皇女はグリフィン騎士団員になり、憧れの騎士に愛される

ゆきりん(安室 雪)

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「リューク待って!!」

 歩き始めたリュークを、速攻で呼び止める。

「どうした?アリア、俺は騎士団にもう戻らないと・・・」

 呼び止められるとは思っていなかったリュークは不満気に言う。

「雑穀って何!?」

「は?そこからか・・・。そうだな、皇女様だもんな。わかった。餌は毎日届ける様にする。とりあえずの分は、グリフィン騎士団にある分を渡すから、一緒に着いて来てくれ」

 当初は呆れた声を出したリュークだが、アリアの地位を考えると仕方がないかと思い直した。そして、一緒にグリフィン騎士団に向かったのだが。

「皇女様っ!?うわっ!?」

「何故皇女様がっ!?」

「リューク、無礼者っ!離れろっ!」

 ・・・、何やらグリフィン騎士団をパニックにしてしまいました。そこにタイミングよくユパ師が現れる。

「アリア、ここでも何かやらかしておるのかの?」

 ふぉっふぉっふぉっと笑いながら、ユパ師がアリアにたずねる。

「グリフィン用のエサをもらいに、リュークに連れて来てもらったの」

「わしもソレをアリアに届けてもらおうと思っての。誰ぞ、ヒナ用のエサを持って来てくれ」

「は?ユパ師、今はヒナがおりませんので、エサはありません」

「ではすぐに作れ。10分じゃ!!」

「はっ!!」

 命じられた騎士はバタバタっ走り去って行く。

「そうか、他にヒナは居らなんだが。何となく気配はしたんだがな・・・」

「実は昨日まではいたんですが、死にました。弱い個体でなかなかエサを食べず」

「そうだな、難しい個体もおるの。アリア、頑張って育てるんじゃぞ」

「はいっ!!ユパ師!!」

「えっ!皇女様がグリフィンを!!」

 そしてまた、グリフィン騎士団は騒めくのだった。



「ほ~ら、いっぱい食べるんだよ~、グーリー」

 小さなサジでグーリーにエサを食べさせる。もふもふの毛は柔らかく、ほんのりと暖かい。

「まさか、本当にグリフィンだったとはな。しかも『歌』が必要とは・・・」

「兄様でも、知らなかったのですね?」

「ああ。覚えておくよ。で、アリアは騎士団入り、決定なんだって?」

「ええ。だからマリーには早く私になってもらわないと」

「マリーは順調?」

「初日は戸惑っていたけれど、必要な事はメモを取ってくれて、真面目だわ」

「そうか、マリーは字が書けるのか。文字を読み書き出来るのは助かるな」

「ええ。で、マリーの本当の両親って?」

「実は、預けられたと言う親戚も、実際は本物の親戚じゃ無い様なんだよね。もう少し調べてみようと思ってる」

「お願いね、兄様」



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