皇女はグリフィン騎士団員になり、憧れの騎士に愛される

ゆきりん(安室 雪)

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 翌朝、アリアの部屋で朝食を食べていると、王妃専任の侍女がやってきて、午前中にお茶をしたいと伝えて来た。

 「こんな突然なんて珍しいわね?何があったのかしら?」

 侍女にたずねてみる。通常であれは侍女は主人の事は何も言わないのだが、

 「昨日の晩餐会で、色々ありまして。どうか王妃様の怒りを鎮めて下さいませ」

 必死な顔でお願いされる。

 侍女が下がった後、3人は溜息をついてしまう。そして、

 「「「バカ王子、今度は何やった(の)んだ?」」」

 取り敢えずアリアは控えている侍女に厨房に至急、王妃が好きなお菓子を最低5種類は作るようにお願いする。急なお客様様にいくつかはストックしてあるはずなので、多分大丈夫なはずだ。




 呼ばれたティーサロンに向かうと、通常であればまずアリアからお茶会のお呼ばれについてお礼の口上を述べるのであるがーーー。

 「ちょっと、アリア聞いて頂戴っ!」
 
 扉を開いてくれた侍女の横を通り過ぎた瞬間に、大きな声が聞こえてくる。立ち上がっている王妃である。

 「気分的には昨日の夜にでもあなたの部屋に行きたいくらいだったのよ!昨日の晩餐会、国王の言葉に従ってやらなければ良かったわよっ!!あんなヤツが王子ですって!?有り得ないわっ!亡くなった先王一家が浮かばれませんわっ!!」

 凄く怒ってる。動物だったら、『ドーウドウドウ、お座りっ』て言いたい気分だ。取り敢えずは口を挟まずに聞いておく。

 「アイツっ!まずは晩餐会を開いてくれたお礼を言う所、何て言ったと思う?『皇女殿下も美しいけど、貴方も歳の割には美しいですね』なんて言ったのよ~っ?信じられる!?追い出してやろうかと思ったけど、まあ、我慢したわよ。バカの言う事だからね。国王は青筋立てたわ。食べ始めたらマナーは成ってないわ・こぼすわ・落とすわ・給仕を口説くわ・触るわ・好き嫌いを言って残すわ・酔っ払うわ・・・。何なのアイツっ!アリア、気を付けなさい!言葉と常識と人間性が欠けまくってますわっ!!」

 王妃は立ったまま、鼻息荒く捲くし立てた。その剣幕に3人と侍女は唖然としてしまう。こんな王妃は初めてだった。

 「お、お母様・・・。まずは座りましょう」

 着席を促し、侍女にお茶とお菓子をお願いする。厨房は頑張ってくれたみたいで5種類以上のお茶菓子がある。

 王妃は怒るとお菓子をバカスカ食べるのだ。しかも、食べて・怒るを繰り返す。まあ、ガス抜きにはなるので、アリアはこの行動を黙認している。普段はちゃんと王妃をしているのだ。たまにこんな事があってもいいでしょう。ただ、リュークとライさん。引かないでね。

 予想通り、お茶を一口飲んだ後、凄い勢いで食べまくっている。侍女をコッソリと呼び、お菓子の追加もお願いしておく。




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