最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール64』

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『ヒール64』



 お肉料理店での会食は済んだ。
 会食の席でみんなに必要な分のお金を渡した。
 もちろん見返りなど要らない。
 猫人達は申し訳なさそうにしていたが、しっかりと受け取ってくれた。
 家に帰るにしても、みんな違う町に帰るそうだ。
 猫人はみんな食べて満足顔をしているから。

「ローズ、ありがとう、とても美味しかったわ」
「お腹いっぱいなら良かった。これからはみんなバラバラになるけど、同じ猫人だし、もし何か困ったのなら竜の守りパーティーに相談しに来て。私はいつでも相談にのるから」
「ありがとう。トレイルもありがとう」
「それでは、気をつけて」
「またね!」
「どうもね!」

 料理店を出た所で、領主のところにいた猫人とはお別れした。

「みんな家に帰れて良かった」
「うん、心配している人もいるだろうしな」
「シシリエンヌさ、私達はいつも宿屋だからね。宿屋なんだけど、けっこう便利だし、困っていないのよ」
「そう、宿屋でも大丈夫です。館ではベッドは一人用のところに2人とか寝てたから。そんな贅沢は言わないぴょん」
「2人でか」
「どうしたパピアナ、早く宿屋に行ってみたいぴょん」
「あの、それがな」
「別に贅沢しない。兎人は寝るのは困らないぴょん」
「トレイル、宿屋に行きにくくないか」
「確かに」

 シシリエンヌはある程度の広さの宿屋と想像している言い方だな。
 一人用で暮らしていると。
 しかし俺達は全員が同じ部屋。
 少しだけ不安になるなか、料理店から宿屋に直行した。
 宿屋の店主はシシリエンヌを見て、

「お客様、また仲間が増えたようですね、今度は兎人かな」
「そうです。今日は宿泊しますぴょん」

 シシリエンヌは店主に挨拶をして、部屋へと。
 部屋に入るなり俺たちはいつも通りに狭い部屋で過ごす。

「シシリエンヌ、ここがいつも宿泊している部屋だ。ここで寝泊まりするんだ」
「えっ、ちょっと待って。どう見てもベッドが足りない。人数分のベッドがないぴょん」

 やはりシシリエンヌは疑問に思ったらしい。
 部屋をキョロキョロと見回している。

「この際だから言うけど、みんなここで寝泊まりしているの。だから言ったろ私が。体を狙ったいるとな」
「ミヤマ本当だったの。これじゃ館の方が増しぴょん!」
「あはは、館より酷いか。我慢しなシシリエンヌ」
「あああ、せめて一人用のベッドを欲しいぴょん!」

 その場でぴょんっと跳ねて言った。
 跳ねられても困るが。

「トレイル、こんなに仲間が増えたのだから、引っ越しを考えてもいいと思う。限界っぽいし」
「パピアナは逆にトレイルと近い方がいいのよね。トレイルが遠いと不満かな」
「何言ってるの、バカ! シシリエンヌの前で余計なこと言わないの!」
「一緒に寝てるの!」
「まぁ、そうなるな」
「ええっ!」

 毎日一緒に寝てると知るシシリエンヌは、またも飛び跳ねて言った。
 普通はこうなるかな。

「シシリエンヌも慣れるわよ、そのうち。私もトレイルが寝てる時に猫耳を触ったりしてくるけど慣れたから」
「ええっ、俺は寝ながら耳を触ったりしてるの」
「してます」

 知らなかった。
 寝てるのだから知るはずもないが、ちょっとショックもある。
 シシリエンヌには部屋の説明をして、少し話をした。
 特に俺の過去については話しておきたい。
 
「新しい仲間が増えて、竜の守りも発展した。今後もみんなよろしくな」

 俺はみんなに改めて挨拶をする。

「よろしく!」
「よろしく!」

 全員が笑顔であり、希望に満ちた顔を作り答えた。

「ところでトレイルは竜の守りパーティーを設立する前は、どうしてたの。冒険者だったのかなぴょん」
「シシリエンヌには俺の過去について話しておこう。実は別のパーティーにいたんだ俺は。森の王だ」
「森の王…………ええっ、あのSランクパーティーのかぴょん!」

 驚きからして知っていたと思われる。
 シシリエンヌに関わらず、たいていの場合は、この反応だな。

「ああ、シシリエンヌの知ってる森の王だ。最初に所属していたんだ」
「勇者サリオスがいるぴょん」
「詳しいわね」
「館に居る前から知ってます。館では領主が森の王の会話をしてましたのを偶然にも部屋に居て聞いた。あのサリオスと冒険していたなら殺し屋シャークウォーニンを倒せるのも納得するぴょん」

 領主が会話か。
 どうもサリオスは領主と繋がりがあったのは間違いないな。

「森の王にいた時は俺は弱かったんだ。パーティーのなかでは、雑用係。何でもサリオスの雑用を担当した。ダンジョンでそのサリオスらに殺されそうになった。サリオスは殺したと思ったらしいが、運良く俺は生き残った。その後、この町に来て冒険者になり、竜の守りパーティーを設立したんだ」
「それは大変な過去があったの。聞いてごめんなさいぴょん」
「いいや、俺から話すつもりだったのをシシリエンヌから話しただけさ。みんなもサリオスとの関係は知っている」

 シシリエンヌは気の毒にという顔を作ったのは、申し訳なかった。
 明るいだけの少女かと思いきや、心配も出来る子であり、ホッとした。
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