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初めての殺人。
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知らないはずの土地。それなのに私は、どこへ向かって歩けば、さっきの街にたどり着くのかわかった。
「らん……。ふぅ~」
まずは、あの兵士たちに復讐しないとね!
歩くのも面倒だし……。ワープとか、できないの?
ちょっとやってみよう。頭の中に地図を浮かべる。そして、あの街へ移動するイメージ……。
「うわっ!」
一瞬で視界が切り替わった。どうやらワープに成功したみたいだ!
さっきはボーっとしていて、よく見ていなかったけれど……。ここは街っていうより、牢獄みたい。高い壁に囲われて、狭い入り口には、門番が立ってる。きっとこれから開拓していくんだろうな……。あの奴隷たちを使って……!
……許せないでしょそんなの。止めないと。
「あ、あはは……。愛の誓いを……記す海峡~」
歌を口ずさみながら、入り口へ向かうと、さっきと同じ兵士さんが立っていた。私の姿を見て、ぎょっとした表情に変わる。
「あはは!そりゃあビックリするよね!」
「き、貴様……。どうして」
「あなたは最初に殺してあげる。だって、最初に出会ったから」
「何を……」
「ふふんっ」
手で風を切るように、軽く動かした。
それだけで、兵士さんの腕が吹き飛んだのだ。
「……っ?」
突然の出来事に、まだ理解ができてないみたい。かわいそう。
けれど、ようやく自分の腕が吹っ飛んだことに気が付いた兵士さんは――。
「あぎゃああ!!!!」
まるで獣みたいな叫び声をあげた。
「ふん……。ふふんっ」
吹き飛んだ手が、足元に転がっていたので、私はそれを踏みつけた。
「星の分だけ~」
「う、うわぁ……。化け物だぁ……」
「……どっちが化け物なの?人をさぁ。あんなふうに雑に扱って」
「あれは、命令されて」
「喉、邪魔だよね~」
また軽く払う動作をした。兵士さんが、口から血を吐いてしまう。
「がはぁっ……、ぐふぅ……」
「あ~。待って?死なないで?街の内容を知りたいの。どこにあなたたちのボスがいて、どこに……あれ?」
おそらく、一度にたくさんの血を噴いてしまったことによる、ショック死だろか……。やりすぎっちゃった。
兵士さんの持ち物を漁ってみる。あ~あるじゃん地図!貰いま~す。アイテムゲット!なんてね。冒険者じゃあるまいし。
『エ、エイル……。あっ……』
「おええぇええ!!!」
ちょっと歌うことをサボったらこれだ。口から泡を吹き、白目をむいて倒れる父の姿。思わず吐いてしまった。このへっぽこ兵士の血のせいもあるかもしれない。
「ひ、ひひ……。……天使の嘘に~好きと呼ばれたい~の~」
踏みつけていた足を放り投げ、私は門を蹴飛ばして、街に入った。
「らん……。ふぅ~」
まずは、あの兵士たちに復讐しないとね!
歩くのも面倒だし……。ワープとか、できないの?
ちょっとやってみよう。頭の中に地図を浮かべる。そして、あの街へ移動するイメージ……。
「うわっ!」
一瞬で視界が切り替わった。どうやらワープに成功したみたいだ!
さっきはボーっとしていて、よく見ていなかったけれど……。ここは街っていうより、牢獄みたい。高い壁に囲われて、狭い入り口には、門番が立ってる。きっとこれから開拓していくんだろうな……。あの奴隷たちを使って……!
……許せないでしょそんなの。止めないと。
「あ、あはは……。愛の誓いを……記す海峡~」
歌を口ずさみながら、入り口へ向かうと、さっきと同じ兵士さんが立っていた。私の姿を見て、ぎょっとした表情に変わる。
「あはは!そりゃあビックリするよね!」
「き、貴様……。どうして」
「あなたは最初に殺してあげる。だって、最初に出会ったから」
「何を……」
「ふふんっ」
手で風を切るように、軽く動かした。
それだけで、兵士さんの腕が吹き飛んだのだ。
「……っ?」
突然の出来事に、まだ理解ができてないみたい。かわいそう。
けれど、ようやく自分の腕が吹っ飛んだことに気が付いた兵士さんは――。
「あぎゃああ!!!!」
まるで獣みたいな叫び声をあげた。
「ふん……。ふふんっ」
吹き飛んだ手が、足元に転がっていたので、私はそれを踏みつけた。
「星の分だけ~」
「う、うわぁ……。化け物だぁ……」
「……どっちが化け物なの?人をさぁ。あんなふうに雑に扱って」
「あれは、命令されて」
「喉、邪魔だよね~」
また軽く払う動作をした。兵士さんが、口から血を吐いてしまう。
「がはぁっ……、ぐふぅ……」
「あ~。待って?死なないで?街の内容を知りたいの。どこにあなたたちのボスがいて、どこに……あれ?」
おそらく、一度にたくさんの血を噴いてしまったことによる、ショック死だろか……。やりすぎっちゃった。
兵士さんの持ち物を漁ってみる。あ~あるじゃん地図!貰いま~す。アイテムゲット!なんてね。冒険者じゃあるまいし。
『エ、エイル……。あっ……』
「おええぇええ!!!」
ちょっと歌うことをサボったらこれだ。口から泡を吹き、白目をむいて倒れる父の姿。思わず吐いてしまった。このへっぽこ兵士の血のせいもあるかもしれない。
「ひ、ひひ……。……天使の嘘に~好きと呼ばれたい~の~」
踏みつけていた足を放り投げ、私は門を蹴飛ばして、街に入った。
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