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親友の正体
「なんて酷い……」
ネイトルは、愕然とした様子だった。
「ごめんなさい。こんなに重たい話をしてしまって……」
「いえ……」
私が、多少詰まりながら説明したので、理解し辛い部分もあっただろう。
それでも、ネイトルは、熱心に話を聞いてくれた。
「って、ネイトル……。あなた、泣いているの?」
「うぅ……。ごめんなさい。弟さんの優しさに、思わず……」
仮面を外すわけにはいかないので、涙が溜まって、煩わしいだろう。
私は、一旦席を外すことにした。
「ちょっと、お花を摘みに……」
「あ、えぇ……。ありがとうございます」
しばらく、私は部屋の外で、ボーっと立っていた。
……確かに、キリアは優しい。
だけど、その優しさに付け込んで、セレノー様……。
いや、セレノーは、大罪を犯した。
元々、かつての名家であるというだけで、街での信頼も、ほとんど無いような家だ。
みんな、仕方なく従っているだけ。
私が、声を上げたら……。街のみんなは、協力してくれるだろうか。
なんて、夢物語よね。
現実は、そんなに甘くない。
たった一人の青年のために、人が動くだなんてことは、ないだろう。
みんな、それぞれ家族がいるんだ。
人のことなんて、構ってられない。
……やめよう。こんなこと、考えるのは。
もっと、楽しい話をしよう。
私は、心の調子を整えてから、部屋に戻った。
「お、お待たせ~!」
ちょっぴり、柄にもなく、陽気な声を出してみた。
しかし、私を出迎えたのは……。
とんでもない、美少女だった。
「ごめんなさい! すぐに――」
「待ってください! 良いのです!」
仮面を外している姿を見るなんて、あってはならないこと。
それなのに、ネイトルは私を引き留めた。
「こっちを……。見てください」
「……いいの?」
「当然です」
私はゆっくりと、振り返った。
元々、金色の髪が、とても美しい女の子だと思っていたけれど。
髪だけじゃない。顔も綺麗だった。
まるで、どこかの国の、お姫様みたいな……。
「……すごく、美しいわ」
「そんな……。ありがとうございます」
ネイトルが、深々と頭を下げてきた。
「でも、どうして仮面を?」
「あなたに、協力したいと思ったからです」
「協力……?」
「はい。このままでは、あまりに酷い話ですから」
状況がまだ飲み込めず、答えに窮する私。
そんな私を見かねて、ネイトルが言葉を続けた。
「私の顔に、見覚えはありますか?」
「いえ……。無いわ」
「そうでしょう。ほとんど人前に出ることはありません」
「そうなのね……」
「ここの時間が、何よりの楽しみでした。身分を隠し、あなたという親友ができた……。その親友の弟が、酷い目に遭ったのだから、黙ってなんていられません」
身分を……。
これだけ美しい人だから、きっと、かなり名の高い貴族の産まれなのだろう。
「あなたは、一体……」
「私は……。ネイリア・レバートルです」
「……レバートル!?」
私は思わず、大きな声を出してしまった。
レバートルは……。
この国の、王族の名前じゃないか!
ネイトルは、愕然とした様子だった。
「ごめんなさい。こんなに重たい話をしてしまって……」
「いえ……」
私が、多少詰まりながら説明したので、理解し辛い部分もあっただろう。
それでも、ネイトルは、熱心に話を聞いてくれた。
「って、ネイトル……。あなた、泣いているの?」
「うぅ……。ごめんなさい。弟さんの優しさに、思わず……」
仮面を外すわけにはいかないので、涙が溜まって、煩わしいだろう。
私は、一旦席を外すことにした。
「ちょっと、お花を摘みに……」
「あ、えぇ……。ありがとうございます」
しばらく、私は部屋の外で、ボーっと立っていた。
……確かに、キリアは優しい。
だけど、その優しさに付け込んで、セレノー様……。
いや、セレノーは、大罪を犯した。
元々、かつての名家であるというだけで、街での信頼も、ほとんど無いような家だ。
みんな、仕方なく従っているだけ。
私が、声を上げたら……。街のみんなは、協力してくれるだろうか。
なんて、夢物語よね。
現実は、そんなに甘くない。
たった一人の青年のために、人が動くだなんてことは、ないだろう。
みんな、それぞれ家族がいるんだ。
人のことなんて、構ってられない。
……やめよう。こんなこと、考えるのは。
もっと、楽しい話をしよう。
私は、心の調子を整えてから、部屋に戻った。
「お、お待たせ~!」
ちょっぴり、柄にもなく、陽気な声を出してみた。
しかし、私を出迎えたのは……。
とんでもない、美少女だった。
「ごめんなさい! すぐに――」
「待ってください! 良いのです!」
仮面を外している姿を見るなんて、あってはならないこと。
それなのに、ネイトルは私を引き留めた。
「こっちを……。見てください」
「……いいの?」
「当然です」
私はゆっくりと、振り返った。
元々、金色の髪が、とても美しい女の子だと思っていたけれど。
髪だけじゃない。顔も綺麗だった。
まるで、どこかの国の、お姫様みたいな……。
「……すごく、美しいわ」
「そんな……。ありがとうございます」
ネイトルが、深々と頭を下げてきた。
「でも、どうして仮面を?」
「あなたに、協力したいと思ったからです」
「協力……?」
「はい。このままでは、あまりに酷い話ですから」
状況がまだ飲み込めず、答えに窮する私。
そんな私を見かねて、ネイトルが言葉を続けた。
「私の顔に、見覚えはありますか?」
「いえ……。無いわ」
「そうでしょう。ほとんど人前に出ることはありません」
「そうなのね……」
「ここの時間が、何よりの楽しみでした。身分を隠し、あなたという親友ができた……。その親友の弟が、酷い目に遭ったのだから、黙ってなんていられません」
身分を……。
これだけ美しい人だから、きっと、かなり名の高い貴族の産まれなのだろう。
「あなたは、一体……」
「私は……。ネイリア・レバートルです」
「……レバートル!?」
私は思わず、大きな声を出してしまった。
レバートルは……。
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