3 / 197
放送禁止用語
しおりを挟む
お題、
放送禁止用語
がやがやと、朝の教室は、普段よりもひときわ騒がしい。
ガラらと教室のドアを開けるとともにその単語から自身の鼓膜を守るため、俺は耳を抑えた。
最近、俺の友達は卑猥な言葉にハマっている。
「おっぱい!おっぱい!!」
「ちんこちんこ!!」「まんこまんこ!!」
「はぁ・・」
思わずため息が漏れる。
全く、高校二年生にもなって、そんな言葉にハマるとは・・俺は中学二年生の頃にそんなものは克服したというのに・・。
「ちんまんちんまんおっうん!!」
僕の目の前には見知った友達。だが、今は知人だとも思いたくない。
「やめなよ。お前ら」
そうたしなめるも、
「うるせぇ!!お前だってうんこの癖に!」
「ひゃっはー!!そう人類うんち人間だぁあー!!」
まるで、モヒカン的な投げやりな言動を簡単に吐いている。彼らの中には男子だけでなく、潔癖さを求めるはずの女子まで混ざっていた。雰囲気に流されたのだろう。げに恐ろしき集団思想である。
こんな、モヒカン雑魚的な思想というか、世紀末的な奴なのである。
しかも、彼らの狂気はクラス中どころか学校中、いや、全国に電波しているのだ。
彼らが先日投降した、卑猥な単語の替え歌動画が中高生の間でヒットしたのだ。ある意味時代を彼らは築いていると言えた。
「へへへ・・お前もうんこって言えよ・・もしくはちんこ、まんこでも可ぁ!」
何日たっても改めない彼らを見て、俺も腹をくくった。
「・・・仕方がない・俺の能力を使うしかないか・・」
「あん?なんか言ったか?」
能力・・発動!!
「〇んこ〇んこー!!1〇っぱい!!」
「〇ん・・・アレ?なんかおかしくね?」
成功したか。そう、俺の能力、『放送禁止YO!GO』は、卑猥な単語をシャットダウンする能力。
このおかげで今夜は安眠できそうだ。
そう思っていたのだが、そのモヒカンたちがこちらをじっとみて、指をさしてきた。
「お前のせいだな!!」
「こいつ!今なんかやったみたいな顔してたぞ!!」
「何ぃ!!」
ぎくっ!!
したり顔をしているせいで、俺の能力だとばれてしまったのだろう。し、しまったぁー!!
後悔しても遅い。彼らは卑猥な単語を言うことで脳内麻薬を放出するジャンキーと言ってもいい。卑猥な単語を言うためならば何でもするだろう。そう、拷問とかも・・!!
まさかとは思うが、じりじりと眼光を輝かせる彼らならばそんなこともやりかねない。
こういう時に取るべき行動は一つ・・
「逃げろっ!!」「逃げたぞ!!追え!!」「俺たちの〇んこを返せ!」
こうして卑猥単語同盟と、俺との鬼ごっこが始まったのだ。
彼らは全国に勢力を広めている。まさしく人類VS俺の鬼ごっこだった。
しかし、俺には頼れる相棒がいる。ベランダに追い詰められた時、じりじりとにじり寄る彼らをしり目に、俺は口笛を吹いた。
「ぴゅいー!!」
すると、それにこたえるように、「キー!!」
こんなこともあろうかと、鷹を手名付けておいてよかった。
俺はそれにジャンプして飛び乗ると、ジャンプして俺の足を掴もうとしてきた奴の頭をヘッドショットする。
「ぐわー!!」
「恨むなよ?恨むなら卑猥な単語を憎む俺と敵対した自分を恨め」
そう言葉を残して俺は去っていった。これからは時間との戦いになるだろう。
卑猥な単語同盟は警察も掌握しているはずだ。交通網もじきに封鎖されることだろう。
しかし、俺の口元には思わず笑みがこぼれた。
「楽しくなってきやがった・・!!」
卑猥な単語を言えるのは、この世界で俺だけ。そう、俺だけが、うんこちんこまんこおっぱいと言えるのである。
「うんこっ・・・!!
ちんこっ・・・!!
まんこ・・・・っ!!
おっぱい・・・・・つ!!」
その特別感に酔いしれながら、俺は旅に出た。
そう、俺と言う人生のロンドを語るために・・!!
放送禁止用語
がやがやと、朝の教室は、普段よりもひときわ騒がしい。
ガラらと教室のドアを開けるとともにその単語から自身の鼓膜を守るため、俺は耳を抑えた。
最近、俺の友達は卑猥な言葉にハマっている。
「おっぱい!おっぱい!!」
「ちんこちんこ!!」「まんこまんこ!!」
「はぁ・・」
思わずため息が漏れる。
全く、高校二年生にもなって、そんな言葉にハマるとは・・俺は中学二年生の頃にそんなものは克服したというのに・・。
「ちんまんちんまんおっうん!!」
僕の目の前には見知った友達。だが、今は知人だとも思いたくない。
「やめなよ。お前ら」
そうたしなめるも、
「うるせぇ!!お前だってうんこの癖に!」
「ひゃっはー!!そう人類うんち人間だぁあー!!」
まるで、モヒカン的な投げやりな言動を簡単に吐いている。彼らの中には男子だけでなく、潔癖さを求めるはずの女子まで混ざっていた。雰囲気に流されたのだろう。げに恐ろしき集団思想である。
こんな、モヒカン雑魚的な思想というか、世紀末的な奴なのである。
しかも、彼らの狂気はクラス中どころか学校中、いや、全国に電波しているのだ。
彼らが先日投降した、卑猥な単語の替え歌動画が中高生の間でヒットしたのだ。ある意味時代を彼らは築いていると言えた。
「へへへ・・お前もうんこって言えよ・・もしくはちんこ、まんこでも可ぁ!」
何日たっても改めない彼らを見て、俺も腹をくくった。
「・・・仕方がない・俺の能力を使うしかないか・・」
「あん?なんか言ったか?」
能力・・発動!!
「〇んこ〇んこー!!1〇っぱい!!」
「〇ん・・・アレ?なんかおかしくね?」
成功したか。そう、俺の能力、『放送禁止YO!GO』は、卑猥な単語をシャットダウンする能力。
このおかげで今夜は安眠できそうだ。
そう思っていたのだが、そのモヒカンたちがこちらをじっとみて、指をさしてきた。
「お前のせいだな!!」
「こいつ!今なんかやったみたいな顔してたぞ!!」
「何ぃ!!」
ぎくっ!!
したり顔をしているせいで、俺の能力だとばれてしまったのだろう。し、しまったぁー!!
後悔しても遅い。彼らは卑猥な単語を言うことで脳内麻薬を放出するジャンキーと言ってもいい。卑猥な単語を言うためならば何でもするだろう。そう、拷問とかも・・!!
まさかとは思うが、じりじりと眼光を輝かせる彼らならばそんなこともやりかねない。
こういう時に取るべき行動は一つ・・
「逃げろっ!!」「逃げたぞ!!追え!!」「俺たちの〇んこを返せ!」
こうして卑猥単語同盟と、俺との鬼ごっこが始まったのだ。
彼らは全国に勢力を広めている。まさしく人類VS俺の鬼ごっこだった。
しかし、俺には頼れる相棒がいる。ベランダに追い詰められた時、じりじりとにじり寄る彼らをしり目に、俺は口笛を吹いた。
「ぴゅいー!!」
すると、それにこたえるように、「キー!!」
こんなこともあろうかと、鷹を手名付けておいてよかった。
俺はそれにジャンプして飛び乗ると、ジャンプして俺の足を掴もうとしてきた奴の頭をヘッドショットする。
「ぐわー!!」
「恨むなよ?恨むなら卑猥な単語を憎む俺と敵対した自分を恨め」
そう言葉を残して俺は去っていった。これからは時間との戦いになるだろう。
卑猥な単語同盟は警察も掌握しているはずだ。交通網もじきに封鎖されることだろう。
しかし、俺の口元には思わず笑みがこぼれた。
「楽しくなってきやがった・・!!」
卑猥な単語を言えるのは、この世界で俺だけ。そう、俺だけが、うんこちんこまんこおっぱいと言えるのである。
「うんこっ・・・!!
ちんこっ・・・!!
まんこ・・・・っ!!
おっぱい・・・・・つ!!」
その特別感に酔いしれながら、俺は旅に出た。
そう、俺と言う人生のロンドを語るために・・!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる