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楽園の住人たちは、
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楽園と呼ばれる世界があった。
そこは、人によく似た生命体が住み、働かなくてもじゅうぶんに食料に溢れている世界だった。
食べられる果実や草があらゆるところになり栄養はそれで全てことたりた。
食べるものに困らず、働く意味もなく、災害も起こらず、それゆえに戦争も全く起こらなかった。
彼らがやることは、遊ぶこと、寝ること、話したり趣味のために運動やスポーツ。
人とよく似たというのは外見だけではない。知能も高く、その能力を娯楽や楽しむために生かしていた。
だが、そんな楽園に、人類を乗せる船が到着した。
人類はエリートを選別し、汚染された地球を脱出し、新しく住める場所を探していたのだ。
そのために必死に働き、身内を切り捨てながら集団として生き抜いていたのだ。
そんな彼らは楽園の住人と邂逅する。
楽園の住人たちは、彼らとは対照的に、一日中遊んでいた。
それを見て、人類のエリートたちはこう思った。
「けしからん。なぜ彼らは働かないのだ」
「遊ぶというのは、大罪だ!」
そして彼らに、自分たちが受けた労働を強制させたのである。
エリートたちは、汚染された世界に生まれ、そして今に至るまで働くことしかしてこなかった。
遊ぶというのは、彼らの中で唾棄すべき行動であり、コイントスやボードゲームでさえ大罪とされたのである。
代わりの楽しみは、科学的に調合された快楽薬。これを使うことによってストレスを緩和していたのだ。
そんな一生を社会から義務づけられた人類は、心征くままに遊ぶ彼らを見て、心の底では嫉妬していたのだ。だが、そのいらだちを、彼らが悪だと断ずることによってうやむやにしたのである。
だが、楽園の住人たちは、ずっとその強制労働に甘んじていることはなかった。
彼らは戦う術を持っているわけじゃない。知能が高いとはいえ、彼らにとって戦う氾濫するというのは、コロンブスの卵的なものであり思いもよらぬことだった。
そしてもし思いついたとしても、それを実行するための勇ましい心もなかったであろう。
なら、どうしたか。
人類の一番偉いリーダーが、部下の報告を受けた。
「大変です!原住民たちが!!一斉に!!」
楽園の住人たちは、その知能で以てして材料を調合し、自殺の薬を作ったのだ。
リーダーは言った。
「ふん、なんて弱い奴らだ。こんな奴らのいる星になどいられるか。
別の星へと行くぞ」
こうして、楽園は守られたのだった。
そこは、人によく似た生命体が住み、働かなくてもじゅうぶんに食料に溢れている世界だった。
食べられる果実や草があらゆるところになり栄養はそれで全てことたりた。
食べるものに困らず、働く意味もなく、災害も起こらず、それゆえに戦争も全く起こらなかった。
彼らがやることは、遊ぶこと、寝ること、話したり趣味のために運動やスポーツ。
人とよく似たというのは外見だけではない。知能も高く、その能力を娯楽や楽しむために生かしていた。
だが、そんな楽園に、人類を乗せる船が到着した。
人類はエリートを選別し、汚染された地球を脱出し、新しく住める場所を探していたのだ。
そのために必死に働き、身内を切り捨てながら集団として生き抜いていたのだ。
そんな彼らは楽園の住人と邂逅する。
楽園の住人たちは、彼らとは対照的に、一日中遊んでいた。
それを見て、人類のエリートたちはこう思った。
「けしからん。なぜ彼らは働かないのだ」
「遊ぶというのは、大罪だ!」
そして彼らに、自分たちが受けた労働を強制させたのである。
エリートたちは、汚染された世界に生まれ、そして今に至るまで働くことしかしてこなかった。
遊ぶというのは、彼らの中で唾棄すべき行動であり、コイントスやボードゲームでさえ大罪とされたのである。
代わりの楽しみは、科学的に調合された快楽薬。これを使うことによってストレスを緩和していたのだ。
そんな一生を社会から義務づけられた人類は、心征くままに遊ぶ彼らを見て、心の底では嫉妬していたのだ。だが、そのいらだちを、彼らが悪だと断ずることによってうやむやにしたのである。
だが、楽園の住人たちは、ずっとその強制労働に甘んじていることはなかった。
彼らは戦う術を持っているわけじゃない。知能が高いとはいえ、彼らにとって戦う氾濫するというのは、コロンブスの卵的なものであり思いもよらぬことだった。
そしてもし思いついたとしても、それを実行するための勇ましい心もなかったであろう。
なら、どうしたか。
人類の一番偉いリーダーが、部下の報告を受けた。
「大変です!原住民たちが!!一斉に!!」
楽園の住人たちは、その知能で以てして材料を調合し、自殺の薬を作ったのだ。
リーダーは言った。
「ふん、なんて弱い奴らだ。こんな奴らのいる星になどいられるか。
別の星へと行くぞ」
こうして、楽園は守られたのだった。
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