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五章 裏切り編
百三十 幸せのリセットと偽物のモノマネだよね
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ロニエが俺との甘いひと時をさしおいてここに来た理由は、すぐに分かった。
色々あってロニエが壊れたり、同じくロニエがシズクを投げ飛ばしたり、これまた同じくセレナがアレスを吹き飛ばしたり.......したせいで遅くなったが、ロニエは、シズクとアレスに勉強を教えていた。
それは、王族の作法だったり、歴史だったり、俺の良い所をあることないこと言ったり、それにシズクが目を輝かせていたり、ロニエの事をボォーッとアレスが胸ばかり見ていたり、何故かルミアまで混ざりはじめたり.......
まあ、そんなこんなだった。
そのうちアレスはロニエを本気で襲うかもしれない.......その時は可愛い息子の為にロニエとさせてあげよう。それを暖かく見守ってあげよう。うんそうしよう。
ロニエもアレスならまんざらでもないだろう。
「嫌ですよ! 絶対嫌ですからね」
「ん? 何が?」
勉強が一段落付いたのかロニエが俺の隣に来て何やらいきなり嫌がり始めた。
なんか嫌なことあったのかな?
「とぼけますか、そうですか、分かりました。ヒカル様。ロニエはヒカル様とはお別れしなくてはいけないようです」
「う、嘘だよ! 嘘。しないよ! そんな事しないから! ロニエ! 許して、見捨てないで!」
まさかの離婚宣言に本気で焦りまくり、ロニエに土下座する。流石のロニエでも子供とするのは嫌ならしい。
「もし、ヒカル様が夜伽の時にアレス君を連れて来たら.......分かってますね!」
「うん! うん! 分かったから許して」
「いくらヒカル様の頼みでも、ロニエにだって受け入れられないことはあるのです。特殊性癖過ぎますよ!」
「うっ! ごめん」
ロニエが珍しく許してくれない。
というか、俺と別れるとか.......冗談だよね.......嘘だよね。
「全く。ヒカル様は変態過ぎます。息子に妻をネトラセて興奮するのですから。ロニエはヒカル様としかしたくないと何度言えばわかるのですか」
「じゃあ良いや。セレナとアレスでドッキングするから」
「ダーリン.......私も嫌よ。ダーリンのお願いでも嫌よ、私はダーリンに抱いてもらいたいのよ。誰でも言い訳じゃないわ」
セレナにそういわれると、そうだよなと納得する。
それに、良く考えたらアレスにセレナはもったいない。
そうなると、ヒムートも駄目だし、デリカも駄目だ。
「ならお姉様にしましょう。アレス君にはちょうど良いです」
「.......ん? ロニエなんで俺の心読めるの? おかしくない?」
普通に会話していたが、ロニエはもう共有で俺の心を読めない筈だ。
ノロニエは普段は大人しく俺の奥深くで眠っている。それに今はロニエと繋がっていない。
「いえ、ヒカル様とロニエは繋がっていますよ。身体が繋がっていなくても今は心を通じ合わせているではないですか」
「.......そんなあやふやな繋がりで良いの?」
「あやふやではありませんよ。ヒカル様がロニエに頼り切るのではなく、一人で背負い込むのでもなく、ロニエを信頼し信用し信愛して、ヒカル様がロニエと共にどんな苦難も苦痛も乗り越える、例えロニエが不幸になろうとも、それがヒカル様が望んだ事ではないですか。選んだ事ではないですか。だからヒカル様がロニエを信じる限りロニエにはヒカル様の考えくらい分かります」
つまりあれか、呪いがロニエの想いではなく俺の想いを叶えたのか、それ程強くロニエと共に居ることを望んだのか。
だからこれは、ロニエの呪いではなく。
「はい。ヒカル様の呪い.......ヒカル様自身の能力ですね」
「.......その力は、ロニエに俺の思考を発信すること?」
「違います。きっとそれだけではありませんよ。ヒカル様の願いは想いはそんな物ではありません。ロニエ一人ではヒカル様の想いは足りないのですから」
まあ、能力の考察なんて正直今まで腐るほどしてきたんだ。
今更考えても仕方が無い。今は現実何がどうなって居るのか把握出来るところまでしておけば良い。
「ロニエ、どんな感じなの? 共有みたいな感じで俺の心がわかるの?」
「いえ、共有は伝わって来るものですが、これはもっと分かりやすく簡潔です。実にヒカル様らしいと思います」
「あ! 今馬鹿にしたよね! 絶対したよね! 単純だって思ったんだよね!」
「.......思っていません」
ロニエが嘘を付いている、それくらい俺にはわかる。
分かってしまう。
「まあ、ロニエが俺のことを好きなら何でもいいけど」
「じゃあ何でもいいですね、ロニエはヒカル様の事が誰より何より好きなのですから、それにヒカル様は最初からお馬鹿様でしたしたから」
「ロニエ.......俺も勉強しようかな?」
「その発想が既にお馬鹿です、ヒカル様が勉強した程度で治るのならロニエがとっくに治していますよ。それにヒカル様はヒカル様の自由にしていいのです、感性のままに生きてください。それをロニエが支えますから」
そういってもう一度ロニエは、勉強を教えはじめた。
その姿を見ているともっとロニエを幸せにしたい。そう思わずにはいられなかった。
しばらく、勉強光景を眺めなていると、あることに気付いた。それは.......デリカ以外の俺の家族が全員揃っていることだった。
それは極めて珍しい事で、幸せな光景だ。
こうして遠くから、ロニエ達を眺めていると、その関係がよくわかる。
俺は少女達の俺を含めない人間関係を観察した。
ロニエは、アレスとシズクに勉強を教えているから良いとして、セレナとルミアが、イリアとヒムートが比較的良く会話している。
そんな光景を見ていると幸福な気持ちになると同時にしっかりとした俺が居ない社会も構成されている事に笑みを漏らす。
そこに俺は必要ない.......そんな考えまで頭に浮かんだ時。
俺の後ろに立つ気配に気付いて振り返ると、そこにヘワタが立っていた。
別にヘワタはどうでもいいか.......と思ったが、ロニエ達が思い思いに俺を忘れて楽しそうにしていて暇なのでヘワタに会話をふることにした。
「で? ヘワタはなんでここにいるの?」
「へい! ロニエちゃんにお願いされたからっす」
ロニエはヘワタにちゃん付けされることは嫌がっているか基本的にそれ以外の面においてはヘワタを凄く買っている。それは、ロニエがヘワタを信頼しているということで、ちょっと嫉妬する。
まあ、ヘワタに嫉妬しても仕方ないが。
「そういえば、ノートンからなんか連絡あった? あいつ、ヒムートの不妊治すって張りきって出ていって既に五年近く立つんだけど、ヒムート妊娠しちゃったよ」
「ボス! ノートンって誰っすか?」
「ほーう。お前怒られるよ」
ヘワタはたまに調子のってしまうから困る。
「ん? .......ん? ヘワタ、クリス何してんの?」
「ボス。クリスって誰っすか?」
ヘワタは調子に乗るが、だけど何か違和感があった。
その正体に気づく前に自体は動き出した。
まず最初に、ルミアが突然喘ぎ始めた。
それに気付いた、セレナがずくに近付いて治療しようとしている。
セレナに任せておけば問題ない筈だったが。
ルミアの喘ぎが止まることなく、ルミアに金色の毛が大量に生えていった。
そのまま、ルミアは金色の白い光に包まれて形自体が変化した。
真っ白な大きな狐になったのだ。
獣人には獣化出来るだろうという、予想はしていたが、まさか毛色まで変わるとは思わなかった。
「ルミア、大丈夫?」
「キュア!!」
泣き声で何と無く、大丈夫だろうと思い。
頭を撫でてあげる。気持ち良さそうにするルミアがペロペロと俺の手を舐める。
「ダーリン.......離れなさい! なによそれ! 危険だわ」
「なにいってんの? ルミアだよ」
だが、セレナが緊張感のある声を出して中に浮いた。それはセレナが全力で警戒している言うことだ。
「ルミアって誰よ! ダーリン! 私の言うことを聞きなさい。何か変だわ私の近くに今すぐ来るのよ」
「!?」
セレナからの逆召喚によって俺はセレナの近くに転移した。
セレナはそのまま、俺の前に立ち。白い狐になったルミアに警告する。
「何だか分からないけれど、ここはダーリンの特別な場所よ! 『出て行きなさい!』」
白狐は、機械のように身体を動かして部屋から出ていく。それはセレナの力だ。
「セレナ! ルミアだよ! 流石にひどいよ! 何してんの?」
「ダーリン、気をつけるのよ。あんな凶暴そうな猛獣に触るなんて何を考えているのよ」
俺とセレナの会話をロニエは静かに見守るだけで何もしない。
そのことに驚くより先に.......
今度はイリアが唸ったと思ったら。
「! ここは? あなたたちは?」
「イリア? どうしたの?」
なんか珍しいものでも見るかのように、部屋全体を見渡した。
そして、俺が近付こうとしたところで。
「ダーリン!! 何してるのよ。酷いわ。私達がいるのに他の女の所に行く気なのかしら?」
「セレナ、本気でイリアの事もルミアの事も分からないの?」
「何の事かしら?」
それで分かった。
いつからかは分からない。けど何かが起きている。
そしてそれを、把握できているのは現状俺だけだ。
記憶消却? それ近い何かが起きている。
「セレナ! 今すぐアレス君とシズクを別空間に飛ばしてください!」
そこまで沈黙していたロニエも何かを感じ取ったのか焦った声でセレナに指示する.......が。
「誰よ。貴方達! 私に何する気!? ふふん。何しようと無駄よ。私は何をされても私の心は取れないわ」
「セレナ.......俺をそんな目で見ないでよ.......」
その時は既にセレナは俺の事を敵意の篭った目で睨みつけていた。
そして.......
「ふん。何よ? そんなに悲しそうな顔をするんじゃないわよ! どうしたのよ? 何があったのか話してみなさい。気が向いたら助けてあげるわよ」
「.......セレナ。信じて愛してる。行かないで何処にも」
「! ..............うっ! 何よそれ? 信じられるわけ無いじゃない」
セレナが俺から一歩分距離をとった。
「ふん。馬鹿ね。魔女の私を拘束もしないなんて、こんなんじゃ逃げちゃうわよ..............良いの? .......変ね。貴方本当に何をしたのよ!」
様子からして、セレナは俺と会う前に戻ったみたいだ。
俺の記憶がなくなったと言うより......
そして、更にヒムートの姿が変わった。いや、どんどん幼くなり、調度始めてヒムートとあった時の背丈に戻っていた。
「ここはどこですか? だれですか?」
「ロニエ! やだよ! お願い! ロニエは大丈夫だよね?」
ヒムートの純真無垢な表情と不思議そうな顔、そして成長期前の幼い身体は正にヒムートと始めてあったときの物だった。
つまり、皆俺と会う前の姿に戻っている。それと同じく記憶もそこまで無くなっている。
そう仮定して、かつてあった絶望を思い出した。
ロニエに忘れられるという絶望を。
しかも今回はそれより酷い。既にセレナ、イリア、ルミア、ヒムートは俺を忘れている。
いや、仲良くなる前に戻っている。
これにロニエまで.......そうなったら俺は.......
「良いですか? ヒカル様」
ロニエは俺に言った。
「ヒカル様なら何とか出来ます。ヒカル様はロニエ達が居なくても大丈夫です。ロニエは愛するヒカル様を信じます」
ロニエの姿にも少しだけ変化があった。
やはり俺とあった時の元の姿に戻った。
そして、ロニエは表情をなくした..............
それを見て崩れ落ちそうになったとき。部屋のドアが乱暴に開き、見覚えのある金髪の青年が入って来た。
それは、アルランだった。
アルランは部屋を見渡してから、俺に人差し指を向けた。そして言った。
「そいつは、悪神だ。ずっと君達を騙していたんだ。今その呪いを友情の勇者アルランが解いた。君達を助けに来たよ」
俺とは一切目を合わせずにアルランはヒムートの頭を撫でた。
ヒムートは不思議そうな顔をしていた。
そんなヒムートにアルラン言った。
「ヒムートちゃん。僕だよ。アルランだよ。覚えてる?」
「んー? あるくん? あるくんだ!」
「君を助けに来たんだ。僕に付いてきてくれよね?」
「うん! あるくん好き!」
背筋にヒヤリとした物が走る。それは何か?
その答が出る前に、アルランは次にイリアとロニエの前に立ちひざまづく。
「ノースカロライナ姫様方、僕は友情の勇者アルランです。ここは危険です。僕に付いてきてください」
それに、イリア即答した。
「良いでしょう。アルラン。状況を教えてください。でも私はセントラル王国第一王妃です。既にノースカロライナではありません」
「失礼しました。その話は後でします。今は僕を信じてください。ロニエ様も」
イリアが頷き、ロニエもアルランを警戒しながら頷いた。
「ロニエ! 嫌だよ! ロニエ! 行かないで!」
「アルラン.......様。あの方は何をしたのですか?」
「ロニエ様を騙し、ノースカロライナを滅ぼしました」
「! ノースカロライナが滅んだ!? .......そうですか」
その話を聞いたロニエは少しだけ表情を暗くした。
俺と会う前の優しいだけのロニエだ。
そして、誰も信じていないロニエだ。
「ロニエ.......二回目だよ.......。行かないでよ.......ロニエ」
俺を少しだけ見た後ロニエは視線を外した。
そんなロニエを見ている内に、アルランはセレナに近付いて手をとっていた。
「私は魔女よ! 近づかないでくれるかしら?」
「セレーナ。僕は君が好きだ! 君を助けにきたんだ! 魔女なんか関係ない。僕には君が普通の女の子にしか見えないよ!」
「!! .......何よそれ! .......嬉しいわ。でも遅いわよ.......私はもう.......」
「君が過去に何をしたかされたかは関係ない。僕は君が好きなんだ! 僕と一緒に生きてくれ」
「! うっ.......うう.......嬉しすぎるわ.......私の事をそこまで」
涙を流すセレナの涙をアルランが拭く。
「セレナが求めていた物は愛されること、必要とされること、そして大事にされること、優しさ」
その光景をみて逆に心が覚めきって行くのを感じた。
「イリアとロニエが求めていたのは、救世主。絶望的状況を救ってくれる人」
凍りつく程冷たく固くなっていく。音すら聞こえない。
俺の全てが一瞬にして消えた。そして全て奪われた。でもそれは当然のことだ。
別にロニエ達は求めていた物がありそれを与えてくれる人がいればよかっただけなのだから。
俺じゃなくてもよかっただけなのだから。
「ヒムートは憧れ.......全てなかったにして。やり直したのか。アルラン」
「僕は一度セレーナ達を保護するために引きます。ですが必ずもう一度貴方を倒しに来ます! 貴方は『悪神』世界の敵なんです。もう世界は貴方を討伐するために動き出しています。だけど宣言します。僕が貴方を討伐します」
俺は、アルランが何をやってこうなったのか.......それは既にどうでもよかった。
ただ俺は背を向ける。少女達に一言だけ言いたかった。
「君達は.......そんな薄っぺらいヒトマネでもよかったの?」
返事は無かった.......アルランは魔方陣共にロニエ達を連れて虚空へと姿を消した。
「ボス! 女なんか腐るほどいるっす元気出してください」
「ヘワタ.......お前なんで俺のこと分かるんだよ」
「へい?」
後に残ったのは、俺とヘワタそしてシズクとアレスだけだった。
そして俺は思い出した。
「この世界は俺に対して残酷な地獄だった.......」
俺の希望を根こそぎ奪われた。
だが!
「ヘワタ! 力を貸してくれ。多分世界全てを敵に回すと思う。それでも俺はこのままじゃ終われない。世界が敵になった程度で俺はもう絶望しない」
必ず何かカラクリが有るはずだ。ロニエ達を戻す方法が有るはずだ。
それを見つける。そして、ロニエ達を取り返す。
俺はもう迷わない。そう決めたから。ロニエと共に生きることを決めたから。
「だからヘワタ! 頼む力を貸してくれ」
「へい! ビックボス!」
ヘワタは気持ちいい返事をしてくれた。
「ありがとう。ヘワタ。ヘワタがヒロインに見えるよ。実は女の子だったりしない?」
「男っす! ボス」
「そだよね。ロニエの事好きなんだもんね」
「?」
ヘワタはロニエの事を忘れている.......つまり元に戻された者にたいしての記憶が消えると言うことか。
だが、俺だけだその効果外にいる。
それはなぜか? .......
分からない。
「こういうメルヘンはセレナが担当なのに.......」
「! あら? 貴方は.......私を呼べるのね」
「セレナ!」
突然現れたセレナに驚くが、良く考えたらいつもの事なので焦らない。
「ヘワタもセレナに何かしたら許さないよ」
「ビックボス! 魔女は危険っす。せめて口を塞いでくださいっす」
帯刀している剣を抜こうとしていたヘワタを制しておく。
「セレナとの契約は残ってるのか.......」
「貴方も.......私が怖くないのね。どうしてかしら?」
「セレナ。五月蝿い。そのネタやったことがある。セレナは黙って俺の近くにいれば良いんだよ!」
「.......ふふん。貴方面白いわね、魔女である私に近くにいろなんて.......異端者として殺されるわよ」
「俺の心配ありがとう。異端者ね。確か.......その時代世界の風習に背く事だっけ? ハハハハ。大丈夫、それならセレナが心配しなくても、勇者の討伐対象になってる俺は既に異端者だから。世界の.......敵だから」
少しだけ胸が痛くなった。
ロニエ達と一緒に殆どの国を支配下に置いたのに、平和にしていたのに、今度は全ての国を敵に回す事になるかもしれない。そう思うと.......胸が痛くなる。築いた世界が平和が、全て無駄になるのだから。
ロニエ共に生きようと誓った世界を壊すのだから。
「世界に嫌われた者同士ね。私も貴方も.......決めたわ。私は貴方の近くにいるわ。私と契約しているようだしね」
「セレナ。五月蝿いって.......ヘワタ。俺の今の状況を知りたい。調べてくれ。アルランは世界を敵にまわしたといったが、本当にそうなのか、そして、ロニエ達の居場所も」
「へい!」
かけていくヘワタを見送ってからセレナを見る。少し拗ねている。
「セレナはさっきアルランにほだされて無かったっけ?」
「そうね、あの人もそうね。嬉しかったわ。私を認めてくれた人だもの、それこそ涙が出るほど嬉しかったわ。でも、貴方の方が先だったわ、私を愛してくれたのは、私に居場所をくれたのは、そして私を求めてくれたのはね。信じて欲しいのでしょ? 」
さっき俺がとっさに言った言葉 だ『.......セレナ。信じて愛してる。行かないで何処にも』
それをセレナは.......
「セレナ.......抱きたい。セレナを抱きたいよ」
「.......そうね。私を愛しているのよね。なら良いわよ」
「.......はぁ.......そこからだよね。セレナ.......自分を大切にしてよ。そんな簡単に身体は差し出しちゃ.......でも抱きたいなー」
一度、奪われたと思った愛するセレナが目の前にいる.......だから。抱きたい。
もう一度過程を踏むのはつらすぎる。だったら......
どうせ、セレナの事も元にもどすだから手を出しても......
「はぁ......セレナなんか大嫌いだ! エッチさせてくれないなんて......生殺しすぎるよ」
「変ね? 貴方に嫌いと言われても悲しくないわ」
「セレナ。五月蝿い。それもやったことがある。......ハメたい。セレナだとどうしてもムラムラするんだよな~」
そうは言っても見据える先は一つ。誰もが幸せになる結末だ。
あのロニエをアルランが口説けたとしたら、相当厄介な事になる。
「はぁ......ロニエはネトラレされすぎだよ......ヒムート......まだ子供だから大丈夫だよね?」
ーーーーー以下駄文ーーーーー
ルミア編入れたのかな? やっとかな? ついに兄さんが突撃してきちゃったから、厄介な事になってる。
ルミア編と言うより、アルラン編? まぁ書き終わった後に考えます。
整理。ヒロイン全てが初期化。その理由は謎。光は元に戻す方法とその原因究明......多分しない。けどしてほしい。
立ち位置。
光サイド。セレナ。ヘワタ。後現状不明
アルランサイド。ロニエ、ヒムート、イリア、エルフ? その他諸々。
不明。ルミア大白狐化、??? 『門』『大戦』
うん! 整理してもごちゃごちゃしてる。ルミアが活躍出来るかな? 伏線回収しきれるかな?
久しぶりに長編入るからワクワクがとまらないぜ!
丁寧に書こう。光だけじゃなく、アルランサイドも書こう。
ということで多分次はアルランサイドのお話をします。
さて、どうなることか?
まあ、この話の軸はノートンとアルランが大賢者ダンジョンに入った時から考えていました。
一言。
セレナが一番チョロインです。
色々あってロニエが壊れたり、同じくロニエがシズクを投げ飛ばしたり、これまた同じくセレナがアレスを吹き飛ばしたり.......したせいで遅くなったが、ロニエは、シズクとアレスに勉強を教えていた。
それは、王族の作法だったり、歴史だったり、俺の良い所をあることないこと言ったり、それにシズクが目を輝かせていたり、ロニエの事をボォーッとアレスが胸ばかり見ていたり、何故かルミアまで混ざりはじめたり.......
まあ、そんなこんなだった。
そのうちアレスはロニエを本気で襲うかもしれない.......その時は可愛い息子の為にロニエとさせてあげよう。それを暖かく見守ってあげよう。うんそうしよう。
ロニエもアレスならまんざらでもないだろう。
「嫌ですよ! 絶対嫌ですからね」
「ん? 何が?」
勉強が一段落付いたのかロニエが俺の隣に来て何やらいきなり嫌がり始めた。
なんか嫌なことあったのかな?
「とぼけますか、そうですか、分かりました。ヒカル様。ロニエはヒカル様とはお別れしなくてはいけないようです」
「う、嘘だよ! 嘘。しないよ! そんな事しないから! ロニエ! 許して、見捨てないで!」
まさかの離婚宣言に本気で焦りまくり、ロニエに土下座する。流石のロニエでも子供とするのは嫌ならしい。
「もし、ヒカル様が夜伽の時にアレス君を連れて来たら.......分かってますね!」
「うん! うん! 分かったから許して」
「いくらヒカル様の頼みでも、ロニエにだって受け入れられないことはあるのです。特殊性癖過ぎますよ!」
「うっ! ごめん」
ロニエが珍しく許してくれない。
というか、俺と別れるとか.......冗談だよね.......嘘だよね。
「全く。ヒカル様は変態過ぎます。息子に妻をネトラセて興奮するのですから。ロニエはヒカル様としかしたくないと何度言えばわかるのですか」
「じゃあ良いや。セレナとアレスでドッキングするから」
「ダーリン.......私も嫌よ。ダーリンのお願いでも嫌よ、私はダーリンに抱いてもらいたいのよ。誰でも言い訳じゃないわ」
セレナにそういわれると、そうだよなと納得する。
それに、良く考えたらアレスにセレナはもったいない。
そうなると、ヒムートも駄目だし、デリカも駄目だ。
「ならお姉様にしましょう。アレス君にはちょうど良いです」
「.......ん? ロニエなんで俺の心読めるの? おかしくない?」
普通に会話していたが、ロニエはもう共有で俺の心を読めない筈だ。
ノロニエは普段は大人しく俺の奥深くで眠っている。それに今はロニエと繋がっていない。
「いえ、ヒカル様とロニエは繋がっていますよ。身体が繋がっていなくても今は心を通じ合わせているではないですか」
「.......そんなあやふやな繋がりで良いの?」
「あやふやではありませんよ。ヒカル様がロニエに頼り切るのではなく、一人で背負い込むのでもなく、ロニエを信頼し信用し信愛して、ヒカル様がロニエと共にどんな苦難も苦痛も乗り越える、例えロニエが不幸になろうとも、それがヒカル様が望んだ事ではないですか。選んだ事ではないですか。だからヒカル様がロニエを信じる限りロニエにはヒカル様の考えくらい分かります」
つまりあれか、呪いがロニエの想いではなく俺の想いを叶えたのか、それ程強くロニエと共に居ることを望んだのか。
だからこれは、ロニエの呪いではなく。
「はい。ヒカル様の呪い.......ヒカル様自身の能力ですね」
「.......その力は、ロニエに俺の思考を発信すること?」
「違います。きっとそれだけではありませんよ。ヒカル様の願いは想いはそんな物ではありません。ロニエ一人ではヒカル様の想いは足りないのですから」
まあ、能力の考察なんて正直今まで腐るほどしてきたんだ。
今更考えても仕方が無い。今は現実何がどうなって居るのか把握出来るところまでしておけば良い。
「ロニエ、どんな感じなの? 共有みたいな感じで俺の心がわかるの?」
「いえ、共有は伝わって来るものですが、これはもっと分かりやすく簡潔です。実にヒカル様らしいと思います」
「あ! 今馬鹿にしたよね! 絶対したよね! 単純だって思ったんだよね!」
「.......思っていません」
ロニエが嘘を付いている、それくらい俺にはわかる。
分かってしまう。
「まあ、ロニエが俺のことを好きなら何でもいいけど」
「じゃあ何でもいいですね、ロニエはヒカル様の事が誰より何より好きなのですから、それにヒカル様は最初からお馬鹿様でしたしたから」
「ロニエ.......俺も勉強しようかな?」
「その発想が既にお馬鹿です、ヒカル様が勉強した程度で治るのならロニエがとっくに治していますよ。それにヒカル様はヒカル様の自由にしていいのです、感性のままに生きてください。それをロニエが支えますから」
そういってもう一度ロニエは、勉強を教えはじめた。
その姿を見ているともっとロニエを幸せにしたい。そう思わずにはいられなかった。
しばらく、勉強光景を眺めなていると、あることに気付いた。それは.......デリカ以外の俺の家族が全員揃っていることだった。
それは極めて珍しい事で、幸せな光景だ。
こうして遠くから、ロニエ達を眺めていると、その関係がよくわかる。
俺は少女達の俺を含めない人間関係を観察した。
ロニエは、アレスとシズクに勉強を教えているから良いとして、セレナとルミアが、イリアとヒムートが比較的良く会話している。
そんな光景を見ていると幸福な気持ちになると同時にしっかりとした俺が居ない社会も構成されている事に笑みを漏らす。
そこに俺は必要ない.......そんな考えまで頭に浮かんだ時。
俺の後ろに立つ気配に気付いて振り返ると、そこにヘワタが立っていた。
別にヘワタはどうでもいいか.......と思ったが、ロニエ達が思い思いに俺を忘れて楽しそうにしていて暇なのでヘワタに会話をふることにした。
「で? ヘワタはなんでここにいるの?」
「へい! ロニエちゃんにお願いされたからっす」
ロニエはヘワタにちゃん付けされることは嫌がっているか基本的にそれ以外の面においてはヘワタを凄く買っている。それは、ロニエがヘワタを信頼しているということで、ちょっと嫉妬する。
まあ、ヘワタに嫉妬しても仕方ないが。
「そういえば、ノートンからなんか連絡あった? あいつ、ヒムートの不妊治すって張りきって出ていって既に五年近く立つんだけど、ヒムート妊娠しちゃったよ」
「ボス! ノートンって誰っすか?」
「ほーう。お前怒られるよ」
ヘワタはたまに調子のってしまうから困る。
「ん? .......ん? ヘワタ、クリス何してんの?」
「ボス。クリスって誰っすか?」
ヘワタは調子に乗るが、だけど何か違和感があった。
その正体に気づく前に自体は動き出した。
まず最初に、ルミアが突然喘ぎ始めた。
それに気付いた、セレナがずくに近付いて治療しようとしている。
セレナに任せておけば問題ない筈だったが。
ルミアの喘ぎが止まることなく、ルミアに金色の毛が大量に生えていった。
そのまま、ルミアは金色の白い光に包まれて形自体が変化した。
真っ白な大きな狐になったのだ。
獣人には獣化出来るだろうという、予想はしていたが、まさか毛色まで変わるとは思わなかった。
「ルミア、大丈夫?」
「キュア!!」
泣き声で何と無く、大丈夫だろうと思い。
頭を撫でてあげる。気持ち良さそうにするルミアがペロペロと俺の手を舐める。
「ダーリン.......離れなさい! なによそれ! 危険だわ」
「なにいってんの? ルミアだよ」
だが、セレナが緊張感のある声を出して中に浮いた。それはセレナが全力で警戒している言うことだ。
「ルミアって誰よ! ダーリン! 私の言うことを聞きなさい。何か変だわ私の近くに今すぐ来るのよ」
「!?」
セレナからの逆召喚によって俺はセレナの近くに転移した。
セレナはそのまま、俺の前に立ち。白い狐になったルミアに警告する。
「何だか分からないけれど、ここはダーリンの特別な場所よ! 『出て行きなさい!』」
白狐は、機械のように身体を動かして部屋から出ていく。それはセレナの力だ。
「セレナ! ルミアだよ! 流石にひどいよ! 何してんの?」
「ダーリン、気をつけるのよ。あんな凶暴そうな猛獣に触るなんて何を考えているのよ」
俺とセレナの会話をロニエは静かに見守るだけで何もしない。
そのことに驚くより先に.......
今度はイリアが唸ったと思ったら。
「! ここは? あなたたちは?」
「イリア? どうしたの?」
なんか珍しいものでも見るかのように、部屋全体を見渡した。
そして、俺が近付こうとしたところで。
「ダーリン!! 何してるのよ。酷いわ。私達がいるのに他の女の所に行く気なのかしら?」
「セレナ、本気でイリアの事もルミアの事も分からないの?」
「何の事かしら?」
それで分かった。
いつからかは分からない。けど何かが起きている。
そしてそれを、把握できているのは現状俺だけだ。
記憶消却? それ近い何かが起きている。
「セレナ! 今すぐアレス君とシズクを別空間に飛ばしてください!」
そこまで沈黙していたロニエも何かを感じ取ったのか焦った声でセレナに指示する.......が。
「誰よ。貴方達! 私に何する気!? ふふん。何しようと無駄よ。私は何をされても私の心は取れないわ」
「セレナ.......俺をそんな目で見ないでよ.......」
その時は既にセレナは俺の事を敵意の篭った目で睨みつけていた。
そして.......
「ふん。何よ? そんなに悲しそうな顔をするんじゃないわよ! どうしたのよ? 何があったのか話してみなさい。気が向いたら助けてあげるわよ」
「.......セレナ。信じて愛してる。行かないで何処にも」
「! ..............うっ! 何よそれ? 信じられるわけ無いじゃない」
セレナが俺から一歩分距離をとった。
「ふん。馬鹿ね。魔女の私を拘束もしないなんて、こんなんじゃ逃げちゃうわよ..............良いの? .......変ね。貴方本当に何をしたのよ!」
様子からして、セレナは俺と会う前に戻ったみたいだ。
俺の記憶がなくなったと言うより......
そして、更にヒムートの姿が変わった。いや、どんどん幼くなり、調度始めてヒムートとあった時の背丈に戻っていた。
「ここはどこですか? だれですか?」
「ロニエ! やだよ! お願い! ロニエは大丈夫だよね?」
ヒムートの純真無垢な表情と不思議そうな顔、そして成長期前の幼い身体は正にヒムートと始めてあったときの物だった。
つまり、皆俺と会う前の姿に戻っている。それと同じく記憶もそこまで無くなっている。
そう仮定して、かつてあった絶望を思い出した。
ロニエに忘れられるという絶望を。
しかも今回はそれより酷い。既にセレナ、イリア、ルミア、ヒムートは俺を忘れている。
いや、仲良くなる前に戻っている。
これにロニエまで.......そうなったら俺は.......
「良いですか? ヒカル様」
ロニエは俺に言った。
「ヒカル様なら何とか出来ます。ヒカル様はロニエ達が居なくても大丈夫です。ロニエは愛するヒカル様を信じます」
ロニエの姿にも少しだけ変化があった。
やはり俺とあった時の元の姿に戻った。
そして、ロニエは表情をなくした..............
それを見て崩れ落ちそうになったとき。部屋のドアが乱暴に開き、見覚えのある金髪の青年が入って来た。
それは、アルランだった。
アルランは部屋を見渡してから、俺に人差し指を向けた。そして言った。
「そいつは、悪神だ。ずっと君達を騙していたんだ。今その呪いを友情の勇者アルランが解いた。君達を助けに来たよ」
俺とは一切目を合わせずにアルランはヒムートの頭を撫でた。
ヒムートは不思議そうな顔をしていた。
そんなヒムートにアルラン言った。
「ヒムートちゃん。僕だよ。アルランだよ。覚えてる?」
「んー? あるくん? あるくんだ!」
「君を助けに来たんだ。僕に付いてきてくれよね?」
「うん! あるくん好き!」
背筋にヒヤリとした物が走る。それは何か?
その答が出る前に、アルランは次にイリアとロニエの前に立ちひざまづく。
「ノースカロライナ姫様方、僕は友情の勇者アルランです。ここは危険です。僕に付いてきてください」
それに、イリア即答した。
「良いでしょう。アルラン。状況を教えてください。でも私はセントラル王国第一王妃です。既にノースカロライナではありません」
「失礼しました。その話は後でします。今は僕を信じてください。ロニエ様も」
イリアが頷き、ロニエもアルランを警戒しながら頷いた。
「ロニエ! 嫌だよ! ロニエ! 行かないで!」
「アルラン.......様。あの方は何をしたのですか?」
「ロニエ様を騙し、ノースカロライナを滅ぼしました」
「! ノースカロライナが滅んだ!? .......そうですか」
その話を聞いたロニエは少しだけ表情を暗くした。
俺と会う前の優しいだけのロニエだ。
そして、誰も信じていないロニエだ。
「ロニエ.......二回目だよ.......。行かないでよ.......ロニエ」
俺を少しだけ見た後ロニエは視線を外した。
そんなロニエを見ている内に、アルランはセレナに近付いて手をとっていた。
「私は魔女よ! 近づかないでくれるかしら?」
「セレーナ。僕は君が好きだ! 君を助けにきたんだ! 魔女なんか関係ない。僕には君が普通の女の子にしか見えないよ!」
「!! .......何よそれ! .......嬉しいわ。でも遅いわよ.......私はもう.......」
「君が過去に何をしたかされたかは関係ない。僕は君が好きなんだ! 僕と一緒に生きてくれ」
「! うっ.......うう.......嬉しすぎるわ.......私の事をそこまで」
涙を流すセレナの涙をアルランが拭く。
「セレナが求めていた物は愛されること、必要とされること、そして大事にされること、優しさ」
その光景をみて逆に心が覚めきって行くのを感じた。
「イリアとロニエが求めていたのは、救世主。絶望的状況を救ってくれる人」
凍りつく程冷たく固くなっていく。音すら聞こえない。
俺の全てが一瞬にして消えた。そして全て奪われた。でもそれは当然のことだ。
別にロニエ達は求めていた物がありそれを与えてくれる人がいればよかっただけなのだから。
俺じゃなくてもよかっただけなのだから。
「ヒムートは憧れ.......全てなかったにして。やり直したのか。アルラン」
「僕は一度セレーナ達を保護するために引きます。ですが必ずもう一度貴方を倒しに来ます! 貴方は『悪神』世界の敵なんです。もう世界は貴方を討伐するために動き出しています。だけど宣言します。僕が貴方を討伐します」
俺は、アルランが何をやってこうなったのか.......それは既にどうでもよかった。
ただ俺は背を向ける。少女達に一言だけ言いたかった。
「君達は.......そんな薄っぺらいヒトマネでもよかったの?」
返事は無かった.......アルランは魔方陣共にロニエ達を連れて虚空へと姿を消した。
「ボス! 女なんか腐るほどいるっす元気出してください」
「ヘワタ.......お前なんで俺のこと分かるんだよ」
「へい?」
後に残ったのは、俺とヘワタそしてシズクとアレスだけだった。
そして俺は思い出した。
「この世界は俺に対して残酷な地獄だった.......」
俺の希望を根こそぎ奪われた。
だが!
「ヘワタ! 力を貸してくれ。多分世界全てを敵に回すと思う。それでも俺はこのままじゃ終われない。世界が敵になった程度で俺はもう絶望しない」
必ず何かカラクリが有るはずだ。ロニエ達を戻す方法が有るはずだ。
それを見つける。そして、ロニエ達を取り返す。
俺はもう迷わない。そう決めたから。ロニエと共に生きることを決めたから。
「だからヘワタ! 頼む力を貸してくれ」
「へい! ビックボス!」
ヘワタは気持ちいい返事をしてくれた。
「ありがとう。ヘワタ。ヘワタがヒロインに見えるよ。実は女の子だったりしない?」
「男っす! ボス」
「そだよね。ロニエの事好きなんだもんね」
「?」
ヘワタはロニエの事を忘れている.......つまり元に戻された者にたいしての記憶が消えると言うことか。
だが、俺だけだその効果外にいる。
それはなぜか? .......
分からない。
「こういうメルヘンはセレナが担当なのに.......」
「! あら? 貴方は.......私を呼べるのね」
「セレナ!」
突然現れたセレナに驚くが、良く考えたらいつもの事なので焦らない。
「ヘワタもセレナに何かしたら許さないよ」
「ビックボス! 魔女は危険っす。せめて口を塞いでくださいっす」
帯刀している剣を抜こうとしていたヘワタを制しておく。
「セレナとの契約は残ってるのか.......」
「貴方も.......私が怖くないのね。どうしてかしら?」
「セレナ。五月蝿い。そのネタやったことがある。セレナは黙って俺の近くにいれば良いんだよ!」
「.......ふふん。貴方面白いわね、魔女である私に近くにいろなんて.......異端者として殺されるわよ」
「俺の心配ありがとう。異端者ね。確か.......その時代世界の風習に背く事だっけ? ハハハハ。大丈夫、それならセレナが心配しなくても、勇者の討伐対象になってる俺は既に異端者だから。世界の.......敵だから」
少しだけ胸が痛くなった。
ロニエ達と一緒に殆どの国を支配下に置いたのに、平和にしていたのに、今度は全ての国を敵に回す事になるかもしれない。そう思うと.......胸が痛くなる。築いた世界が平和が、全て無駄になるのだから。
ロニエ共に生きようと誓った世界を壊すのだから。
「世界に嫌われた者同士ね。私も貴方も.......決めたわ。私は貴方の近くにいるわ。私と契約しているようだしね」
「セレナ。五月蝿いって.......ヘワタ。俺の今の状況を知りたい。調べてくれ。アルランは世界を敵にまわしたといったが、本当にそうなのか、そして、ロニエ達の居場所も」
「へい!」
かけていくヘワタを見送ってからセレナを見る。少し拗ねている。
「セレナはさっきアルランにほだされて無かったっけ?」
「そうね、あの人もそうね。嬉しかったわ。私を認めてくれた人だもの、それこそ涙が出るほど嬉しかったわ。でも、貴方の方が先だったわ、私を愛してくれたのは、私に居場所をくれたのは、そして私を求めてくれたのはね。信じて欲しいのでしょ? 」
さっき俺がとっさに言った言葉 だ『.......セレナ。信じて愛してる。行かないで何処にも』
それをセレナは.......
「セレナ.......抱きたい。セレナを抱きたいよ」
「.......そうね。私を愛しているのよね。なら良いわよ」
「.......はぁ.......そこからだよね。セレナ.......自分を大切にしてよ。そんな簡単に身体は差し出しちゃ.......でも抱きたいなー」
一度、奪われたと思った愛するセレナが目の前にいる.......だから。抱きたい。
もう一度過程を踏むのはつらすぎる。だったら......
どうせ、セレナの事も元にもどすだから手を出しても......
「はぁ......セレナなんか大嫌いだ! エッチさせてくれないなんて......生殺しすぎるよ」
「変ね? 貴方に嫌いと言われても悲しくないわ」
「セレナ。五月蝿い。それもやったことがある。......ハメたい。セレナだとどうしてもムラムラするんだよな~」
そうは言っても見据える先は一つ。誰もが幸せになる結末だ。
あのロニエをアルランが口説けたとしたら、相当厄介な事になる。
「はぁ......ロニエはネトラレされすぎだよ......ヒムート......まだ子供だから大丈夫だよね?」
ーーーーー以下駄文ーーーーー
ルミア編入れたのかな? やっとかな? ついに兄さんが突撃してきちゃったから、厄介な事になってる。
ルミア編と言うより、アルラン編? まぁ書き終わった後に考えます。
整理。ヒロイン全てが初期化。その理由は謎。光は元に戻す方法とその原因究明......多分しない。けどしてほしい。
立ち位置。
光サイド。セレナ。ヘワタ。後現状不明
アルランサイド。ロニエ、ヒムート、イリア、エルフ? その他諸々。
不明。ルミア大白狐化、??? 『門』『大戦』
うん! 整理してもごちゃごちゃしてる。ルミアが活躍出来るかな? 伏線回収しきれるかな?
久しぶりに長編入るからワクワクがとまらないぜ!
丁寧に書こう。光だけじゃなく、アルランサイドも書こう。
ということで多分次はアルランサイドのお話をします。
さて、どうなることか?
まあ、この話の軸はノートンとアルランが大賢者ダンジョンに入った時から考えていました。
一言。
セレナが一番チョロインです。
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