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宇宙人
しおりを挟むお題、宇宙人
「我々は宇宙人だ!!」
「・・へ」
何やら女の子が部屋に上がり込んできた。ちなみに僕はオナニー中である。
(オナニー中なのに、なぜ入ってくるのか?いや、他人でもダメだけどさ)
突然の事態に頭は混乱していたのだろう。
そんなことを考えるばかりか、
「あ、お茶要ります?」などと冷静に対処している。
それに対する彼女の答えは、
「うむ、もらおう」などと冷静である。
どうやら相手も混乱しているようだ?いや冷静の可能性もある?
しばらくしてゆるりとした沈黙の時間が流れ、ことん、と、ほうじ茶を要れると、彼女はずずずと飲んでいた。
その時に僕は彼女に目を奪われていた。いや、美少女であるという意味ではない。僕が見ていたのはその額だ。
彼女が飲むと同時に、有機的に動く触覚。それが額から直接?生えていたのだ。
明らかに直に生えているようにも思えるが、しかし今のメイク術はすごいというからな。脳波に反応して動くアレな奴をアレしているのかもしれない。
どちらとしても明らかに不審人物だが、しかし美人は得だと思った。
これがもしおっさんだったら、構わず包丁成り釘バットなりを押し入れから出すか、110番、もしくは117番をこの指が描くところだっただろう。
ひとまず落ち着いたところで僕は尋ねる。
「あの、ところで、何の用でしょうか」
「うむ。それはな・・」
腕組みをしながら、よくぞ聞いてくれた!とでも言いたげに触覚を一層ピコピコさせながらその目的を発声しようとするも、一瞬、にやりと笑って、こういう。
「いや、分かっているのだろう?」
「んん?」
いや、知らんがな。しかし彼女はヒントを提示する。
「宇宙人と言えば・・?」
「宇宙人・・・」
宇宙人、超能力者・・只の人間には興味はありまsねん?
「〇ルヒ?」
「ちげーよ。侵略だよ」
「ああそっちか」とばかりに僕は納得した。ハル〇ではなくケ〇〇軍人のことか。
あの居候するばかりで、ろくに侵略をしないような緑色の奴である。もしくはイカの娘。
「うむ、私は宇宙人なので、kwsk言うなら、宇宙学校を出たばかりの侵略系美少女宇宙人Vチューバーなので、侵略させてもらう。拠点はひとまずここにしようと思う!」
「うーん・・」
嫌だと言いたいところだが、美少女なのが災いした。もし彼女が頭のおかしい残念な肩だとしても、うまくいけば、美少女と暮らせるのである。これはウハウハではないか?うまくいけばオナネタに困らなそうだ・・
と、実際に襲う度量もない僕はオナネタ確保のための軍事的交渉術に頭を働かせていたのだが、しかし、よく考えてみれば、パパとママになんて説明すればいいのだろうか。
ママはあらあらというだろうし、パパは色を知る年か!と言うはずだ。やべぇ!恥ずかしい!!
というわけでこのごく一瞬で拒否という選択肢を取ろうとした。
「あの・・やっぱりやめてもらいたい・・」
「うむ、よく見たら貴様イケメソだな?」
そう言って、彼女は触手をピコピコさせながら、あろうことか唇を奪いに来たのである。
そして、それを見ているマッマの瞳「あらあら・・!!」
「あ。。。」
やばい!!デバガメだ!!こうして自称委宇宙人美少女との生活が始まったのだった。
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