皇女はグリフィン騎士団員になり、憧れの騎士に愛される

ゆきりん(安室 雪)

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 アリアは憧れだったグリフィン騎士団員として、任命式に出席していた。まだまだ16歳のアリアだが、一人前の団員として認められた。任命式の後は、グリフィン騎士塔に向かう。既に騎士団員とは顔見知りなので、緊張する事は無い。

 グリフィン騎士塔は、いつもと違いザワザワしていた。リュークの姿を見つけ、話しかける。

 「リューク、どうしたの?」

 「ああ、アリア。あっ、今日から配属だったな、よろしく。実は最近魔物がよく出るんだ。原因不明で、その対応をグリフィン騎士団と竜騎士団で行うんだが、ちょっと揉めててな」

 「竜騎士に何か問題でも?」

 「魔物がよく出るようになってから、あまり竜が言う事を聞かないらしいんだ。乗せなかったり、空中で暴れたり。で、騎士が危険だから暫くは空からの偵察や魔物退治はやりたくないと言い張っててな・・・」

 「そんな事、あるんだね?あ、私も今日からグリフィン騎士団だから、私も偵察や退治に参加出来るよ?」

 「う~ん、アリアなら問題無さそうだけどな。ま、団長にシフトは任せよう」



 
 少し早いが、リュークと昼食に向かった。食堂にいた竜騎士団員はピリピリしていた。

 「グリフィンはいつも通りなんだよね?グーリーも朝は普通だったし、他の子達も変だとは思わなかったけど?」

 「ああ、グリフィンは大丈夫だ。ただ、ホントに竜は変なんだ。興奮していると言うか何と言うか・・・」

 「ふ~ん?後から見に行こうかな?グーリーと行けば何か分かるかも」

 「ああ、手乗りグリフィンて行けば中の様子も見れるな。よし、団長に話して午後一で行ってみようか」

 

 
 竜騎士団長に、竜を見せて貰う許可を得てから、竜厩舎に向かう。まだ距離はあるのに、中からは竜の威嚇するような鳴き声や遠吠えなどが聞こえてくる。リュークと顔を見合わせて、刺激しないようになるべく音を立てずに、厩舎内に入った。

 異様な光景だった。

 キチンと躾されている竜達だから、いつもはそれぞれ定位置に大人しくうずくまったり、立ち上がったりするだけなのに、中で走ったり、他の竜に体当たりし、喧嘩したりしているのだ。

 「何だこれは・・・」

 リュークが呟く。

 確かに、何かな興奮しているような怯えているような・・・?2人して立ち尽くしていると、グーリーはアリアの肩からピョンと降り、竜のエサを漁りはじめた。

 「グーリーっ!!ダメだってば!!他のエサ食べちゃ!!」

 しかし、よくよく見ると、グーリーは食べている訳ではなく、何かを選別し、咥えてアリアの所に戻って来た。

 「ん?グーリー何これ?」

 「どうした?アリア?」

 「ん~、グーリーが何か咥えてきたんだけど、エサ?」

 「見せてみろ、・・・、コレは・・・」



 
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