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代替品
しおりを挟む根っこ
木の根っこは本当に気持ち悪い。
子供のころ、アボカドの種を栽培していたんだけど、何が良かったのか、たまたまうまくいって、根っこやめが生えてきた。
その時の根っこは、本当にきもい。
「いやー、きもいよなーこれ」
「いや、だったらなんで部屋に飾ってるんだよ。こんなに」
「え?」
そう、水栽培の奴をたくさん置いているのだ。友達がそう指摘した時に初めて分かった。
「・・た、確かに・・!!なんでわざわざこんなのを・・!!」
「いや知らんがな。っていうかもしかして好きなんじゃないか?木の根っこ」
そうなのか・・?そうなのだろうか・・?
そう自問自答したが、しかし、確実にわかることがある。
「いやでも、すごいぞわぞわするんだよな。すごい気持ち悪い」
そう、とても気持ち悪いということなのだ。なぜ僕はこんなものを見ているのだろうか?
不思議に思ったが、しかしこいつにそんなことを言われたくない。僕は反撃した。
「お前だって、水玉の変なやべー柄の壁紙、部屋中に張り付けているじゃないか」
そう、例の芸術家的な、きもい奴だ。
前に話していた時、こいつは気持ち悪いとか言っていた。
「いや、違うんだよ。気持ち悪いがいいんだ。逆にね」
そうなのか・・?変な奴だなぁ。
そうして話しているうちに、違う話題に移った。
「そういえば、酒とかたばことかってやってるやつ、理解できないわ」
「俺も俺も」
「なんで金を払ってまで、不健康にならないといけないのかね?」
「そうだなー、自分を傷つけている、といえば、リストカットみたいなものなのかね。自傷?」
「・・・ん?」
何か理解できたような気がした。俺たちがたばこや酒をしない理由が。
「もしかして、人は自傷するのが普通で、っていうか、それまでの過酷な環境から文明を手に入れて安全を手にしたけど、木津付くのが普通だったから、自分で自分を傷つけているんじゃないか?」
代替品。という奴だろうか。例えばカニやうなぎは高級だが、代替品であるカニカマなどを使うことによって、資源や金銭をなくさずに事なきを得ている。
大多数にとってのたばこ、酒、あるいは僕たちのように「気持ち悪いもの」も、おなじ。
別の何かを代わりにしていることによって、事なきを得ている、ということなのだろうか。
過酷な環境の代替品が、酒たばこで、酒たばこの代替品が、理解できない趣味・・?ということなのだろうか
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