お節介な私が学園を支配する悪役令嬢になるまで〜ただし婚約破棄されるところからスタート

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婚約破棄される

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カチャ!

「あっ!アナスタシア様申し訳ありません…」

そう言ってまだ未熟な食事のマナーを恥じて、私に謝って縮こまる少女。

まったく、と私がいつものようため息を吐きながら少女に向けて言葉をかけようとすると、多くのテーブルが広がっている向こうから私の婚約者であるラルフ・バーネルが義憤に燃える表情でこちらに駆け寄ってくる。

そして婚約者に向けるものとは思えない言葉を吐き捨てる

「アナスタシア!よくもこんなか弱い女性にそのような仕打ちができるな!」

「いえ、私は何もしておりませんよ?ただこの子が勝手に失敗を恥じているだけで」

そう言ってさらに縮こまる少女。

「そのような蔑む表情で追い討ちをかけるとは!」

これは私の普通の顔です!

失礼なことを言う婚約者に怒りを押し殺して告げる。

「私が行っているのはただの指導です。お気になさらずご自分の友人たちの元へ戻ってくださって結構です」

そう言い切る私に対して無用な正義感を燃やしてくるラルフ

「そう言うわけにはいかない、お前の非道な行いを食い止めるのもバーネル家の嫡男としての義務である!」

そうしてラルフは、少女の手を強引にとる

「このようなものと無理に食事を共にする必要もない!特別に私の友人たちと一緒にいることを許そう」

少女の様子を気にかけることもなく、自分こそが正しいという表情で少女を連れて行こうとするラルフ。

地位が上のラルフに歯向かうことができず、かといっていうことを素直に聞くのも嫌がる少女。

それを見て、ついラルフに強く言ってしまう。

「おやめ下さいラルフ様」

そうして、無駄に強く少女の腕を握りしめていた婚約者の手を叩き落とす。

その瞬間、ラルフは激怒した。

対して痛くもなかったであろう自分の手を押さえ、まるで私がとんでもない強さで叩いたかのように主張する。

さらに自分の正義を信じて疑わないラルフは、これまで私が行ってきた少女へのお節介をとんでもない悪行を働いてきたかのごとく主張し、何を思ったのか周囲の生徒に知らしめるかのごとく大声で喚く。

そうして散々に私のことを悪者であると主張し、最後にこう告げた。

「アナスタシア!お前のような地位を利用して、弱いものを虐げるような奴など私の正義に反する!婚約を破棄させてもらう!」
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