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木森林木林

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言霊について

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 この考えは、賛否両論あると思いますが、実際に自分がどうしたいのかを考えて鵜呑みにしないでください。


 言霊というのは、言ったことが現実になるという概念だと思われている。あるいは引き寄せの法則。イメージは現実化するという奴だ。

 だが、しかし、私はそれは少しおかしいと思う。

 普通に考えて、言ったことは即現実には成らない。

 普通に考えて、『行動』して『できる』こと、が『できる』だけだ。


 言葉に言うものは、妄想の上では実現するかもしれないが、しかし現実に即反映というわけではないのではないか。

 もしそうならば、

 以下ウィキペディア『言霊』より抜粋【それが自分の慢心によるものであった場合には悪い結果がもたらされると信じられた。例えば『古事記』において倭建命が伊吹山に登ったとき山の神の化身に出会ったが、倭建命は「これは神の使いだから帰りに退治しよう」と言挙げした。それが命の慢心によるものであったため、神であったことを見抜けず、命は神の祟りに遭い亡くなってしまった。】

 上のように、言葉に上げたものが偽、つまり真実ではない場合、駄目な感じになるとさえ言っている。

 つまるところ、引き寄せの法則で挙げられているような、イメージや妄想=反映される。というのはどうなのだろうか。と思う。

 もちろん、イメージすることによって、無意識にそれを現実化させる選択を取ることで実現する、というのはありえるかもしれない。

 割と精神というものは、かなり現実に影響すると思う。

 無意識による行動もそうであるし、例えば顔つきやら肉体の動きなども反映される。

 プラシーボ効果というものもあるし、「自分が良い!」と思ったことを妄想することは、実際健康にいいのだ。

 が、それは行動あってこその効能ではないか。

 無論、そういう意味で言霊の説明をしているわけではないとは思う。

 だが、少し説明不足なのではないかと僕は思った。

 精神(妄想)と物質(現実)は、繋がりがあるとはいえ、またにかよった部分もとても多いとはいえ、それでいて全くの同一の性質ではないのだ。

 妄想したことは、実現するにはコストと時間がかかり、そして、現実の自らの動き、流動性があってこそのものではないか。

 いやむしろ言葉というものは、夢を実現する『行動』を補助する役割であるはずではないか。

 ベクトルを決定したり、加速させたり自信を付けたりするのが言葉だが、それは助けにしかならず、夢を実現するためにの最大の要因は行動ではないか。

 つまりは行動あってこその言葉ではないか。




 いや・・ここまで書いてきて、正直、この考えは間違えの可能性もある。

 引き寄せの法則が語るように、強く妄想すれば、それが実現するかもしれない。

 私のほうが間違っているという可能性、または意見もある。

 だが、、それが万人にとって良い方法かというと別ではないか。

 悪いストレスのかかる妄想をするよりも、自分が気持ちの良い妄想をするべきと聞き、そしてそれを実行できるのならば、それは100%良いことだ。ストレスよりも快楽を得る方が実際に健康にも良い。

 だが、、中には悪い妄想を少しでもしてしまい、鬱になる人もいるのだ。

 実際に私がそうだったが、、しかし、それは自分が引き寄せの法則が合わなかった、苦手だったということであり、ならば別の選択を取れば良いのである。

 だから僕は、行動あってこその精神という立場をとっているのかもしれない。つまり人それぞれ良い方法を取ってもいいのではということだ。


 そして、色々と考えるにあたって、実際に引き寄せ法則の思想が、必ずしも良いことに使われているわけではないなぁと感じるようになった。それは以下の抜粋を見てもらえば何となくわかると思う。

以下ウィキより抜粋
【山本七平は、日本には現代においても言葉に呪術的要素を認める言霊の思想は残っているとし、これが抜けない限りまず言論の自由はないと述べている。山本によると、第二次世界大戦中に日本でいわれた「敗戦主義者」とは(スパイやサボタージュの容疑者ではなく)「日本が負けるのではないかと口にした人物」のことで、戦後もなお「あってはならないものは指摘してはならない」という状態になり、「議論してはならない」ということが多く出来てきているという】

 大衆の文化が大間違いだった前例もある。嘘しか言わない情報機関もあるし、あるある大事典という番組が嘘の情報だったこともあり、アマゾンのレビューもやらせで儲けているところもあるという。一見立派に見える言霊も、鵜呑みにして信じすぎるのもどうかと思う。結局のところ、自分が正しいと思うものを実験しつつ試験しつつ、やっていくしかないのだ。それが本当の力になると思う。
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