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魔王は保護されている

「魔王は保護されているっ！！」

「「何っ？！」」

　新米の魔王軍幹部がそう提言した。

　彼は最近は言った新米ゆえ、色々な改革を行ってそれなりの効果も出ている。勇者退散率が数十パーセント上がったことは記憶に新しい。

　ゆえに、彼は気になってしまったのだろう。

　古参の幹部が立ち上がる。

「おい！！貴様！！何てことを！！」

「だが、本人は我々の前にも出てこないのです。
　もしかしたら、、もういないのではといううわさまで流れているのですよ？」

「なんとー？！」

「まあよい」

「？！」

　いつの間にかオーラを感じ幹部たちは緊張した。いつの間にかだろうか。

　魔王、と思われるものがいた。

「そこまで気になるのなら、、開催しようじゃないか。魔王選別大会を」

「なっ、」

　そうして開催された魔王選別大会。

「入場ですっっっ！！」

　司会が盛り上げて一人ずつ参加者を紹介していく中、いくつか異質なものたちがいることに会場はどよめいた。

「あれは、、勇者？！」

「あそこには隣国の王もいるぞ！！」

　魔族やモンスターの中にいる普通の人間。彼らは普通はこんなところにいないはずだ。

「よし！！殺すぞ！！」
　
　一斉に魔族やモンスターが襲い掛かるが、、「なっ！１」瞬殺される。

「どうしましょう・・」

　魔王は手を挙げて言った。

「よいよい。魔王に必要なのはただ強さのみ。彼らの参加を認めよう」

「・・・」

　勇者ら人間は静かに魔王を睨みつけていた。

　彼らだけでなく、古今当時あらゆるところから超人たちが集まってきた。

「今回は楽しくなりそうだね」