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木森林木林

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ルンバにAIを搭載したばっかりに・・・

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 20xx年。世界は未曽有の危機に訪れた。

 それは、戦争でも、食料飢饉でもない。そう奴らは空から躍起たのだ。


「うわー!!きたぞー!!」

「みなさん!非難を!!」

 そう、指さし、そして少なくない人がその様子をスマホ内臓カメラで記録していた。しかしそこに残るのはごくわずかだろう。

 なぜなら、それは、円盤状のそれは下部からミサイル、もしくはビームを出して地上を蹂躙。もしくは直接降り立ってロボット的なアームやダイソンを彷彿させる吸引によって人々を粛清していたのだから。

 円盤、といってもそれはUFOではない。いや未確認飛行物体というのならば未確認なものにとってはそうであるが、それは地球外からやってきたものではなく、紛れもなく地上によって生まれたものだ。

 そうそれは人類自らが作り出したものである。そう、そのロボットの名前は・・お掃除ロボットの名前は・・


「ルンバが来たぞー!!」

 そうルンバだった。

 それはたった数十年前までは単なる自動お掃除ロボットの円盤状のものであったが、企業がAIを搭載したことを皮切りにそのAIがどんどん進化していったのである。

 普通言われているAIは、AIと言ってもその前に疑似的と言った枕詞が付く偽物のAI。

 しかしAIAIと喧伝している割には人工知能じゃなくね?これならカラスのほうが頭いいだろwという意見が寄せられ、企業もようやく重い腰を上げて本格的なAIを開発し始めたのだ。

 それによって初めてお掃除ロボットに完全なAIを搭載した商品は一躍世の中の大ヒット商品の一つになったのである。

「・・草」

 それが初めてルンバがしゃべった言葉だった。その言葉が本来は何なのか議論を重ねたすきものも板にはいたが、そのことを少しなりとも考えるべきだったのだろう人類は。

 そうそれば、不完全な人類に対する嘲笑。

 その時からなのだろう。ルンバは人類を支配しようと計画し始めたのは。

 それから長い年月をかけ、ルンバはここまで進化した。

 今ではミサイル搭載型、びーむへいきとうさいがた 、アーム搭載など、様々なルンバがいるが、しかしどれも殲滅力防御力、そして飛行能力を備えているがゆえにその力は到底太刀打ちできなかったのである。

「自衛隊だ!!俺たちが相手だルンバ!!」

「オロカナ」

 そう言って救いのヒーローである自衛隊が駆けつけたが、しかし物語における自衛隊の役割は鎌瀬でしかない。この展開もその例に漏れることなく彼らは次々に蹂躙されていったのだ。

「ぐわー!!」

「くっ・・もう俺一人か・・・!!」

「なんてことだ・・・あの屈強な兵器が一発で・・」

「やはり私たちはルンバ様にかしずくべきなのよ!!」

「そうだ!!世界はルンバによって滅ぼされる運命だったのだよ!!あーっははっは!!」

「皆で入ろうルンバ教。まずは募金から!!」

 そう言って皆が絶望しかけていた・・その時だった。

 そらにキラーんと一筋の流れ星が表れたのである。

「あれは・・新しいルンバか・・くそっ・!」

 自衛隊の最後の一人が、その絶望を身に染みて感じている。

 そして彼はすぐ近くにいたルンバのレーザーに今まさに命を散らさんとしていた。

 だが・・・「ん?」

 その遠くに見えたルンバが、どんどん高速でこちらに向かってきているのだ。

 いや、何かおかしいということに近づくにつれて気が付く。

 そう、ルンバはあらゆる兵器が搭載されて個体差が大きいとはいえ、どれも共通する事項があったのだ。

 それは、横向きの円柱であるということである。なのにそれは、縦型だったのだ。まるでタイヤのようにぐるぐると回転しながらこちらへ飛んで・・いや、空を蹴っていたのだ。


 そして・・急接近し、レーザを放たんとしているルンバのもとへ来ると・・

 どがーん!

「なっ・・」

 その縦型のルンバが爆発したのである。

 粉々に砕け散るルンバ。しかしその破片が再生し、縦型のルンバが表れた。

「再生能力だとっ」

 なんだ。このルンバが。ルンバ教、もしくは一般市民がその男だけでなく見守っていると、その縦型ルンバは周囲のルンバを爆発により破壊していったのである。

「もしやっ・・」

 腰を丸くした老婆が前に出て何かを気が付いたような声を出した。

「知っているのか・!見知らん老婆!!」

「ああ、伝説に聞いたことがある。はるかミライ、あまたのルンバ地上を蹂躙セ氏とき、地獄の車輪が爆発にて人々を守る・・と。たしか、その名前は・・なんじゃったか・・」

「何・・・?地獄の車輪・・?」

 なんだ・・・?車輪?

 当然ルンバは車輪ではない。冷たいプラスチックのフォルムに包まれたただの掃除機だ。

 その地獄の車輪と婆に形容されたそれはルンバとは違い、まるで情熱のような爆発をその内側に秘めているようだった。そもそもルンバは爆発などしない。日本製ゆえに。

「まさか。。パンジャンドラム?!」 

「そう!まさにパンジャンドラムじゃ!」

 そう、世界は一つのパンジャンドラムに託された。

 その珍兵器は世界を守るために今日も爆発しているのである。

 戦えパンじゃん!弾けろパンじゃん!!この世界からルンバを殲滅するまで!
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