【完結】占い館のチョコレート

四季苺

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モヤモヤ図書室

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 クラスの女子に無視されるのはれっこだった。わたしだけカリンの言うことを聞かずターゲットをいじめないのだ、カリンに目をつけられないわけがない。他の子よりも無視や陰口かげぐち対象たいしょうにされることは格段かくだんに多かった。 

 それでも、わざわざ陰口が聞こえない場所に行くとか、男子の友達と遊ぶとかしていれば別に大丈夫だった。 

 カリンもココもユイも、その他の女子達もみんな好きじゃないし、友達じゃない。そんなやつらに無視されたって傷ついたりしないんだ。 

「でも今回は…」 

 ひとごとを言いかけて、わたしはあわてて口をふさぐ。いつもどおり、昼休みに図書館に来ていたのだ。静かにしなくては。 

「つらいなぁ」 

 その言葉は心の中でだけ続けた。 

 カリンは言い合いをしたにも関わらず、なずなちゃんをいじめのターゲットにしなかった。それはおそらくわたしを孤立こりつさせるため。同時に二人を標的ひょうてきにしたら、その二人で話したり遊んだりするから無視の効果こうかうすれるのだろう。 

 なずなちゃんとは、あれから一言も話していない。向こうからは話しかけてこないし、自分勝手みたいに言われて腹が立ったから、わたしも自分からは絶対話しかけたくない。今回無視のターゲットになったのは、なずなちゃんが余計よけいなこと言ったからだし! 

「はぁ…」 

 モヤモヤする。 

 別に、なずなちゃんが転校してくる前に戻っただけだ。いじめられる番が回ってきたら、それが終わるまで待つだけ。いじめられてない時だって、あんまり変わらない。周りと距離きょりを取って必要以上に関わらないようにしていた。 

 それなのに、どうしてこんなに気持ちがしずんでいくんだろう…。 

「早く家に帰りたい…」 

 本を読む気にもなれず、わたしはテーブルにしてただただ時間が過ぎていくのを待った。 
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