒されている。初めての中イキの衝撃で、手で目隠しをしていたことをすっかり忘れていた。
「きゃあ、ダ、ダメ、見ないで」
手で隠そうとするが、それを福永に阻まれる。そのまま床に押し倒されると、腹の上に福永が跨った。
「え、なんで……」
「ごめん。……出そう」
はあっと熱い息を吐いた福永がベルトを外した。彼の股間に目をやるが、手で視界を塞がれてしまう。
「恥ずかしいから、見ないで」
なんだそれは。自分はしっかり人の身体を見ておいてそれはずるいだろう。そう言おうとした瞬間、ジッパーを下ろす音が聞こえて言葉を呑み込む。福永が璃湖の前で陰茎を取り出すのは初めてだ。
「ああ、やばい。細井さんのおっぱい、本当に綺麗だ。丸くて、かわいい。乳首の色、エロすぎる」
ムニムニと胸を揉まれ、乳首をきゅっと摘ままれる。小さく喘ぎながらビクついていると、顔になにかがかけられた。
「わっぷ」
「ごめん、口元だけ出すね。手が足りない」
どうやら彼が着ていたワイシャツらしい。璃湖はこんなにすべてをさらけ出しているといのに、そんなに見られるのが嫌なのだろうか。
不公平だと思うが、素直に言うことを聞いておく。男性器を見たいなんて真正の変態でしかないからだ。さすがにそれを口にしたら引かれてしまうだろう。
「はあ、はあ、ふう……ああ……やばい、もう爆発しそう」
「ひゃうぅ、……んんっ、あっ」
「ああ、細井さんて、感じてくると肌がピンク色になるんだね。乳首も、俺に触ってほしそうに一生懸命主張して……いじらしくて、堪らない」
指先で乳首を弄られる。すでに璃湖の性感帯を知り尽くしている福永に開発されたそこは、もっともっとと刺激を求めてピンッと尖っている。そこを熱くて硬いなにかで擦られて、璃湖の身体がビクリと跳ねた。
「ああ、んんっ……福永さ……なに? ……ひあっ」
「俺のでグリグリされて乳首気持ちいい? 俺の先走りで濡れて光ってる乳首、エロすぎる。ああ……どうしよう、めちゃくちゃ興奮する」
濃い雄の匂いが鼻腔を刺激する。それにあてられて、秘奥からトロリと蜜が溢れた。恋人でもない男の陰茎で乳首を刺激されて、興奮するなんて自分はおかしいのだろうか。
「はあ、……イキそう。はあ、ああ……出そう」
福永の手の動きが速まる。ぐちゅぐちゅいう卑猥な音と、福永の荒い息遣いが部屋に響く。
「……っ、あっ……出る、……くっ、うっ」
低い呻き声とともに、熱い液体が胸と口元にかかる。その熱さにビクリと身体が震えた。
「はあ、はあ、出た……」
「えっ」
胸と口元を濡らしている液体が彼の放った精液だと気づいて、璃湖は、起き上がろうとした。
「あ、待って。拭くから。ごめん、嫌だったよね」
「いえ、そんな……」
福永は申し訳なさそうだが、まったく嫌ではなかった。むしろ興奮したと言ったら引かれそうで押し黙る。
胸元と口をティッシュで拭かれ、顔の上にあったワイシャツが取られ視界がクリアになった。目を赤くした福永が目に入る。十二年振りに射精できたのだから、泣くのも当然だ。
こんなダルダルな身体でも、福永の役に立ったのなら嬉しい。恥を忍んで、ほぼすべてをさらけ出したかいがあるというものだ。
「射精できたんですね」
自分の声が震えていることに気がついて、璃湖はぎゅっと唇を噛んだ。鼻の奥にツンとした痛みが走り、目に涙が滲む。
「うん、うん。細井さんのおかげだよ。本当にありがとう」
感極まった様子の福永が璃湖のことを抱きしめる。福永の香りと体温を感じて、璃湖は耐えきれず涙をこぼした。こんなに近くにいるのに、彼の存在がとても遠く感じる。終わった、終わってしまったのだ。
元々、治療という名目で始まった関係なのだ。それが終わった今、このぬくもりを感じることは二度とない。
楽しかったこの一ヶ月の思い出が走馬灯のように駆け巡る。一緒に食事をしたり、野球を見たり、おもちゃ以上に福永といることがとても楽しかった。明日からは、またひとりの日常に戻る。それがとても悲しい。
気づかないフリをしていた。気づきたくなかった。だけど、もう認めるしかない。璃湖は福永に恋をしてしまった。
大体、彼が素敵すぎるのがいけないのだ。優しくて、料理も上手い。グルメにも野球にも詳しく、エッチも上手い。まさに理想の恋人である。
ずっとこんな時間が続けばいいと思っていた。だから福永の回復を心の底から喜べない。そんな自分に罪悪感を覚えながら、璃湖は福永の腕の中でポロポロと涙をこぼした。
1
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
同期と私の、あと一歩の恋
松本ユミ
恋愛
同期の本田慧に密かに想いを寄せる広瀬紗世は、過去のトラウマから一歩踏み出せずにいた。
半年前、慧が『好きな人がいる』と言って告白を断る場面を目撃して以来、紗世は彼への想いを心の中に閉じ込めてしまう。
それでも同期として共に切磋琢磨する関係を続けていたが、慧の一言をきっかけに紗世の心が動き出す。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
定時で帰りたい私と、残業常習犯の美形部長。秘密の夜食がきっかけで、胃袋も心も掴みました
藤森瑠璃香
恋愛
「お先に失礼しまーす!」がモットーの私、中堅社員の結城志穂。
そんな私の天敵は、仕事の鬼で社内では氷の王子と恐れられる完璧美男子・一条部長だ。
ある夜、忘れ物を取りに戻ったオフィスで、デスクで倒れるように眠る部長を発見してしまう。差し入れた温かいスープを、彼は疲れ切った顔で、でも少しだけ嬉しそうに飲んでくれた。
その日を境に、誰もいないオフィスでの「秘密の夜食」が始まった。
仕事では見せない、少しだけ抜けた素顔、美味しそうにご飯を食べる姿、ふとした時に見せる優しい笑顔。
会社での厳しい上司と、二人きりの時の可愛い人。そのギャップを知ってしまったら、もう、ただの上司だなんて思えない。
これは、美味しいご飯から始まる、少し大人で、甘くて温かいオフィスラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる