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キャスバル様の帰国パーティに参加する為、前日はスノーランドの領地にいた。そして、教会に併設されている孤児院で子供達と共にパンを焼いていた。ローゼリアが寄付した材料でパンを作り、半分は孤児院・教会で食べ、半分は教会で売り寄付金としているのだ。そのパンに馬の葉を入れ始めたのはココ最近だ。馬の葉の効果を謳ったところ、庶民の間でも人気になり、通常のパンよりも馬の葉パンの売り上げが鰻登りだ。
「ローゼリア様、パンの売り上げが伸びておりまして常に完売です。焼くパンを増やそうと思いますが・・・」
「そうね・・・、帳簿を見せてもらって驚いたわ。それでね、考えた事があるの。この教会でのパン作りは確かに増やすわ。材料の手配をします。それと共に、分教会でも作って売ったらどうかしら?少し町からは離れているからわざわざ買いに来る手間は省けるし、寄付も偏らないわ。もちろんシスターの仕事を増やす訳にはいかないから、孤児として育った子供でパン作りの上手な子で、今後は分教会でもパンを焼くの。それなりの歳になれば院を出なければならない決まりだけど、パンを焼く仕事を得れるし、将来的にもし自立したい時のお金を貯める事も出来るわ。どうかしら?」
「仕事が得られるのは、子供達も助かります。なかなか職に就くのに苦労する子が多いですから」
「そうなのね。就職口は次から相談してもらえるかしら、ココからは離れるけど、セイレンの土地で馬の葉作りとか紹介出来ると思うわ」
「ありがとうございます。子供達の意向を聴きながら相談させていただきます」
1日教会で色々相談に乗ったりして、夕方屋敷に戻った。馬の葉パンが好評なのは嬉しかった。
帰国パーティ当日。
朝は少しのんびり起き、午後からはパーティの支度に侍女達は忙しく動き回っている。当のローゼリアは椅子に座って、侍女達の為すがまま状態だ。綺麗に結い上げられた髪を鏡で見て、ローゼリアはにこやかに微笑む。
ドレスやジュエリーが映える髪型だ。
夕方になり、馬車で父と共に王宮のパーティ会場に向かった。父にエスコートされ、会場内に入ると好奇心満載な視線が飛んできた。
ああ、そうだったわ。忙しくてアレ以来、初の公の場だったわ。1年も経つのに、皆さん良く覚えているわね。ローゼリアは気にせず会場内を進んで行く事にした。本日の主役に挨拶しなければならない。
挨拶待ちの列に並び、前方に座っているキャスバル様に視線を向ける。
・・・、キャスバル様。何故っ!このドレスと揃えた様な衣装を着ていらっしゃるのですか!?
「ローゼリア様、パンの売り上げが伸びておりまして常に完売です。焼くパンを増やそうと思いますが・・・」
「そうね・・・、帳簿を見せてもらって驚いたわ。それでね、考えた事があるの。この教会でのパン作りは確かに増やすわ。材料の手配をします。それと共に、分教会でも作って売ったらどうかしら?少し町からは離れているからわざわざ買いに来る手間は省けるし、寄付も偏らないわ。もちろんシスターの仕事を増やす訳にはいかないから、孤児として育った子供でパン作りの上手な子で、今後は分教会でもパンを焼くの。それなりの歳になれば院を出なければならない決まりだけど、パンを焼く仕事を得れるし、将来的にもし自立したい時のお金を貯める事も出来るわ。どうかしら?」
「仕事が得られるのは、子供達も助かります。なかなか職に就くのに苦労する子が多いですから」
「そうなのね。就職口は次から相談してもらえるかしら、ココからは離れるけど、セイレンの土地で馬の葉作りとか紹介出来ると思うわ」
「ありがとうございます。子供達の意向を聴きながら相談させていただきます」
1日教会で色々相談に乗ったりして、夕方屋敷に戻った。馬の葉パンが好評なのは嬉しかった。
帰国パーティ当日。
朝は少しのんびり起き、午後からはパーティの支度に侍女達は忙しく動き回っている。当のローゼリアは椅子に座って、侍女達の為すがまま状態だ。綺麗に結い上げられた髪を鏡で見て、ローゼリアはにこやかに微笑む。
ドレスやジュエリーが映える髪型だ。
夕方になり、馬車で父と共に王宮のパーティ会場に向かった。父にエスコートされ、会場内に入ると好奇心満載な視線が飛んできた。
ああ、そうだったわ。忙しくてアレ以来、初の公の場だったわ。1年も経つのに、皆さん良く覚えているわね。ローゼリアは気にせず会場内を進んで行く事にした。本日の主役に挨拶しなければならない。
挨拶待ちの列に並び、前方に座っているキャスバル様に視線を向ける。
・・・、キャスバル様。何故っ!このドレスと揃えた様な衣装を着ていらっしゃるのですか!?
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