え？この私が異世界に転生されたんだけど？

9話

＜冒険者の町＞

【宿】

「起きた？」

「ああ…フォルス…強く…」

「何？」

「俺強くなりたい…ううっ」

「泣かないでよ
分かってる1日中ダンジョンこなしてもレベル少ししか上がらない…困ったわね…」

「やっとレベル2だ…まだ攻撃力も3程度」

「分かったやれるところまで私がサポートするよ
一気にレベルをあげるわよ」

「できるの？どうやって？」

「まぁまぁみてて
召喚魔法: ウゥルカーヌス」

“ピカーンピーーーーーーーー”

「お呼びですか？フォルス様」

「この勇者様に火の聖剣を作って欲しい盾や防具フル装備でお願い」

「代償は？」

「私が魔王倒した後で何でもでも受け持つわ」

「よかろう今夜にでも完成する」

「分かったお願いねそれと素材これ使えるかしら？」

「クリスタルか？いい武器ができそうだ」

「これでよし！
次は勇者様に修行をしてもらうわ」

「修行？」

「そう！道具が出来上がるまで！
召喚魔法: マルス」

“ピカーンピーーーーーーーー”

「…」

「この人は？なぜ喋らない？」

「戦いの神よマルス様この勇者様に魔物を倒せる戦い方を伝授して欲しい」

「…」

「うわぁいきなり襲いかかってきた」

「マルスは不器用で無口なの！
早速マルス様と戦って学んでちょうだい」

「うわぁ強くなる前に殺される」

「…」

「ここで戦うと寝る場所が消滅するわ
転移魔法」

“ピカーンピーーーーーーーー”

「じゃ頑張って！生きて帰って！
さてと私は肉と酒買ってくるか！」







＜冒険者の町＞

「お嬢ちゃんこの町に肉なんて無いだべさ」

「何で…何で…
この町に肉がないんじゃー
この町は何を食べて生きてるの…」

「肉なんて高級品だべさ」

「そんな…牛の肉と内臓を皮で包んだものとか
骨を脂肉で包んだものとかないの？」

「何だそれ？
なんでそんなもんあるわけないべさ商人の仕事なんぞ適当」

「くそっ酒には絶対肉！
この町1番の商人はどこにいるのよ！」

「奇遇だべさこの俺べ！」

「変な喋り方しやがって
テメェだったか運命変えてやる！クソ商人」
フォルトゥナの瞳」

『“スキル発動:何も知識もないこのクソ商人の運命から
メルクリウス(商人の神)の加護と
バッカス(酒の神)の加護で王国1の商人に変貌する運命に書き換えます”』

「このクソ商人運命を変えてやった1時間待ってやる高級肉と酒持ってこい肉と酒には需要があるんだよ」




＜冒険者の町＞

【宿】

「はぁはぁはぁはぁ…死ぬ…ただいま…」

「生きて帰れたわねマルス様は？」

「無言で消えた…」

「そっかこれで教えるものは無いって事ね」

「実感が沸かないそれに
転移魔法でどこまで飛ばしてるんだよ洞窟ダンジョンで戦ってたんだぜ！
マルス様と半神半人の魔物が襲ってくるし！」

「よく生きてこれたね！修行の成果がでたのかしらそれと
召喚魔法: ダミア」

“ピカーンピーーーーーーーー”

「ダミア様久しぶりねこの勇者様に成長スピードを上げる加護与えてくれる？」

「良いわ代償は高いわよ！」

「いくらでも受け持つよ！良かったこれで勇者様のレベルも上がりやすくなる」

「フォルス
成長スピードって？」

「勇者様の新しいスキルよ！
魔物との戦いや修行した時においてレベルがドンドン上がっていくよ！魔法・スキルだってすぐ覚えれるようになる！」

「これは便利だ！これで俺も強くなる」

「これくらいなら何とかなるでしょ
後は勇者様の努力次第ってとこね！
いっぱい戦って頑張って稼いできて！」

「フォルスはこれからどうするの？」

「私は酒飲んで肉食って宴じゃ！」

「お前な！それにこの町に肉はないぞ！ここは初心者の冒険者が集う町だから」

「あまいな！この町のあらゆる商人どもの運命を変えてやった！帝都の町より栄えるぞ！この町を我が女神の想うがままにしてやる！」

「怖ぇぇ」

「後はウゥルカーヌス様が来るのを待つ」