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オリヴィア・エヴァンス嬢の場合
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感動した。
ある日、突然自分に《求められている役割》というものがあり、それが前世で読んでいた某時代恋愛小説の、悪役令嬢であることに気付いた。
ほどほどの家柄ー侯爵令嬢ー、ほどほどの容姿ー取り立てて美人でもブスでもないー、ほどほどの教養ーどうしようもない阿呆ではないと思ってますー、婚約者はいないけれど、一人で暮らしていくにしても家族の援助がありそうだし、ほどほどの人生だなぁと思っていたが、やりました!これでほどほどの日々にさようならだ!
それからあの子がヒロインだ!とその存在に気づいた日から、すごくすごく頑張って、《悪役令嬢その2》として活躍した私。
私、女優になれるわ!
《悪役令嬢その1》が基本的にはヒロインの邪魔をこなしていたのだが、その2である私は絶妙なタイミングで合いの手を入れたり、芝居ががった口調で嫌味を言ったり、立ち聞きしてみたり、しかし私はもともとあまりにも意地の悪い登場人物が出てくる小説は好きではなかったので、嫌われすぎない程度な役目だったので余計に《楽しく》演じていたら、めでたしめでたし!王宮で開かれたきらびやかな夜会の最中に、ヒーローである公爵嫡男がやっと美しく優しくて気高い子爵令嬢のヒロインに愛を告げたのである!物語は今最高潮に盛り上がっている!よーーーし!あとはタイミングを見逃さず、ちゃんと物語から退出したら私の任務は完了である!
女優は去る背中まで美しくいなければならないわね!
最後まで気は抜けないわよ!
そして私は見逃さなかった、《悪役令嬢その1》であるエディス・コーンウォール嬢が『やれやれやっとか』という顔をしたのを!彼女はちなみに、ヒーローのもともとの婚約者役であった公爵令嬢で、私が《悪役令嬢その2》として活動し始めた時に知り合ったのであった。私はおそるおそる聞いてみた。
「エディス様、今、やれやれ、というお顔なさいませんでした?」
エディスは悪役令嬢にしておくには勿体ないくらいの美貌である。実際彼女の気品ある立ち振る舞いのおかげで、ただの嫌味な悪役令嬢がヒロインの邪魔をするような単純な話にならずに、物語のレベルはぐっとあがっているはずだ。そのエディスも半信半疑という顔で私に尋ねてきた。
「そんなオリヴィア様こそ…顔に やっと終わったから一杯呑みたいわ って書いてありません?」
「ぶふっ」
(貴族令嬢ってこんなこと…言わないわよね。あれ?もしかして…)
私とエディスは顔を見合わせた。
「もしかして、前世の記憶ってお持ちだったり…なんて?」
私がこわごわと小声で尋ねると、エディスはその綺麗な蒼い瞳に驚きをのせながら、頷いた。
「ということは、オリヴィア様もよね?」
「はいぃ!!!」
夜会が開かれている王宮の大広間中心ではヒーローとヒロインのラブストーリーが続けられている中、壁際に下がった私とエディスは、思わず物語そっちのけで盛り上がってしまった。まさかエディスも私と同じ転生令嬢だったとは。あの小説は日本人が書いたものだったので、彼女の前世もきっと私と同時代を生きた日本人のはずだ。
「もうね、失敗だけは許されないと思って日々大変だったのよねぇ」
ふうっとその美貌に影を落としながらエディスが言うのに、私もうんうんと肯く。
「あの時、大変じゃありませんでした?一瞬物語から逸れそうになった、夜会!」
ヒーローはいい奴だったので、元婚約者となるエディスへの思いに多少揺れ動いていた瞬間があった。優柔不断と思われる人もいるかもしれないが、それが彼の誠実さを示すかなり良いエピソードになるので必須なパートである。しかしエディスがこれだけ美しく賢いので一瞬ヒーローが、物語に決められた以上にエディスに気持ちを向けそうになった素振りがあったのだ。
「ああ、あいつが、ふらっとした時ね」
ちなみにエディスはもともとヒーローの幼馴染でもあり、役として《悪役令嬢その1》としてヒロインを邪魔していたが、本心ではまったく彼に異性としての魅力は感じていなかったらしく、なかなかの言い草である。
「でもよかったよかった、これでもうすぐ《二人はいつまでも幸せに暮らしました》になるわね~。物語が終わったら、私も婚約者見つけて結婚しよっと~」
「エディス様ならきっとすぐに見つかりますよ」
「私はこれでようやく物語から退場出来るけど、オリヴィア様にはもう少しだけ仕事が残っているわね」
そうなのだ。エディスは《物語上》傷心のあまり今回限りでもう物語から登場しないのだが、《悪役令嬢その2》である私にはもう少し仕事が残されている。それはこの夜会の数日後に、王都の中心部にある公園で、ヒロインにばったり会って嫌味すれすれだがしかし、思いが通じて良かったわね、というのと、物語の最後にヒロインの家に行って、エディスが家で落ち込んでいるが2人の幸せを祈っているという伝言を伝える、というものである。ほどほどの容姿の《悪役令嬢その2》がそうやってヒロインに告げることにより、心優しいヒロインがようやく安堵して心底幸せになるのだ~!物語の最後を彩るピースになれるなんて、ほどほどの容姿でよかった~!!
「今夜はもうすぐ家に帰らないと物語通りにならないから、キィィィーって言いながら帰宅するわ。物語が終わるまで、家でしばらく大人しくするけど、全部が片付いたらお疲れ様飲み会しない?」
「いい!すごくいい!それしましょ、絶対に!」
私は彼女のほっそりした手を握って、飛び跳ねんばかりに喜ぶ。まさかエディスが同じ転生令嬢だったとは。今後の人生において、心許せる女友達になれそうなエディスとの出会いに私はかなり浮かれていた。彼女が夜会から帰ったあと、幸せそうなヒロインとヒーローの姿を遠目で見てから私もメイドを連れて、大広間を後にする。
「あれ、オリヴィア・エヴァンス、もう帰るのか?」
廊下で私の苦手なーーレオナルド・サットン侯爵子息が立っていた。
ある日、突然自分に《求められている役割》というものがあり、それが前世で読んでいた某時代恋愛小説の、悪役令嬢であることに気付いた。
ほどほどの家柄ー侯爵令嬢ー、ほどほどの容姿ー取り立てて美人でもブスでもないー、ほどほどの教養ーどうしようもない阿呆ではないと思ってますー、婚約者はいないけれど、一人で暮らしていくにしても家族の援助がありそうだし、ほどほどの人生だなぁと思っていたが、やりました!これでほどほどの日々にさようならだ!
それからあの子がヒロインだ!とその存在に気づいた日から、すごくすごく頑張って、《悪役令嬢その2》として活躍した私。
私、女優になれるわ!
《悪役令嬢その1》が基本的にはヒロインの邪魔をこなしていたのだが、その2である私は絶妙なタイミングで合いの手を入れたり、芝居ががった口調で嫌味を言ったり、立ち聞きしてみたり、しかし私はもともとあまりにも意地の悪い登場人物が出てくる小説は好きではなかったので、嫌われすぎない程度な役目だったので余計に《楽しく》演じていたら、めでたしめでたし!王宮で開かれたきらびやかな夜会の最中に、ヒーローである公爵嫡男がやっと美しく優しくて気高い子爵令嬢のヒロインに愛を告げたのである!物語は今最高潮に盛り上がっている!よーーーし!あとはタイミングを見逃さず、ちゃんと物語から退出したら私の任務は完了である!
女優は去る背中まで美しくいなければならないわね!
最後まで気は抜けないわよ!
そして私は見逃さなかった、《悪役令嬢その1》であるエディス・コーンウォール嬢が『やれやれやっとか』という顔をしたのを!彼女はちなみに、ヒーローのもともとの婚約者役であった公爵令嬢で、私が《悪役令嬢その2》として活動し始めた時に知り合ったのであった。私はおそるおそる聞いてみた。
「エディス様、今、やれやれ、というお顔なさいませんでした?」
エディスは悪役令嬢にしておくには勿体ないくらいの美貌である。実際彼女の気品ある立ち振る舞いのおかげで、ただの嫌味な悪役令嬢がヒロインの邪魔をするような単純な話にならずに、物語のレベルはぐっとあがっているはずだ。そのエディスも半信半疑という顔で私に尋ねてきた。
「そんなオリヴィア様こそ…顔に やっと終わったから一杯呑みたいわ って書いてありません?」
「ぶふっ」
(貴族令嬢ってこんなこと…言わないわよね。あれ?もしかして…)
私とエディスは顔を見合わせた。
「もしかして、前世の記憶ってお持ちだったり…なんて?」
私がこわごわと小声で尋ねると、エディスはその綺麗な蒼い瞳に驚きをのせながら、頷いた。
「ということは、オリヴィア様もよね?」
「はいぃ!!!」
夜会が開かれている王宮の大広間中心ではヒーローとヒロインのラブストーリーが続けられている中、壁際に下がった私とエディスは、思わず物語そっちのけで盛り上がってしまった。まさかエディスも私と同じ転生令嬢だったとは。あの小説は日本人が書いたものだったので、彼女の前世もきっと私と同時代を生きた日本人のはずだ。
「もうね、失敗だけは許されないと思って日々大変だったのよねぇ」
ふうっとその美貌に影を落としながらエディスが言うのに、私もうんうんと肯く。
「あの時、大変じゃありませんでした?一瞬物語から逸れそうになった、夜会!」
ヒーローはいい奴だったので、元婚約者となるエディスへの思いに多少揺れ動いていた瞬間があった。優柔不断と思われる人もいるかもしれないが、それが彼の誠実さを示すかなり良いエピソードになるので必須なパートである。しかしエディスがこれだけ美しく賢いので一瞬ヒーローが、物語に決められた以上にエディスに気持ちを向けそうになった素振りがあったのだ。
「ああ、あいつが、ふらっとした時ね」
ちなみにエディスはもともとヒーローの幼馴染でもあり、役として《悪役令嬢その1》としてヒロインを邪魔していたが、本心ではまったく彼に異性としての魅力は感じていなかったらしく、なかなかの言い草である。
「でもよかったよかった、これでもうすぐ《二人はいつまでも幸せに暮らしました》になるわね~。物語が終わったら、私も婚約者見つけて結婚しよっと~」
「エディス様ならきっとすぐに見つかりますよ」
「私はこれでようやく物語から退場出来るけど、オリヴィア様にはもう少しだけ仕事が残っているわね」
そうなのだ。エディスは《物語上》傷心のあまり今回限りでもう物語から登場しないのだが、《悪役令嬢その2》である私にはもう少し仕事が残されている。それはこの夜会の数日後に、王都の中心部にある公園で、ヒロインにばったり会って嫌味すれすれだがしかし、思いが通じて良かったわね、というのと、物語の最後にヒロインの家に行って、エディスが家で落ち込んでいるが2人の幸せを祈っているという伝言を伝える、というものである。ほどほどの容姿の《悪役令嬢その2》がそうやってヒロインに告げることにより、心優しいヒロインがようやく安堵して心底幸せになるのだ~!物語の最後を彩るピースになれるなんて、ほどほどの容姿でよかった~!!
「今夜はもうすぐ家に帰らないと物語通りにならないから、キィィィーって言いながら帰宅するわ。物語が終わるまで、家でしばらく大人しくするけど、全部が片付いたらお疲れ様飲み会しない?」
「いい!すごくいい!それしましょ、絶対に!」
私は彼女のほっそりした手を握って、飛び跳ねんばかりに喜ぶ。まさかエディスが同じ転生令嬢だったとは。今後の人生において、心許せる女友達になれそうなエディスとの出会いに私はかなり浮かれていた。彼女が夜会から帰ったあと、幸せそうなヒロインとヒーローの姿を遠目で見てから私もメイドを連れて、大広間を後にする。
「あれ、オリヴィア・エヴァンス、もう帰るのか?」
廊下で私の苦手なーーレオナルド・サットン侯爵子息が立っていた。
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