大人のマナー講習会に参加したら婚約しちゃいました

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 「ふぅ。そうだな、講習会でパートナーとなったからには、色々・・あっただろうな。それに9年も思い続けてもらってたんだ。婚約を認めよう。グレイ王子、娘をよろしくお願いします」

 父が頭を下げると、グレイ様は破顔し、

 「ありがとう、伯爵っ！！では、今日からソフィアを王城に連れて行くっ！」

 の発言に

 「「「はぁ！？」」」

 と3人の声がハモってしまった。




 そして、数時間。

 王城のとある一室。この国の一般的な作りである寝室。部屋の左右にはそれぞれの個室に繋がる扉がある。

 寝室はベージュと淡いピンク色の花柄のファブリックを中心に可愛らしいが落ち着いた仕上がりになっている。

 「あ、あの・・・、グレイ様？まだ婚約しただけなのに、いかにも夫婦用のお部屋というのは・・・」

 結婚した訳では無いのだ。

 なのにいきなり同じ寝室というのはおかしい。

 「ソフィーは知らないの？婚約して夫になる者の家に入った場合には、夫婦とみなされるんだよ。だからソフィー、今から子作りしても大丈夫なんだよ？」

 ニヤリと笑い、まだ夕方になったばかりなのに、グレイ様は濃厚なキスをしながらソフィーをベッドに押し倒す。ドレスの上から的確にソフィーの乳首をキュッと摘む。

 「待って、待ってグレイ様っ！！ご家族の方に挨拶してないですからっ！！」

 いきなり王城に転がり込んで婚約者としての挨拶も今日から住む事も何もしていないのだ。今後の事を考えると、最初が肝心だと思うのだ。

 「ん？大丈夫。講習会から戻った日は婚約者と部屋に籠るからって話してあるから」

 「えっ？えっ！？」

 もしも、ソフィアが来ない可能性は考えなかったのか？

 「だから安心して抱かれなよ、ソフィー」