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しばらくしてお互いが赤い目をしながら顔をあげて思わず笑っているとお母さんが
「だけどあかり…その姿は?」
と聞いてきたから
私はお父さん達を見て
「私ね、転生ってやつしたんだ。」
信じられないかもしれないけどと笑いながら言うと2人はポカーンとしていたがすぐに笑いだした。
「ちょっ、ちょっとなんで笑うのよ!」
「だってあかり異世界転生したいって言ってたけどまさかほんとにそんな事が起こるなんて…フフッ」
「思わなかったもんな!アハハッ!」
と2人は笑っているから思わずほっとしていると
お母さんが
「どうしてあかりはここに?」
と聞くからあぁ、それはと言いながら水晶を見るとほとんど光が消えかけていた。
「あぁ!水晶の光が消えちゃう!?」
私がそういい焦るのを不思議に思った2人がどういうことだ?と聞くから大体の説明をすると急激に真っ青になった。
だがお母さんは急に立ち上がりちょっと待ってて!
と私に言い2階に上がっていった。
お父さんはお父さんで慌てながらも私を抱きしめている。
私も少し怖くてお父さんを抱きしめていると
お母さんが走ってきて
「これを!!」
と、 白い猫のぬいぐるみを渡してくれた。
「これって……10歳の時にお父さん達がくれた誕生日プレゼントの…?」
と言うとお母さんが頷いて
「ええ、夢だから持って帰れるか分からないけど……
持って帰れるなら貴方が大切にしていたこのぬいぐるみをって」
と言っても分からないけどと笑うお母さんを見てすごく嬉しかった。
「お母さん……ありがとう。」
そう言った瞬間急にグラグラと地面が揺れ始めた。
「……!これはいったいなんなんだ!!」
「きゃあ!あかり!お父さん!」
お父さんとお母さんがそう言うけど私は冷静に
もう夢が終わるんだなと思った。
「お父さん、お母さん。お別れだよ。」
そう言うと2人は目を見開き私を見る。
私は少し笑いながら手の中の水晶を見る。
水晶の光はもうほとんど消えている。
あと少しで消えてしまいそうだ。
もし、この夢が終わっても手の中の物が残るとするのなら……
私はお母さんの手の中に夢見の水晶を置いた。
「あかり?何をして……」
「この水晶はもう使えない。だけど形は残るから。」
「だったらお母さんとお父さんにこの水晶をあげる
ね。」
私はお父さん達から貰った猫のぬいぐるみを
お父さん達は私があげた水晶を
「もしこれで夢から醒めてもまだ手の中に残っているとしたら……」
その時は……
「これは幻じゃない。本当にあった事だと納得出来るでしょ。」
私はそう2人に笑いかける。
地響きの音が増していく世界が光に包まれていく。
私はお母さんとお父さんの身体を抱きしめる
少し不便なこの5歳の身体。
だけど2人が抱き返してくれるとすっぽり収まる。
この懐かしい温もりが愛しくてそして悲しかった。
これで佐藤 あかりとしての人生が終わってしまうから。
猫のぬいぐるみを抱きしめて私は2人を見ながら言った。
「大好きだよ……お父さん、お母さん。」
「私もよあかり……身体に気をつけてね。」
「あぁ、……元気でなあかり。」
するとお母さんが
「ねぇ、今のあかりの名前は何?」
と聞いたその瞬間光が弾けた。
私は溢れる光の中で大きな声で
「ソフィア!!ソフィア・エルフィスト!」
「ずっと!ずっと!だいすきだよ!!お父さん!!お母さん!!」
そう叫びながら意識が薄れていった。
「だけどあかり…その姿は?」
と聞いてきたから
私はお父さん達を見て
「私ね、転生ってやつしたんだ。」
信じられないかもしれないけどと笑いながら言うと2人はポカーンとしていたがすぐに笑いだした。
「ちょっ、ちょっとなんで笑うのよ!」
「だってあかり異世界転生したいって言ってたけどまさかほんとにそんな事が起こるなんて…フフッ」
「思わなかったもんな!アハハッ!」
と2人は笑っているから思わずほっとしていると
お母さんが
「どうしてあかりはここに?」
と聞くからあぁ、それはと言いながら水晶を見るとほとんど光が消えかけていた。
「あぁ!水晶の光が消えちゃう!?」
私がそういい焦るのを不思議に思った2人がどういうことだ?と聞くから大体の説明をすると急激に真っ青になった。
だがお母さんは急に立ち上がりちょっと待ってて!
と私に言い2階に上がっていった。
お父さんはお父さんで慌てながらも私を抱きしめている。
私も少し怖くてお父さんを抱きしめていると
お母さんが走ってきて
「これを!!」
と、 白い猫のぬいぐるみを渡してくれた。
「これって……10歳の時にお父さん達がくれた誕生日プレゼントの…?」
と言うとお母さんが頷いて
「ええ、夢だから持って帰れるか分からないけど……
持って帰れるなら貴方が大切にしていたこのぬいぐるみをって」
と言っても分からないけどと笑うお母さんを見てすごく嬉しかった。
「お母さん……ありがとう。」
そう言った瞬間急にグラグラと地面が揺れ始めた。
「……!これはいったいなんなんだ!!」
「きゃあ!あかり!お父さん!」
お父さんとお母さんがそう言うけど私は冷静に
もう夢が終わるんだなと思った。
「お父さん、お母さん。お別れだよ。」
そう言うと2人は目を見開き私を見る。
私は少し笑いながら手の中の水晶を見る。
水晶の光はもうほとんど消えている。
あと少しで消えてしまいそうだ。
もし、この夢が終わっても手の中の物が残るとするのなら……
私はお母さんの手の中に夢見の水晶を置いた。
「あかり?何をして……」
「この水晶はもう使えない。だけど形は残るから。」
「だったらお母さんとお父さんにこの水晶をあげる
ね。」
私はお父さん達から貰った猫のぬいぐるみを
お父さん達は私があげた水晶を
「もしこれで夢から醒めてもまだ手の中に残っているとしたら……」
その時は……
「これは幻じゃない。本当にあった事だと納得出来るでしょ。」
私はそう2人に笑いかける。
地響きの音が増していく世界が光に包まれていく。
私はお母さんとお父さんの身体を抱きしめる
少し不便なこの5歳の身体。
だけど2人が抱き返してくれるとすっぽり収まる。
この懐かしい温もりが愛しくてそして悲しかった。
これで佐藤 あかりとしての人生が終わってしまうから。
猫のぬいぐるみを抱きしめて私は2人を見ながら言った。
「大好きだよ……お父さん、お母さん。」
「私もよあかり……身体に気をつけてね。」
「あぁ、……元気でなあかり。」
するとお母さんが
「ねぇ、今のあかりの名前は何?」
と聞いたその瞬間光が弾けた。
私は溢れる光の中で大きな声で
「ソフィア!!ソフィア・エルフィスト!」
「ずっと!ずっと!だいすきだよ!!お父さん!!お母さん!!」
そう叫びながら意識が薄れていった。
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