メサイアの灯火

ハイパーキャノン

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神世への追憶編

南国のバカンス 2

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 一夜が明けて次の日。

 その日も蒼太達はイチャイチャしたり遊び呆けたりしていた、太陽はますますジリジリと照り付けては彼等を南国気分にさせる。

「ねえソー君、ソー君・・・!!!」

「なんですか?ノエルさん・・・」

 そんな休日の昼下がり、今日も今日とて天然脳天気おちゃらけ娘であるノエルがお昼御飯を食べて一休みしていた蒼太に話し掛けて来た。

 光沢のあるピンク色のブラジリアンビキニタイプ水着を着ていた彼女もまた、メリアリア達に負けない位に良く日に焼けており小麦色の肌をしている。

「ここって良い所だねぇ~っ(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)害意のある生物とか凶悪な存在なんかが殆どいないモノ・・・( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)( ̄∇ ̄)」

「まあ、ここはもともと平和な世界ですからね。それこそ人間族の社会よりも時間も人の心の思念もゆっくりと穏やかに流れているみたいですし・・・」

「うんうん。いや~、こんな素晴らしい南国バカンスを満喫している内に、あれだね?私もすっかり“島んちゅ”の精神を取り戻したって言うか・・・(∩´∀`∩)(∩´∀`∩)(∩´∀`∩)」

「・・・“島んちゅ”って誰が?」

「やん、もうっ。聞いていなかったの?ソー君たら。私よ、わ・た・し!!!」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・ノエルさんってどこ出身でしたっけ?どこの生まれでしたっけか?」

「んん~?日本国は千葉県の木更津市だよ~っ(^∇^)(^∇^)(^∇^)まあ三歳の頃までだけど~っ!!!その後は世田谷区の代沢にあるマンションで過ごしてそのままルクセンブルクに行ったの~っ(//∇//)(//∇//)(//∇//)」

「・・・それ“島んちゅ”では無いですよね?“大和んちゅ”ですよね、まず間違いなく」

「やん、ソー君たら野暮な事は言わないの(*´▽`*)(*´▽`*)(*´▽`*)今の私の心は間違いなく“島んちゅ”なんだから!!!」

「・・・・・」

 “胡散臭いな・・・”等と呟きながらも蒼太はジト目でこの“ゆるフワピンクの年上フレンド”を見やるがどう見ても彼女は付け焼き刃的な“即席えせ島んちゅ”以外の何者でもなくて、それこそ本物の“島んちゅ”の人達がこれを見た場合の彼等の心情や如何ばかりか。

「・・・ノエルさん。そもそも論として第一に、“島んちゅ”って何か解って言ってるんですか?」

「ん、ん~っ?えーとねぇ、なんか南の島に住んでる人のこと!!!」

「物凄くアバウトな意見ですね、それは!!!」

 蒼太は思わず“そんな事だろうと思ったよ・・・”と言って“はあぁ~・・・!!!”と大きな溜息を付くが、“島んちゅ”とは要するに沖縄県地方に古くから在住している人々の事であり、これに対して日本列島に昔から定住している者達は“大和んちゅ”と呼ばれていたのだ。

「あのですね、ノエルさん。あなたは正真正銘の“大和んちゅ”ですよ、間違っても“島んちゅ”では無いですね」

「ふーんだ、そんな事ないもーんだ!!!私は今、紛れもなく“島んちゅ”になったんだもーんだ(`Д´)(`Д´)(`Д´)」

「だれが認めるって言うんですか、そんな身勝手な“インスタント島んちゅ”の事なんて・・・!!!」

 蒼太はもう、面倒臭くなってげっそりとしてしまい、力無くそう応えて俯いてしまった、この一連のやり取りでせっかくメリアリアやアウロラとしっぽりと過ごして潤いがもたらされたと思っていた心がまたしても乾いてカサカサになり、全身から活力が奪われて行くのを感じる。

(ノエルさん、決して悪い人では無いんだけれども真面に付き合うと結構な疲労が溜まるんだよな。それもバカにならない位に!!!)

 そんな事を思いつつも“じゃあね?ソー君。私また遊んで来る~っ(≧∇≦)b(≧∇≦)b(≧∇≦)b”等と言って何処かへと立ち去って行くノエルを見送りつつも蒼太がジリジリとしているとー。

「あなた!!!」

「蒼太さん!!!」

「蒼太!!!」

「メリー、アウロラ。オリヴィア・・・!!!」

 背後に人の気配を感じた直後に彼に対してホッとした安堵の表情を浮かべつつも溌剌と話し掛けて来る愛妻達に対して青年はややおつかれ気味な面持ちで、それでも笑顔を作って応じて見せた。

「どうしたの?こんな所でげっそりしちゃって・・・!!!」

「何やらお疲れ気味な様子ですわね、何かあったのでしょうか・・・?」

「君がいないと私達の何もかもが始まらないよ、さあ行こう?今度は水上スキーをやってみたいと皆で話していた所だったんだ・・・!!!」

「水上スキーを・・・?そうか」

 そう頷いて蒼太が立ち上がると途端に美人な愛妻達が心配そうな顔付きとなって彼に群がって来た。

「僕が水上バイクを動かすよ、この世界では原付の免許を持っていればあれの運転も可能だからね・・・」

「ありがとう、あなた!!!でも大丈夫なの?少しお休みする?」

「体調が優れないようでしたなら、御無理はいけませんわ?」

「無理をしなくても良いんだよ?私達も付き合うから・・・!!!」

「いやいや。むしろ君達と一緒に遊んでいた方が、元気が出るって言うか。僕の心にも潤いが戻って来るからね!!!」

 そう応えると蒼太は三人にベッタリと纏わり付かれたまま海辺へと向かって歩き出したがそんな彼の頬にメリアリアが誰にも見付からぬように“チュ・・・ッ!!!”と素早く一瞬の内に口付けをして来た。

 青年が思わず彼女を見やると少し照れたように俯き加減でモジモジしつつもそれでも、上目遣いで彼の事を見つめては嬉しそうに微笑んでいるモノの、それは蒼太の事を一途に思い続けながらもその激情を秘め隠しているメリアリアにとっては最大限に出来る愛情表現だったのであるが、一方でそんな彼女の気持ちや心根を理解している蒼太にとってはとてもとても喜ばしい出来事だったのである。

 だから。

「チュ・・・ッ!!!」

 彼も隙を見て彼女の唇に唇を返すと直後に驚いた様な顔をしながらもその実、彼女はパアァッと満面の笑みを浮かべつつウットリとした表情で彼を見つめていたのだが、そんな彼に。

「ねぇ蒼太さん、蒼太さん!!!最初は私を引っ張って下さいな。私、水上スキーってまだ上手く滑れなくって。何しろやった事がありませんから・・・!!!」

「な・・・っ!!?狡いぞアウロラ。蒼太には先ずは私をエスコートしてもらわねば!!!その・・・っ。初めて体験するスポーツだし、本当に危険がないかどうかを確認しなければならないからな・・・」

「なんですって!!?」

 するとそんなオリヴィアの言葉にアウロラが猛然と噛み付いて見せた。

「狡いです、オリヴィアさん!!!そう言う名目で蒼太さんの事を独り占めしようとしているんですのね、魂胆は良く解ってますわ!!!」

「バ、バカな事を言うな!!!私はあくまで年長者として皆の安全をだな・・・!!?」

「そんなの余計なお世話ですっ、私と蒼太さんの間に入って来ないで下さい!!!」

「なんだと!!?」

 それを聞いたオリヴィアもまた、黙って居られなくなってしまった。

「なんだその言い草は。私は純粋に皆の安全を考えて提言しているだけだ、それに蒼太は君の、もっと言ってしまえば君だけの所有物ではないぞ?ハッキリと言って私のモノなんだ、私と一緒にいるのが筋だろうが!!!」

「なんですって!!?」

「ち、ちょっと待って。二人とも。待ってってば・・・!!!」

「はいはい、そこまで!!!」

 そうやっていがみ合い、一触即発な状態に陥ってしまった二人に対してまたもやしどろもどろに陥ってしまった蒼太に変わり、一人の女性が彼女達の間に割って入る。

 メリアリアだ。

「アウロラもオリヴィアも。誰が最初かなんかで揉める事は無いでしょ?蒼太は私達、皆のモノなんだから。それにこれからはずっと一緒に居られるんだし喧嘩なんかしないで落ち着いて、ジャンケンとかで決めれば良いんじゃ無いかしら!!?」

「・・・・・っ!!!」

「むぐうぅぅ・・・っ!!!」

 そう諭されて二人は苦虫を噛み潰したような顔をして俯いてしまうが、それを見てチャンスだと思ったのだろう、蒼太もまた“そ、そうだよ。本当にその通りだ!!!”等と追従して見せるモノの、それを受けてアウロラもオリヴィアも渋々ながらそれに同意し、ジャンケンの結果、先ずはメリアリアから蒼太にリードしてもらい、水上スキーを行う運びとなったのであった、その後で。

「ふううぅぅぅ・・・っ!!!」

「お疲れ様!!!」

 一頻り、水上スキーを満喫した後で更に水中バレーやビーチでの砂遊び等を思う存分楽しんだ蒼太達は夕暮れの迫る砂浜で静かな一時を過ごしていた、と言っても波打ち際で座り込んで休憩をしていたのは蒼太ただ一人であり、アウロラとオリヴィアとは少し離れた場所でビーチバレーに興じていたのだ、そんな最中。

「はい、あなた。ココナッツ・ジュースよ?少し疲れているだろうと思って・・・」

「メリー・・・?有り難う。ちょうど喉が乾いていたんだ!!!」

 背後からメリアリアが声を掛けて来てくれるモノの、その手には海の家で買って来てくれたのであろう、ココナッツ・ジュースの入っている紙コップが二つ、握られていた。

 その内の一つを受け取ると蒼太は中身をゴクゴクと喉を鳴らして飲み干して行くモノの、冷たく冷えていたそれは火照った身体に心地好く、五臓六腑に染み渡って行ったのである。

「うふふっ。あなたったらよっぽど夢中で遊んでいたのね・・・?」

 そう言いつつもメリアリアはちょこんと蒼太の横に座って自らもココナッツ・ジュースを嚥下して行き、自身を潤して行く、その途中で。

「綺麗ね・・・」

「ああ、そうだね・・・」

「海辺から見る太陽って、なんだか神秘的だわね。私この景色、とても好きだな。いつまで見ていても飽きないって言うか・・・!!!」

「日本では、太陽は最高の神様だと言われているからね。その輝きは皆を魅了して止まないのだろうね・・・」

 “勿論”と蒼太は続けた、“ここの自然の景観が素晴らしいと言うのもあるけれど”とそう言って。

「美しいわ・・・」

「どう?来れて良かった?」

「うん、とっても!!!」

 夫からの言葉にメリアリアは優しくはにかみながら頷いて見せるが、そんな彼女の表情や仕草が青年にはまるで掴み所の無い猫みたいに思えて、そんなミステリアスな部分が一層、彼の興味と恋心とを掻き立てて行く。

 心なしか青空色の彼女の瞳は瞳孔が開き、キラキラと輝いていていたのだがそれがまたストレートロングに降ろしていた髪の毛を掻き上げる動作と相俟ってメリアリアの美しさを際立たせていたのだ。

「ねぇ、あなた・・・」

「・・・・・?なにさ、メリー」

「ちょっと照れ臭いけれど・・・。だけどこれだけは言わせてね?私、いまとっても満たされているわ。この景色にもそうだけれども、皆と一緒にいるこの現実にも・・・」

「それは・・・。とても良かったね?」

「でもね?それは・・・」

「・・・・・?」

「何よりもいつもあなたが側にいてくれるからなんだよ?あなたが一緒にいてくれるから、私の全ては輝くの。とってもキラキラとしていて、楽しいの。特にあなたに触れられるとね?それだけでドキドキしちゃって、私は。私は・・・!!!」

「・・・・・っ。メリー!!!」

 そんな事を思っている蒼太に対して顔を赤らめながらそう告げて来る愛妻淑女の肩をソッと抱き寄せつつ、蒼太はまたメリアリアにキスをした。

 アウロラとオリヴィアはまだビーチバレーに精を出していたのだが、その合間に。

 二人は接吻を繰り返した、何十回も何百回も繰り返した、見付かっても、別に良かった、構うモノかと蒼太もメリアリアも思っていたのだ。

「メリー、さっきは有り難う。凄く助かったよ・・・」

「御礼なんて言わないで?あなたの役に立つ事が出来て私、とっても嬉しいのっ。誇らしいの・・・!!!んちゅ・・・っ❤❤❤」

 口付けの傍らで夫からもたらされる感謝の言葉にそう答えつつも満たされた笑顔で微笑む愛妻淑女であったが、そんな彼女の心に触れた折。

「じゅるじゅるっ、ちゅぷぷぷ~っ❤❤❤ねぇ、あなた・・・」

「・・・・・?何さ、メリー」

「私、あなたと話すのも凄く好きだな。あなたとこんなになるまでは自分がお喋り好きだなんて知らなかった・・・。んちゅるぷっ、ちゅぷぷぷ~っ❤❤❤」

 恥じらいながらも自身の更なる真意をメリアリアが彼に伝えて来てくれるモノの、その気持ちと態度と反応とに可愛くて堪らなくなってしまった蒼太は夜になるのを待ってから、実に10日間の時を経て回復した“時の涙滴”及びスポーツドリンクのリッターペットボトル数本とカロリーメイト、またこの日の為にと密かに準備しておいた徳用薬効ローションとをナップザックに詰めて再び、彼女の元へと向かったのである、そこで。

“ん、んちゅっ。んむ、はむっ。ちゅぷちゅぷっ、ちゅるりっ。じゅるじゅるっ、じゅぞぞぞぞぞぞ~っ♪♪♪♪♪ぷふううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤ん、んちゅるぷっ。ちゅぷちゅぷっ、じゅるるる~っ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤”

“ん、んむっ。はむっ、ちゅぷっ。じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷっ、じゅるじゅるっ。じゅぞぞぞっ!!!レロ、クチュッ。レロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるるるるっ!!!!!”

 花嫁の部屋に着いてノックをすると既に1度シャワーを使って海水と砂と、昼間の汗を流したメリアリアからの出迎えを受けるがジェンダーレスなエルフの着物を着付けて夫の事を待ち焦がれていた彼女は早々と彼を室内に招き入れるとドアに二重の施錠とドアロックを掛けて青年をお風呂場へと誘って行くモノの今現在、彼等が滞在を許可されている超高級リゾートホテルは本来であればこの世界、即ち“エルヴスヘイム”の王侯貴族達御用達となっている場所であって蒼太達一行はそこのウルトラスイートルームに寝泊まりさせてもらっていたのだ。

 当然、その食事も上等なビュッフェ形式で生活も豪華絢爛そのもの、まさに“下にも置かれぬ歓待”を受けたのであったが、そんな彼等に宛がわれている部屋にはあるスペシャルな仕掛けが施されていた、それというのは。

 まず第一に冷暖房完備な上に室内除湿器や極上カーペット、火災報知器とスプリンクラー設置は勿論の事周囲は防音材と断熱材の二重スリット化された分厚くて頑丈な壁で覆われており、挙げ句の果てには“長老の木”のお風呂場と一緒で鍵を掛けると自動的に時空間断絶用の結界が張り巡らされる仕様となっていたのであった。

 それだけではない、水回りも整理されていたここはトイレとお風呂場、サウナ室等が全て扉で隔てられつつも繋がっており1度入ればわざわざ外に出なくてもこれらの部屋を行き来できるようになっていたのであって、しかもまたそれぞれの間取りが大きくて広かった、勿論、トイレはビデ等の自動洗浄機能付きでありサウナもロウリュウが可能、また肝心要のバスルームも八畳程の空間にバスタブやシャワー完備、ボディーソープやシャンプー、コンディショナー等の各種トリートメントも充実していると言う至れり尽くせりっ振りであったのである。

 その為。

“はむ、んむっ。じゅる、ちゅぱっ。ちゅぷちゅぷっ、じゅぷぅり。ちゅるちゅる、じゅぷぷぷ~っ♪♪♪♪♪ぷふううぅぅぅっ!!?ぷふぅーっ、ぷふぅーっ、ぷふぅーっ。ぷふううぅぅぅ・・・っ❤❤❤ん、んむむっ。じゅるちゅぷっ、ちゅぷぷぷぷぷぷ~っ。レロレロレロレロ、クチュクチュクチュクチュ・・・ッ!!!ちゅ、ちゅぱっ。じゅるじゅるじゅるじゅるっ、じゅるるるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤”

 二人は誰憚る事無く、逢瀬を満喫する事が出来た、脱衣所に至った二人は互いの衣服を剥ぎ取りつつも熱くて濃厚な接吻を交わし、やがて全裸になるとしっかりと抱き締めあって相手の肌の温もりと身体の感触とを確かめる。

 それと同時に口付けも更にその激しさを増して行くが何の事は無い、それはそれだけ二人が燃え上がっている証左であって、現にメリアリアのアソコはキスだけで既にグショグショになるまで濡れていたのだ。

 彼女の脱ぎ捨てたショーツのクロッチには溢れ出して来たトロトロの愛液がベットリと付着しており、用を為さなくなっていたのだが、同時に蒼太の陰茎もまた痛々しい位にまで勃起しておりそれがメリアリアの腹部に当たると余計に彼女の股間をキュンキュンと疼かせる。

「ちゅぱ、ちゅるっ。じゅるるるるるるるるるるるる~っっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤ぷはああぁぁぁっ!!?はあはあっ、はあはあ・・・っ❤❤❤あ、ああ・・・っ♪♪♪♪♪」

「・・・・・」

 遂には身体の芯から蕩かされてしまい、どうする事も出来なくなって口付けを解き、彼に身を寄せるようにして思わず縋り付くメリアリアだったがこの時彼女は鼻で息をする事も忘れてしまう位にまで接吻に没頭しており、蒼太から与えられる快感と官能、そして何よりも愛しい彼を貪る事に集中していたのであった。

 そんな彼女を。

「メリー、ちょっと待っててね・・・」

「はあっ、はあっ。はあっ、はああぁぁぁ・・・っ❤❤❤・・・・・?」

 まだ肩で荒く息をしている愛妻淑女を待たせたままで蒼太はまずは自分から先にバスルームに入ると壁に立て掛けてあった分厚くて巨大なピンクのバスマットレスを床に敷いたその後でそこにお湯を何度か掛けて人肌にまで温めてから愛しい番(つがい)を呼び寄せた。

「メリー、おいで?」

「・・・・・っ。う、うん!!!」

 “ちょっとここで待っててね・・・?”と言い含めてナップザックを浴室内まで持ち込むと用意していた薬効ローションを取り出した、それを。

「メリー、今日はこれを使うよ?」

「・・・な、なにこれ。ローション?」

「そう、薬用ローションで海藻から作ってあるんだ。だから口に入れても平気なタイプだよ?」

 そう言うと蒼太は風呂桶にローションを垂らして浴槽のお湯に溶かし、良く混ぜ合わせたその後でメリアリアに“寝て?”と言って彼女を大きなバスマットレスの中央部分に横にさせる、そうしてそのまま。

 上から暖めたローションを垂らして広げ、彼女の全身をヌルヌルにさせて行った、日に焼けた愛妻淑女の肌がテカテカと光り輝いて滑っている様は見ていて非常に魅力的であり恐ろしい程に淫靡だった。

「わ、私をこんなにさせて・・・。一体何をするつもりなの・・・?」

「メリー、今日さ。この前乳首合わせをやっただろ?またあれをして欲しいのと“パイズリ”をやって欲しいんだよね・・・」

「・・・パ、パイズリ!!?」

 “なにそれ!!?”と困惑の表情を露わにする花嫁に対して蒼太が一から簡単に説明を施した、“僕のオチンチンをメリーのおっぱいで挟んで扱いて欲しいんだ”とそう告げて。

「・・・・・っ。お、おっぱいでオチンチンを!!?」

「そう、ダメ?」

「・・・・・っ!!!」

(うううっ。は、恥ずかしいよぅ・・・っ!!!)

 初めてのエッチなプレイに羞恥心を覚えて花嫁が悶絶していると、蒼太は更に一言加えて畳み掛ける。

「お願いだよ、メリー。僕、メリーにやって欲しいんだ。メリーで気持ち良くなりたいんだよ・・・!!!」

「う、うーん・・・」

「ね?頼むよ、メリー・・・」

「・・・・・」

「お願い!!!」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

 蒼太が必死に頼み込んでいるとー。

 “・・・てあげてもいいけど”とメリアリアが何事かをボソボソと呟き始めた、“えっ?なんだって、メリー”と青年が聞き返すと“してあげてもいいけど・・・”と愛妻淑女が先程よりも大きな声でハッキリと応えを返すが本当はメリアリアだとて蒼太には色々な事をやってあげたいと思っていたし、蒼太と色々な事をしたい、とも思っていたのである。

 ・・・そうやって“愛し合う”と言う事柄に関しても、またその延長線上にある“エッチなプレイ”に関しても“ステップアップ”を進めて行ければ良いと考えていたのだ、ただし。

 彼女は“自分が淫乱な女の子だ”等とは絶対に思われたく無かったし、また思いたくも無かったからそれで逡巡していたのである、確かに蒼太には自分の様々な面を知って欲しいし、受け入れて欲しいとは感じているモノのやはり、どうしても知られたくない事象や見られたくない一面もあってそれが彼女をしてメリアリアなりの葛藤を抱かせるに至っていたのだ。

(蒼太は確かに格好良くてエッチの時も普段の時も色々とリードしてくれる。それに、その・・・。物凄く気持ち良くもしてくれるけれど・・・!!!)

 だからと言って本当ならば、エッチな時の自分の淫らに乱れている時の表情を
等は恥ずかしくて見られたくない、と言うのが本音であった、確かに行為の最中は蒼太は彼女を燃え上がらせてくれるし、それに彼とのセックスで花嫁はこれ以上無いほどにまで昂ぶる事が出来ており、その間だけは彼に自身の卑猥な姿を見られるのも、またそう言った姿を無理矢理に暴かれるのも支配されている感じがして、もっと言ってしまえば自分が夫のモノに成り果てている感じがして滅茶苦茶に興奮するのだが、いざ行為が終わってみるとメリアリアは途端に恥じらいが襲い掛かって来て悶絶してしまうのだ。

(どうしよう、蒼太に幻滅されたくない。エッチな女の子だなんて思われたくない・・・!!!)

 一応は、終わった後のピロートークでは気丈に、とまでは行かないけれども普段通りに振る舞っている彼女であったが一方で。

(いっそ何もかも曝け出して、この人の胸に飛び込んで行けたなら全ては解決するのかしら・・・?)

 そんな思念がチラホラと、彼女の頭を過るようにはなっていたモノのこれに対して愛妻淑女の夫である蒼太はそんな伴侶の気持ちが何となくは解るようにはなっていた、流石に付き合いが長い事もあったが何よりかによりメリアリアの普段の態度や仕草、それにエッチの時の恥じらいっぷりと乱れっぷり、そしてー。

 それらが終わった後の、やや強張った感じのする反応と言うか姿を見ている内に“僕とのエッチで感じてくれてはいるんだな”、“本当は僕ともっと交わり合いたいと思ってくれているんだろうな”、“本当はもっとエッチな事がしたいんだろうな”と望んでいるのだと理解する。

 ただし。

 メリアリアは昔から正義感と自制心の強い女の子だった、また蒼太の前でお姉さん振る事も幾度もあってそれで、“自分がしっかりしなければ”、“エッチな事をし過ぎるのはいけない事だとでも思っているんだろう”と彼は直感していたのであった。

 そしてそれは事実であった、本当はもっと激しいプレイがしたい、濃厚に交わり合いたい、一つになりたい。

 そして。

 心の底から乱れ喘ぎたいしそれを蒼太にも受け入れて欲しいと願っているのに中々、素直にそれを言う事を出来ないでいたのだ、メリアリアは。

 その壁は蒼太との逢瀬を重ねる度に少しずつ彼に導かれ、或いは調教されて開発されて行った事から段々と崩れ始めていたモノの、まだまだ全面崩壊には至っていないのが実状であった。
ーーーーーーーーーーーーーー
 長くなってしまったので一旦、ここで区切ります。

 ちなみに今後、メリアリアちゃんはもっともっと蒼太君との愛欲の虜になって行きます、愛してるが故に何処までも何処までも感じて昂ぶって燃え上がって行って、滅茶苦茶になって行くのです(蒼太君の持つ男らしさを存分に発揮させてみたいですしこの子をもっと可愛らしく、淫らによがらせてみたいです)、蒼太君によって全てを解放されたメリアリアちゃんは一体、どうなってしまうのでしょうか(今よりも彼に狂って行くのでしょうね、それこそどうしようも無い程にまで)。

 もっとメリアリアちゃんを可愛らしく書きたいです、この子の持つ魅力はまだまだこんなもんじゃない筈なので。
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