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冒険の幕開け

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 僕は、弓を持って走った。

 絶対に見返してやるからな・・!!

 見返したいその相手は僕のパパだ。

 パパは冒険者をしていたという。

 冒険者というのは物語で出てくるような戦うかっこいい人のことだ。

 そして今、パパはママと結婚して、この村で狩人をしている。


 だから僕は言った。「僕も将来狩人になる!」と

 そしたら無理だって!

 ママは「いいじゃない」って言ってくれたけど、、

 だから分からせてあげるもんね!!


 これは自作の弓だ。見よう見まねで作ったが結構ないりょっくが出る。

 これで獲物を捕らえれば、認めてくれるはず・・


 そして、森を駆けていく。

 野生動物は音や動きだけでなく気配にも敏感だ。


 故に遠くの獲物を感じ取るスキルが必要になってくる。

 結構とらえるのが難しかったが、今ならなんとか分かるようになった。


「・・!!」

 いる。鹿だ。

 そして、息をひそめて今度はなめくじのようにそっと抜き足差し足で進んでいった。

 視覚で獲物を確認。


 そして背中から弓を取り出してゆっくりと弦を弾く。

 大丈夫。練習したとおりにやれば・・・


 呼吸を止めて、気配を依然隠しながら僕は指を話した。


 ザクッ

「!!

 やった!

 頭にクリーンヒット。鹿はそのままその場で倒れた。

「よし、、よし!!」

 やったぜ!!

 パパのようにできた!!


 これで一人前の狩人として認めてくれるはず!!


 そして僕は重たい鹿を引きずりながら村に戻っていった。


 結構遠くまで来てしまった上に、思ったより重い。


 でもこのくらいへっちゃらだ。

 むしろ重いほうがたくさん食べれていい。


 だが、、

「・・?

 妙な気配だ。

 動物ではない。人でもない。

 前方から漂う、不吉な香り。


 何かやばそうなことが起こっている感覚。


「・・・仕方ない


 僕はその正体を探るために、一旦獲物はそこ場に隠しておいておく。

 もしかしたら他の動物がおびき寄せられるかもしれないが、仕方ない。早めにそれを確認しておこう。


そして疾走して、茂みから気配を消しつつそれを見た。

「っ!!


 一瞬、、驚愕で僕は満たされたが、しかしこちらに気づかれるwかえにはいかなかった。

 そう、それは醜悪なモンスター。

 ヒトガタの形をしているものの、その眼、肩は動物のそれではない。

 筋骨隆々であるが、その肌の色は不健康にも青白かった。


「あれは・・モンスター」

 モンスターとは、魔力の影響で変化した動物とも、また魔力から生まれた動物ともいわれている。

 どちらにせよ、人間を襲うという特徴があり、強さも動物と比べてけた違いだ。

 そして、モンスターがいっぱいいる。


 そのモンスターたちは村の方角へとゆっくりと銃口に進んでいっていたのだ。


「ま、まさか・・・!1

 信じたくなかった。

 僕は、気配を隠し、モンスターに見つからないよう最短距離でできるだけ急いで帰った。


 すると、、目を疑う光景。

 焦げ臭いにおいとともに、ぼうぼうと赤い火が遠くに見えていた。


 信じ切れずに僕は村の前へと近づいていく。

 そう、そこには大きな火が村の家々を焼いていた。

 それと同時に、モンスターが何匹も村の中へと入っていくのが見えた。

「っ!!」

 僕は何も考えず、助けに行こうと走る。

 そこにはモンスターが居るというのにだ。

「あああああああああ!!!

 モンスターは絶叫を上げながら通り過ぎる僕に攻撃を加えた。

 
 だけど、紙一重で回避。

「・・・っ!!

 恐怖で身がすくむが、ここで動けなくなっている場合ではない。


「た、助けてくれぇえええええええええ!!!

「うわあああああああああああああ!!!」

「●●さん!!●●さん!!」


 しかし、村に入ったら入ったでそこは地獄絵地図だった。

 何人ものしりあいが殺されていく。

「ああああああああああああああああっ1!!」

 モンスターは、魔法を使い、炎で彼らを殺戮していた。

「くっ、、ごめん・・!!


 助けられない。

 だけと、そんな心境に対して鞭打って僕は自宅の前まで来た。


 そして、そこには、、


「あああああ~~


 モンスターにちょうど捕食されるパパとママの姿。

「っ・・・・・!!!


 もはや絶望が限界に達していた。

 僕は膝から崩れ落ちる。


 あんてこった・・!!


「く、くそ・・・っ!!!


 それと同時にマグマのような怒り。

 sかし、情けないことに動けない。


 狩人になったはずなのに・・!!

 仇すら打てないなんて、、

 そう言っている間にも、モンスターが近づいてきた。


 くそ、、、!!動けよ!!

 ダメだ。もう腰が抜けて、、膝が笑って動けない。


 ここまでか・・


 そう悲観した時だった。

 一陣の風が目の前を通り過ぎるのを感じる。


「・・・?


 僕は目を開けた。そこにはマントを着想した、荘厳な鎧の剣士が居た。


「あなたは・・

 呆然と僕がつぶやくと、勇者は華麗な動きで目の前のモンスターを一刀両断する。


「シャイニングソード!!


 門スタは塵となって消えていった。


「あなたはいったい・・・

「私は勇者だ。

 そういってふりかえる。



「大丈夫か?ヒール


 そして回復魔法までしてくれたのだ。

 なんて強い。そして優しいのだろうか。

 その時僕はぼうっとして、場違いにもkんなことを思ってしまった。

 僕も将来、子の人みたいな・

 だがその後ろから影が出てきた。

「後ろ!後ろ!!

「え?

 ぶしゅっ、と。

 勇者が腹を貫通された。


 下を見てきょとんとしたその一種なと、ぐはっと口から血を噴き出す勇者。


「ぐはっ


 しかし、勇者は果敢に爪を腹から抜き取る。


 血が噴き出る。

「ゆ、勇者さん!!

 僕は狼狽した。

 そして見ているkとしかできなかった。

「大丈夫だこのくらい・・!!

 それに、、よくやってくれたな


 平気そうに言っているが、素人でもわかるくらい彼は出血し、顔色が青ざめていった。

 そして、剣を構えて、呪文を詠唱していく。


 その高貴な姿は、まるで最強の姿だった。

「くらえ・・!!スピニングタイフーンシャイニー!!


 高位の呪文、そして体術が合わさる絵ことにより無限大の力を得た魔法攻撃が、モンスターたちを襲う!

 そう、目の前だけではなく村全体が光野うずで包まれた・・!!

「これは・・


 門スターたちが一斉に破壊されていく。


 それに対し満足げに彼は笑った。

「ふふh、これが僕のできる最強の攻撃・・死ぬ前に使えてよかった・・


 そして、勇者は倒れた。
 

「ゆ、勇者さん!!!

 僕は勇者のところへもつれながらも走り、そして揺り動かした。

「ふふ、もうこれまでのようだ・・

 そういうことで、この聖剣を君に託したい


「僕に・・?!


「頼んだぞ・・

 そして勇者はそれきり動かなくなった。


「勇者ああああああああああああああ!!


 そして、、僕は決意した。


「僕は勇者になる!!勇者三みたいなゆうしゃに!!

 そして、、それがのちに伝説として語られる物語の序章だったとは、この時には誰も知ら中たのだ。


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