【完結】占い館のチョコレート

四季苺

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くつがえる暗黙のクラスルール

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 その後の展開てんかい大体予想通だいたいよそうどおりだった。いじめターゲットになっていたなずなちゃんを学校にもどして堂々どうどうと仲良くしているわたしをカリンが放っておくわけがない。なずなちゃんをいじめ対象たいしょうからはず宣言せんげんをして、わたしを孤立こりつさせようとした。 

「なずなちゃん、おはよ。学校長く休んでたよね?大丈夫?カゼ?」 

 カリンはなずなちゃんの席までやってきて、り付けたような笑顔えがおでそう言う。すぐ隣にいるわたしは、完全無視かんぜんむしだ。 

「は?話しかけないでくれない?アンタが女子全員巻き込んでわたしのこといじめたから休んでたにまってるでしょ?」 

「なっ…」 

「そんなことも分からないなんて、ホントわってる。そんなんだからこないだの算数のテストも四十五点なんだよ」 

 辛辣しんらつぅ~。 

「わたしそんなことしてないし!」 

 四十五点は否定ひていしない。 

「あっそう。じゃあクラス全員で話し合う?親も呼んでさぁ。ウチのママはいつでも来てくれるって言ってたよ」 

「………」 

 カリンはにくらしそうになずなちゃんをにらみつけると、せきからはなれていった。 

「ダッサ」 

 なずなちゃんはとどめの一撃いちげき。人見知りだからあまり自分を出せずにいただけで、本来の性格は苛烈かれつなようだ。お母さんの遺伝子いでんしを感じる。 

「…フゥ」 

 なずなちゃんはわたしの手をギュッとにぎりしめていた。そうだよね、言い返すの勇気ゆうきいったよね。流れるような辛口からくちトークも、たぶん頭の中で何度もシミュレーションしていたんだろうな。 

「えぇ…カリンが言い負かされた…」 

「話し合いってヤバくない?」 

「でも…」 

 クラス内では女子同士があちこちでヒソヒソと話をし始めた。 

 いじめターゲットはいつも一人。
 誰もカリンにはさからえない。 

 そんな暗黙あんもくのクラスルールがくつがえり始めたことを、わたしははだで感じていた。
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