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「私に出来ることは」
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自分とマグダレータのケースに酷似したものは除外し、同じ作者が書いた小説で、私が読んだものを箇条書きで書き出してみた。
・大人しくて地味な男爵令嬢が、キャバ嬢だった前世の記憶をひょんなことで思い出し、貴族社会で名だたる独身貴族子息たちを相手に無双していく話(逆ハーレム)
・真実の愛を知らない恋多き子爵子息が、その時夢中になっていた恋人との逢瀬を親によって決められた婚約者に見られてしまい、愛想が尽きた婚約者にフラれる段階になって、やっと本当に好きだったのは婚約者だったと気づく「時既に遅いかも」な話(最終的に元の鞘に戻って大円団、男に共感できない&ご都合主義と某オンラインサイトにて読者に叩かれるレビューが珍しく多かった)
・不幸な育ちをしていた侯爵令嬢が前世の記憶を思い出し「自分こそがヒロインだった」と知り、イケメン公爵嫡男に王宮での夜会で一目惚れされて、イケメン公爵嫡男の婚約者である悪役令嬢に嫌がらせされ続けるが、最終的には愛が勝ち2人は結ばれ、シンデレラの如く登りつめるストーリー(王道)
(こうやって書き出すと、なんかあっさりしすぎていて、元も子もないけど…)
この作者の手にかかると日夜忘れてのめり込んで読んでしまうほど面白いストーリーに仕上げられ、それは作家の手腕によるところが大きく、実際「話の流れは予想つくけど、面白くてつい読んじゃう」と本のレビューを寄せるファンがたくさんいた。
もしかしたら私が前世で亡くなった後に発表された作品があるかもしれないが、とりあえず思い出せるのはこの3作品で、1作目と2作目は候補から除外していいと思う。
ラウラが貴族社会で男たちを手玉にとって「無双」していたという噂は、私が社交界にいる時点では聞いたことがなかったし、これから「無双」するにしても相手が「独身貴族子息」たちなので、ほかの令嬢には迷惑がかからないはずだからそこまで気にする必要はないかもしれない。
2作目の場合、幸せになれるのはもともとの婚約者の令嬢なわけで、婚約者がいないラウラにはそもそもの設定が当てはまらない。
ということは次にもしラウラが行動を起こすとしたら3作目の筋立てに沿うだろうか。私が巻き込まれたストーリーに似ているが、あちらはストーリー序盤で駆け落ち結婚をするのに対し、こちらは最後に婚約をするところで終わっているという違いがあるし、悪役令嬢も嫌がらせはするものの、そこまで悪い人に書かれていなかった。
(まぁ彼女が本当に『前世の記憶』がある、という仮定の話だから…)
私はあらすじを書いた紙を小さく小さく畳み、ふうっと息を吐いた。
マグダレータはなんとか救えたが、次にラウラが本当に行動を起こした時に犠牲になってしまう不幸な貴族令嬢が現れないことを祈って、私に出来ることはーーー。
(次の連載は、この3作目のインスパイアにしよう)
そうと決まれば、さっさと執筆するに限る。私はその日から昼夜を忘れて書き物に没頭したのである。
・大人しくて地味な男爵令嬢が、キャバ嬢だった前世の記憶をひょんなことで思い出し、貴族社会で名だたる独身貴族子息たちを相手に無双していく話(逆ハーレム)
・真実の愛を知らない恋多き子爵子息が、その時夢中になっていた恋人との逢瀬を親によって決められた婚約者に見られてしまい、愛想が尽きた婚約者にフラれる段階になって、やっと本当に好きだったのは婚約者だったと気づく「時既に遅いかも」な話(最終的に元の鞘に戻って大円団、男に共感できない&ご都合主義と某オンラインサイトにて読者に叩かれるレビューが珍しく多かった)
・不幸な育ちをしていた侯爵令嬢が前世の記憶を思い出し「自分こそがヒロインだった」と知り、イケメン公爵嫡男に王宮での夜会で一目惚れされて、イケメン公爵嫡男の婚約者である悪役令嬢に嫌がらせされ続けるが、最終的には愛が勝ち2人は結ばれ、シンデレラの如く登りつめるストーリー(王道)
(こうやって書き出すと、なんかあっさりしすぎていて、元も子もないけど…)
この作者の手にかかると日夜忘れてのめり込んで読んでしまうほど面白いストーリーに仕上げられ、それは作家の手腕によるところが大きく、実際「話の流れは予想つくけど、面白くてつい読んじゃう」と本のレビューを寄せるファンがたくさんいた。
もしかしたら私が前世で亡くなった後に発表された作品があるかもしれないが、とりあえず思い出せるのはこの3作品で、1作目と2作目は候補から除外していいと思う。
ラウラが貴族社会で男たちを手玉にとって「無双」していたという噂は、私が社交界にいる時点では聞いたことがなかったし、これから「無双」するにしても相手が「独身貴族子息」たちなので、ほかの令嬢には迷惑がかからないはずだからそこまで気にする必要はないかもしれない。
2作目の場合、幸せになれるのはもともとの婚約者の令嬢なわけで、婚約者がいないラウラにはそもそもの設定が当てはまらない。
ということは次にもしラウラが行動を起こすとしたら3作目の筋立てに沿うだろうか。私が巻き込まれたストーリーに似ているが、あちらはストーリー序盤で駆け落ち結婚をするのに対し、こちらは最後に婚約をするところで終わっているという違いがあるし、悪役令嬢も嫌がらせはするものの、そこまで悪い人に書かれていなかった。
(まぁ彼女が本当に『前世の記憶』がある、という仮定の話だから…)
私はあらすじを書いた紙を小さく小さく畳み、ふうっと息を吐いた。
マグダレータはなんとか救えたが、次にラウラが本当に行動を起こした時に犠牲になってしまう不幸な貴族令嬢が現れないことを祈って、私に出来ることはーーー。
(次の連載は、この3作目のインスパイアにしよう)
そうと決まれば、さっさと執筆するに限る。私はその日から昼夜を忘れて書き物に没頭したのである。
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