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白雪雫
45話「スノーホワイト4」
しおりを挟む新川優希乖離する記憶と気持ち
「おはよう、翼~」
「おはよ、栞菜、優希はもう来てるか?」
「私は見てないよ…」
「あいついつもこの時間にくるのにな…FINE送ってみるか。」
「昨日の事なんだけど…」
「あ、有栖さんか?それなら協力してくれるってさ。」
「私も舞ちゃんが手伝ってくれるって!」
「そっかなら良かった!」
ドタドタ!!
「栞菜ちゃん!翼君!」
「舞ちゃん?」
「どうしよう、昨日夜から兄貴が帰って来ないの…」
「え?」
「まじか?」
「うん、別に夜遅くなる事とかよくあるから気にして無かったんだけど、朝も帰ってきてなくて…」
「あいつ、どこに消えたんだ…」
「優君昨日は記憶なくして今日は居なくなるなんて…」
「俺、とりあえず電話してみる!」
……
「ダメだ出ない…」
「そんな…」
「とりあえず舞ちゃんは普通に過ごしてて大丈夫だから…」
「わ、分かった…」
「おいおいどうしたんだよ、優希…」
「翼、ちょっとどうしよう!!」
「と、とりあえず栞菜も落ち着け、俺がなんとかするから…」
「う、うん…」
・
・
・
昼休み
「こうなったら強行突破だ…」
「す、すいません、日向こはる先輩ですよね?」
「そうだけどあなたは?」
「あの俺、2年の今井翼って言います。今ちょっと時間いいですか?」
「大丈夫だけど?」
「ありがとうございます。ちょっと離れた所でも良いですかね?」
「分かったわ。」
・
・
・
「で、話って?」
「あの先輩って宇宙人とかUFOとか未来人とか信じますよね?」
「え、なんでそのこと、誰から…」
「優、いや、実は未来人から聞きましてね!」
「あなた、未来人と知り合いな訳??」
「まあそんなもんですね!」
「どうやって知り合った訳?」
「先輩会ってみたくないですか?その未来人に…」
「私がそういうの好きって他の人に行った事ないのに知ってるって事はあなたの言ってる事は本当のようね…」
「だから良かったらその未来人に会うための協力してください…」
「え?すぐ会えないの?」
「それがカクカクシカジカで…」
「なるほど、つまり未来人はあなたの幼馴染で風夏の元彼と…それで私は何をすれば?」
「朝比奈先輩を連れてきて欲しいです。」
「それはどこに…」
「2人で放課後学校近くのファミレスにきて欲しいんですよね~」
「あなた今井君だっけ、面白いわね、それに友達のためにそこまで出来るなんて、分かったわ、風夏と放課後行くわ。」
「すいません、本当にありがとうございます。」
「分かったわ、じゃあまた放課後…」
「ふぅ…こんなに上手くいくとは…」
・
・
・
放課後
「翼~舞ちゃん連れてきたよ~」
「ありがとう。」
「で、どこ行くの?」
「ファミレス、優希を元の世界に戻すために仲間を増やしたんだ。それを紹介したい。」
「分かった…」
・
・
・
「日向先輩お待たせしました、そして初めまして朝比奈先輩。」
「初めまして、あなたが今井君ね?」
「はい、来て頂いてありがとうございます。」
「こちらが、幼馴染の小山田栞菜と未来人の妹の新川舞です。
後もう1人来るはずなんですけど…」
「ごめん、ちょっと遅くなったよね!」
「有栖さん、大丈夫だよって…」
「あのすいません初めまして、早乙女萌です。」
「え、萌ちゃんじゃん~」
「げ、ミーハーがなんで…」
「有栖さん…まさか」
「私だってただ何もしないってのが嫌だったのよ、それに優君は元の世界で萌ちゃんと私は仲良しだって話してくれたしね
だからなんか力になるかと思って連れてきたわ。」
「ありがとう…とりあえず現状をみんなに俺から話す。」
・
・
・
「まあと言う訳で優希がふざけてる訳じゃないからどうにか元の世界に帰してあげたいんです。」
「なるほどね、私が億恋好きなのも知ってるって事は本当に未来人って事はあり得そうね。」
「私も誰にも言ってない文化祭でやる曲を知ってるのは本当だと思います。」
「てかさ、今井君、その優希君?って子の写真ない訳?私たち顔も知らないし…」
「あ、そうですよね、すっかり忘れてました。これです。」
「あっ!!」
「どうしたの?風夏?」
「この子昨日見たよ?」
「え!優ちゃん見たんですか?」
「うん。絶対この子だ、同じ制服着てるから覚えてるよ、でも誰かと一緒に居たような…」
「それはどんな人でしたか?」
「うんとね、確かね、文芸部の子だったような、えっと名前はね…」
「白雪雫。」
「そう!白雪さんだ!」
「今井君、それって。」
「そう、有栖さんにも話したと思うけど白雪さんこそが優希も元の世界からこっちに飛ばしてきた人だ…」
「じゃあ、白雪さんと優ちゃんは今一緒に…」
「その可能性か高いな…あとはどこにいるかだよな…」
「あ、あの!」
「どうしたの、こはる?」
「私が見た小説だと、だいたい2人の思い出の場所に行く的な…なんちゃって…」
「それだ!」
「え?」
「俺たちの中学の図書室だ!行ってみる価値ありますよ!」
「そうね、私と話さなくなってから優君よく図書室にいるって話だったし。」
「じゃあ、行ってみるか。」
「なんでみんな兄貴のために…」
「ミーハーのお兄ちゃんじゃって思ったけど話聞く感じいい人っぽいし…」
「一応あっちの世界じゃ元カレらしいし?」
「未来人に会ってみたいじゃない?それに白雪さんもなんか隠してそう…」
「優ちゃんはね、昔から1人で全部背負う癖があるからね…ほっとけないよ~」
「そんなの親友だからに決まってんだろ。」
「あの皆さん本当にありがとうございます。」
「よし、行きますか中学校に!!」
ー続くー
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