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実験
しおりを挟む革新、つまり今までとは違うことをしようとすること。
保守はその反対、今までの状態を維持しようとすること。
何も政治に限った話ではない。新しいことをしようとすると、古いものに囚われる、などといったことは、あらゆる分野においてあることだ。
また、新しいことが必ずしもいいことではなく、同様に今までやってきたことが必ずしもいいこととは限らない。
新しいことが悪いことと必ずしもいえず、古いことが悪いことというのも必ずしも言えない。
それをそれぞれにケースで断定するためには、実験、確認をしたりすることが必要だ。
実験。つまり科学は、常に革新する概念だ。
その進化するための常に一定のパターンというものもあるが、それは合理的でなくてはならない。それが合理的だからこそ維持しているのであって、間違っているならば変えなければならない。
それは、生物の進化においてもいえることだった。
ある世界に、あるとき能力者と呼ばれる人たちが現れた。
それは、人によっていろいろなことができた。
モノを触れずに動かしたり、幻を見せたり、超筋力を持ったり、すごく早く動いたりと言ったことだ。
そして、、その能力者たちは謎の人物によって導かれ、戦うことになる。
それは、次世代の人の進化を決める戦いでもあった。
彼らは生き残った能力者が次の人類になるのである。
いわばその戦いは、実験のようなものだった。
そして、、実験は何回もやらなければならない。
「勝った・・!!俺の勝ちだ・・!!」
ある能力者が今、全ての能力者を倒し、この戦いは終了したかに思えた。
「そして、勝ったものにはなんでも願いをかなえてもらえる・・そうだったよな
謎の黒服の男がそれを首肯する。
「ああ、言うといいい。この『世界』はもはやお前の者だ。おめでとう
「なら・・●●●・・・!!
そして、その優勝者は願いをかなえてもらった。
それから、、その能力者が死ぬまで時間を進める。
「さて、、戻るか」
その謎の黒服は、時間を巻き戻した。
能力者同士の戦いが始まったところまで戻したところで、彼はまた、能力者たちに宣言する。
「これより、能力者同士の戦いを始める!!優勝したものには何でも願いをかなえてやろう!」
「なんだって・・!!」「それは本当か?!」
時間を巻き戻したからといって、前の世界と同じことが起こるわけではない。
次世代の人類の進化の方向を決める戦い。一度切りの戦いで決着をつけるというのは不合理的だ。
コンディションの差。あるいは、偶然。それによって勝敗は決まる。
だが、しかし、何度も繰り返し、その結果をデータとして分析すれば、、より優れている進化先を決定するための材料が手に入る。
「俺が絶対勝つ!!」「ねえ!やめましょうよ!戦いなんて!だって僕が勝っちゃうんですから!」「いや、勝つのは私です」
彼らは分からない。この戦いが、何千何万何億とくりかえされてきたことだということを。
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