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それから3年の月日が流れた。
アリアは今年、10歳になった。兄サイノスのタマゴは無事にヒヨコから鶏になり城の養鶏場で飼われている。もう、どれなのか区別が付かない。アリアのタマゴは未だに変わらない。タマゴのままだ。侍女達からは中で死んでるのではないかと言われているが、アリアは根気強く待っている。
この3年間でアリアは武術の腕を確実に上げた。当初の武術の教師は、皇女アリアに怪我をさせない様、型だけを教えていた。いつまで経っても打ち合いをしない教師に苛立ちを覚え、アリアは教師を辞めさせ他の教師を雇った。しかし、次の教師も同じだった。なので、その教師もすぐにクビにし新しく雇ったのが今の教師だ。
その教師は、ユパと言い老齢だが昔はグリフィン騎士団で団長も務めたと言う経歴の持ち主だ。
「さて、アリア。随分サマになってきたが、お前さんには体力が足りぬ。まあ、体力のある皇女は、滅多にはおらぬがな。毎朝城の周りを3周走れ。騎士団の若造も走っとるから護衛付きじゃ」
ユパがそう言うと、1人の若者が現れる。アリアには見覚えがあった。
「コヤツはグリフィン騎士団の『リューク』だ。毎日走っておる。時間を合わせて走るがいい」
言い終わるとユパは『今日は終わりじゃ』と去って行った。
「アリア・・・って、まさか!?皇女様ですか!?」
目の前でリュークは文字通り、目を丸くする。そして騎士の礼を取る。
「申し訳ございません、皇女様。何かの聞き間違いをしてしまったようです。失礼致します」
「いえ、リュークさん。多分間違いではないです。毎朝城を3周走っているのでしょう?私も明日から走りますので護衛をお願いします」
「は!?あ、いや。皇女様が何故!?」
「秘密だけど、私、グリフィン騎士団に入りたいの。その為のトレーニング?武術は約3年習ってるんだけど、ユパ師から体力が無いから毎日走れと言われたの。だから護衛を兼ねて一緒に走ってもらいたいの」
「いえ、そのような・・・。皇女様と走るなどと恐れ多い」
「では、言い方を変えます。リューク、明日から私と毎朝走りなさいっ!」
「はっ!」
多分、上から発言に反射的に返事をしてしまったリュークさんの顔には『しまった』と書いてあるが気にしない。
「では、明日から朝の刻に王室の居住区入り口にてお待ちしておりますわ」
反論する暇を与えず、アリアはその場から去った。
残されたリュークはしばらくの間、呆然と立ち尽くしていたのだ。
アリアは今年、10歳になった。兄サイノスのタマゴは無事にヒヨコから鶏になり城の養鶏場で飼われている。もう、どれなのか区別が付かない。アリアのタマゴは未だに変わらない。タマゴのままだ。侍女達からは中で死んでるのではないかと言われているが、アリアは根気強く待っている。
この3年間でアリアは武術の腕を確実に上げた。当初の武術の教師は、皇女アリアに怪我をさせない様、型だけを教えていた。いつまで経っても打ち合いをしない教師に苛立ちを覚え、アリアは教師を辞めさせ他の教師を雇った。しかし、次の教師も同じだった。なので、その教師もすぐにクビにし新しく雇ったのが今の教師だ。
その教師は、ユパと言い老齢だが昔はグリフィン騎士団で団長も務めたと言う経歴の持ち主だ。
「さて、アリア。随分サマになってきたが、お前さんには体力が足りぬ。まあ、体力のある皇女は、滅多にはおらぬがな。毎朝城の周りを3周走れ。騎士団の若造も走っとるから護衛付きじゃ」
ユパがそう言うと、1人の若者が現れる。アリアには見覚えがあった。
「コヤツはグリフィン騎士団の『リューク』だ。毎日走っておる。時間を合わせて走るがいい」
言い終わるとユパは『今日は終わりじゃ』と去って行った。
「アリア・・・って、まさか!?皇女様ですか!?」
目の前でリュークは文字通り、目を丸くする。そして騎士の礼を取る。
「申し訳ございません、皇女様。何かの聞き間違いをしてしまったようです。失礼致します」
「いえ、リュークさん。多分間違いではないです。毎朝城を3周走っているのでしょう?私も明日から走りますので護衛をお願いします」
「は!?あ、いや。皇女様が何故!?」
「秘密だけど、私、グリフィン騎士団に入りたいの。その為のトレーニング?武術は約3年習ってるんだけど、ユパ師から体力が無いから毎日走れと言われたの。だから護衛を兼ねて一緒に走ってもらいたいの」
「いえ、そのような・・・。皇女様と走るなどと恐れ多い」
「では、言い方を変えます。リューク、明日から私と毎朝走りなさいっ!」
「はっ!」
多分、上から発言に反射的に返事をしてしまったリュークさんの顔には『しまった』と書いてあるが気にしない。
「では、明日から朝の刻に王室の居住区入り口にてお待ちしておりますわ」
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