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『ヒール62』
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『ヒール62』
騎士団兵士に連れて行かれる背中はがっくりとしている幹部フォルコメン。
サリオスから金を貰い受けて俺のパーティーを潰そうとしたのが失敗、転落人生になるな。
「騎士団幹部と領主は、どこに運ばれたの?」
「騎士団の審議する会館。証拠もあるし、牢獄行きは避けられません。町で会うことは2度とありません」
「良かったね、ミュートエアー。騎士団の領主派閥は消滅するでしょう。安心していいよ」
「そうね、これも竜の守りの皆さんのおかげです。最初は力を試すとか失礼なことをしてしまった。謝ります」
俺達に頭を下げ軽く下げる。
別に俺は気にしていない。
ミュートエアーに感謝しているくらいだ。
「いいえ、猫人が無事に助けられて嬉しいの。同じ猫人だし、放置できないもん」
「良かったなローズも」
「うん」
頭を軽く撫でてあげたら、嬉しそうにしている。
「もしミュートエアーに出会っていなかったら、領主の館での戦いも、騎士団の幹部の件も上手くいかなかった。俺の方が感謝している」
「ギルドで偶然に会ったのは運命だった。たまたまトレイル達が領主について会話しているのか耳に入ったのがきっかけで、騎士団の再建をしていく」
「俺も応援してるし、騎士団には繋がりが出来て今後にお世話になれる」
「その時は私もトレイルに役に立ちたい」
騎士団支部を出る。
目的の領主の不正をなくして、猫人も助けられた。
いい結果になった。
「私達はこれで失礼する。目的は達成したし、町が良くなるといい」
「ありがとう竜の守り」
「雷鳴の悪魔からもお礼を言う。トレイルに助けられた。トレイルが居なかったらと思うとゾッとする」
「クールキャット、また会いましょう」
「またな竜の守り!」
「さよなら、エルフのパピアナをお忘れなく」
「忘れない」
「ドワーフのミヤマもいる。いいダンジョンがあったら教えてくれ」
「わかった教える」
雷鳴パーティーとも握手をするローズ、ミヤマ、パピアナ。
路地裏でのお互いに認め合い、ともに敵と戦った仲であるので、別れは寂しいのだろう。
騎士団支部を去ると町を歩いた。
「今日は寂しい気がする。こんな気持ちは初めてだ。なんていうか、パーティーに入ったことがなかったからかな。猫人にもこんな感情があったみたいだ」
「ローズ、良い経験になったな」
「ローズにとっても初めてだし、私も初めてかな。パーティーでの冒険とか旅はトレイルと出会い初めて。出会いも別れもあるんだなて」
「パピアナにもそんな優しい気持ちがあったのだな。俺は嬉しいよ」
「バカっにしないでよ、私にだってあるわよ」
「バカにしてないさ。ただパピアナにも冒険者の気持ちがあったてことが俺は嬉しいのだよ」
パピアナが冒険者らしく思えた。
「当たり前っよ」
「違うのよトレイル。トレイルがローズを褒めたから、自分も言われたかったのよ」
「ミヤマは私にいつもそう言うけど、バカっじゃないの!」
「顔が赤いけど」
「知らない!」
パピアナは俺と顔を合わせなくて、でも少し赤い気もした。
ローズはそれを見て笑っていた。
森の王
勇者サリオス
大魔導師ジェンティル
ムジカ
バーニング
風の陣パーティー
ハルキストン商人
ライゴッド領主
フォルコメン
騎士団幹部
シャークウォーニン
殺し屋
話を整理すると、幹部のフォルコメンがサリオスに脅された。
フォルコメンは領主と商人を使い、俺達を分裂させようと企んだということだ。
風の陣と殺し屋は領主が雇って実行したが、俺の異常なレベルアップは知らなかったわけだ。
そこで、ふと俺の前に人影が現れる。
人影は10人はいた。
よく見ると猫人だ。
「助けて頂いてありがとうですローズ」
「あら、館にいた猫人達じゃない。みんな家に帰ったのかと思ったのに。集まってどうしたのかな」
「集まっていたのは理由があります」
「言ってごらんよ」
ローズが猫人の肩に手を置き言った。
猫人はみんな申し訳なさそうにしているのが気になるな。
「館か助けていただいてお礼を言います。みんなとてもローズや、竜の守りに感謝してます。けど家に帰ろうにもみんな、この町から離れた町に家があるの。帰るお金がなくて困っていたの。もちろんローズには迷惑はかけたくないし、でも相談したらいいかなと」
相談の内容はお金のことだった。
「そうだったの。お金のことで悩んでいたの。それならトレイルに言えばいい。そうよね?」
「トレイル、何とかしてあげてよ、猫人がかわいそうだよ!」
「ドワーフの仲間に言って寝泊まりはしてあげられるが、やはりトレイルが助けてあげるのがいい!」
「お金なら俺が出すさ。ごめんな。そこまで気が付かなくて。なんで俺はお金の点に気づかなかったのか不思議だ」
領主のことばかり考えていて、猫人の心配をおろそかにしてしまったのは失敗だったな。
「私も気づかなかったのが情けない。同じくごめん」
「謝ることないぴょん」
なんだ、急に変な言葉が聞こえたような。
「ぴょん?」
「あれ、猫人の中に一人だけ違う?」
ローズが最初に気づいて俺もそこで気づいた。
「猫人じゃないの、私は兎人だぴょん。よろしくトレイルぴょん」
「俺の方こそよろしく」
館にいた猫人の中に一人だけ兎人の少女が混じっていた。
耳は猫人のように頭の上についているが、長いのが特徴だった。
騎士団兵士に連れて行かれる背中はがっくりとしている幹部フォルコメン。
サリオスから金を貰い受けて俺のパーティーを潰そうとしたのが失敗、転落人生になるな。
「騎士団幹部と領主は、どこに運ばれたの?」
「騎士団の審議する会館。証拠もあるし、牢獄行きは避けられません。町で会うことは2度とありません」
「良かったね、ミュートエアー。騎士団の領主派閥は消滅するでしょう。安心していいよ」
「そうね、これも竜の守りの皆さんのおかげです。最初は力を試すとか失礼なことをしてしまった。謝ります」
俺達に頭を下げ軽く下げる。
別に俺は気にしていない。
ミュートエアーに感謝しているくらいだ。
「いいえ、猫人が無事に助けられて嬉しいの。同じ猫人だし、放置できないもん」
「良かったなローズも」
「うん」
頭を軽く撫でてあげたら、嬉しそうにしている。
「もしミュートエアーに出会っていなかったら、領主の館での戦いも、騎士団の幹部の件も上手くいかなかった。俺の方が感謝している」
「ギルドで偶然に会ったのは運命だった。たまたまトレイル達が領主について会話しているのか耳に入ったのがきっかけで、騎士団の再建をしていく」
「俺も応援してるし、騎士団には繋がりが出来て今後にお世話になれる」
「その時は私もトレイルに役に立ちたい」
騎士団支部を出る。
目的の領主の不正をなくして、猫人も助けられた。
いい結果になった。
「私達はこれで失礼する。目的は達成したし、町が良くなるといい」
「ありがとう竜の守り」
「雷鳴の悪魔からもお礼を言う。トレイルに助けられた。トレイルが居なかったらと思うとゾッとする」
「クールキャット、また会いましょう」
「またな竜の守り!」
「さよなら、エルフのパピアナをお忘れなく」
「忘れない」
「ドワーフのミヤマもいる。いいダンジョンがあったら教えてくれ」
「わかった教える」
雷鳴パーティーとも握手をするローズ、ミヤマ、パピアナ。
路地裏でのお互いに認め合い、ともに敵と戦った仲であるので、別れは寂しいのだろう。
騎士団支部を去ると町を歩いた。
「今日は寂しい気がする。こんな気持ちは初めてだ。なんていうか、パーティーに入ったことがなかったからかな。猫人にもこんな感情があったみたいだ」
「ローズ、良い経験になったな」
「ローズにとっても初めてだし、私も初めてかな。パーティーでの冒険とか旅はトレイルと出会い初めて。出会いも別れもあるんだなて」
「パピアナにもそんな優しい気持ちがあったのだな。俺は嬉しいよ」
「バカっにしないでよ、私にだってあるわよ」
「バカにしてないさ。ただパピアナにも冒険者の気持ちがあったてことが俺は嬉しいのだよ」
パピアナが冒険者らしく思えた。
「当たり前っよ」
「違うのよトレイル。トレイルがローズを褒めたから、自分も言われたかったのよ」
「ミヤマは私にいつもそう言うけど、バカっじゃないの!」
「顔が赤いけど」
「知らない!」
パピアナは俺と顔を合わせなくて、でも少し赤い気もした。
ローズはそれを見て笑っていた。
森の王
勇者サリオス
大魔導師ジェンティル
ムジカ
バーニング
風の陣パーティー
ハルキストン商人
ライゴッド領主
フォルコメン
騎士団幹部
シャークウォーニン
殺し屋
話を整理すると、幹部のフォルコメンがサリオスに脅された。
フォルコメンは領主と商人を使い、俺達を分裂させようと企んだということだ。
風の陣と殺し屋は領主が雇って実行したが、俺の異常なレベルアップは知らなかったわけだ。
そこで、ふと俺の前に人影が現れる。
人影は10人はいた。
よく見ると猫人だ。
「助けて頂いてありがとうですローズ」
「あら、館にいた猫人達じゃない。みんな家に帰ったのかと思ったのに。集まってどうしたのかな」
「集まっていたのは理由があります」
「言ってごらんよ」
ローズが猫人の肩に手を置き言った。
猫人はみんな申し訳なさそうにしているのが気になるな。
「館か助けていただいてお礼を言います。みんなとてもローズや、竜の守りに感謝してます。けど家に帰ろうにもみんな、この町から離れた町に家があるの。帰るお金がなくて困っていたの。もちろんローズには迷惑はかけたくないし、でも相談したらいいかなと」
相談の内容はお金のことだった。
「そうだったの。お金のことで悩んでいたの。それならトレイルに言えばいい。そうよね?」
「トレイル、何とかしてあげてよ、猫人がかわいそうだよ!」
「ドワーフの仲間に言って寝泊まりはしてあげられるが、やはりトレイルが助けてあげるのがいい!」
「お金なら俺が出すさ。ごめんな。そこまで気が付かなくて。なんで俺はお金の点に気づかなかったのか不思議だ」
領主のことばかり考えていて、猫人の心配をおろそかにしてしまったのは失敗だったな。
「私も気づかなかったのが情けない。同じくごめん」
「謝ることないぴょん」
なんだ、急に変な言葉が聞こえたような。
「ぴょん?」
「あれ、猫人の中に一人だけ違う?」
ローズが最初に気づいて俺もそこで気づいた。
「猫人じゃないの、私は兎人だぴょん。よろしくトレイルぴょん」
「俺の方こそよろしく」
館にいた猫人の中に一人だけ兎人の少女が混じっていた。
耳は猫人のように頭の上についているが、長いのが特徴だった。
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