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『ヒール117』
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『ヒール117』
翌朝になり魔法の子猫のソロフレーズと会う約束だった。
約束は俺に魔法の基本を教えること。
俺だけで行くのかと思ったいたらローズから、
「さぁ今日は教えてもらう日ですから、私も着替えて出発しよう」
「あれ、ローズも来るの?」
「行きますとも。トレイル一人にさせたら可愛そうでしょ。どんな授業を受けるのか見に行きます」
「そうかローズも来るのか」
「ローズだけじゃない。私も行く。寂しいだろうからな」
「別に寂しいとかないけど。宿屋には必ず帰って来る」
ローズにミヤマも来るとか。
まるで俺が見せ物みたいだな。
見物客気か。
「魔法の学校見たいぴょん」
「学校じゃないからな」
シシリエンヌに至っては、学校と勘違いしているくらいだ。
「魔法の基礎を失敗したら私が教えてやるから」
「失敗した話とかしないでくれよ。まだ始めていないのだ」
パピアナは普通に俺が失敗するのを期待しているフシがあった。
勘弁して欲しいものだ。
魔法の訓練をするとなり、町の中では危険であるし、町の外で行うとなった。
「あ~~ら、おはようトレイル!」
「おはようソロフレーズ。今日はよろしく」
「ソロフレーズの授業が怖くて来ないかと思ったぜ」
「怖くはない。むしろ自分でも期待している。今まで俺は魔王竜の力でしかなかった。もっと自分の力をつけたいと思っている」
ソロフレーズだけ来るかと思ったら向こうも3人揃っていた。
アモーレとアンダーロットも待っていた。
そんなに俺の授業を見たいのかと思わず言いたかったが、そこは控えておいた。
特にアモーレが文句を言うからだ。
周りは普通の平原地帯。
俺たちの他は誰も居ない。
昨日の決闘もここでしたら良かったのになと思う。
「平原は誰も居ないからトレイルは心配せずにおもいきり魔法を使える。授業を始めるぞいいか?」
「はいお願いします。準備も出来てます」
「頑張れ!」
「みんな応援してる!」
「ありがとう」
ローズ達は邪魔になるため、俺から距離を取り応援してくれた。
「よろしい。それでは最初はトレイルに魔法の基礎を教える。まずは魔力の使い方についてだ。魔力は魔法を使うのに絶対に必要だ。我々エルフは生まれながらにして魔力が高い種族。魔法適正が高い。そもそもトレイルは最初から回復魔法を希望していたのかい?」
「俺は冒険者になろうと考えていた。昔から冒険者は憧れだった。そして職種は回復術士になった。冒険者ギルドで適性試験を受けてだけど、そこで回復術士となった」
今でも覚えているが、この町のギルドではないが、別の町のギルドで適性試験を受けた。
「魔法はいつ覚えたんだい」
「冒険者になってから最初に覚えたのはヒールです。嬉しかった。初級ヒールでも魔法を使える喜びはあったな。そして森の王に所属した。その話はしたけど、とても低いレベルでしかなかった」
サリオスの体力を回復するにはあまりにも力不足だった。
「つまりは魔力の使い方をまだ知らないのだな。だから魔法を使う時に余計な時間がかかる。トレイルは気づいていないようだな」
「わからないな、魔法を使う時の時間なんてはかっていないし、気にしていなかった。俺の魔法の速度が遅いと、いつわかったんだい?」
「戦っていて、魔王竜ヒールを詠唱した時に。おやっ、ヒールにしては発動が遅いなと」
「どのくらい遅いのだろうかな」
ソロフレーズから俺の魔法の速度が遅いと説明される。
遅いのはわかったが、果たしてどの程度遅いのか明確じゃないので、はっきりとはしていない。
「あ~~ら、本格的にわかっていないようだ。私と一緒に魔法を使えばわかる。同時に魔法を開始する。どちらが魔法を放てるかを競う」
「同時にだな。魔法なんて同時に使えば同時に打てると思うけど」
「やってみよう。行くぞ」
「はい」
「ウインド」
「魔王竜ヒール」
ソロフレーズと俺が同時に魔法を使う。
俺の予想では同時だと思う。
魔法に速さなんてないと言う考えからだ。
サリオスやジェンティルを見てきたから言えることは、魔法の強さはあっても、発動の速さはないと思う。
ソロフレーズがウインド魔法を詠唱した。
息を合わせて俺も魔王竜ヒールを使う。
やっぱり同時、いや違う。
明らかにソロフレーズの方が速かった。
ウインド魔法が平原に飛んでいき平原の草を刈り取った。
その少し後で俺のヒールだった。
なぜかな?
「ウインド魔法が速かった。なぜ俺のヒールよりも速いのかな」
「今ので気づいたようね。トレイルは強力な魔法は使えるが、魔法を使う速度が遅くて命取りになることもあり得るわけ」
「うん、ソロフレーズの方が速かった。戦いでは一瞬の差で勝負がつく。俺は負けてしまう」
敵が強力になればなるほど一瞬の差は大きいな。
「トレイルは魔力の使い方を知らないのよ。本来なら魔法を使う段階で魔力の使い方も覚えていく。そして経験を得ていき、魔力の使い方をマスターしていく。私の予想ではトレイルはその過程を得ずにいきなり上級魔術士になった。超チートな魔法を覚えたことで、魔力の使い方を学習しなくてよかった。それが原因なのではないかと思っている」
ソロフレーズの見解は俺にもしっくりきた。
魔王竜の加護を得たのはいいが、あまりにも強力過ぎて加護に頼っていた。
自分の実力と勘違いしていたらしい。
つまりは俺の魔力は全く進歩していないわけで、そこを見抜かれたてことか。
「それは言えてる。俺の魔力は進歩していないわけだな。俺に魔力の使い方の基本を教えて欲しい」
「そうだな、魔力の使い方を教えるのは問題ない。今から私の魔法見ておきなさい。そして鍛錬するしかない。魔法は使えば使うほどに体は魔力を効率よく使える。トレイルは魔力が効率よくなる前にチート魔法に覚えてしまった」
「よく見ておくよ。お願いする」
「ウインド」
ウインド魔法を平原に連発した。
手から風魔法が放たれているのを観察したところ、面白いように手から飛び出している。
ソロフレーズの体にも無理はなく思える。
自然に放たれている。
逆に俺の魔法は無理しているのかもな。
どこか不自然な感じもする。
そこらへんが鍵になりそうな気もした。
翌朝になり魔法の子猫のソロフレーズと会う約束だった。
約束は俺に魔法の基本を教えること。
俺だけで行くのかと思ったいたらローズから、
「さぁ今日は教えてもらう日ですから、私も着替えて出発しよう」
「あれ、ローズも来るの?」
「行きますとも。トレイル一人にさせたら可愛そうでしょ。どんな授業を受けるのか見に行きます」
「そうかローズも来るのか」
「ローズだけじゃない。私も行く。寂しいだろうからな」
「別に寂しいとかないけど。宿屋には必ず帰って来る」
ローズにミヤマも来るとか。
まるで俺が見せ物みたいだな。
見物客気か。
「魔法の学校見たいぴょん」
「学校じゃないからな」
シシリエンヌに至っては、学校と勘違いしているくらいだ。
「魔法の基礎を失敗したら私が教えてやるから」
「失敗した話とかしないでくれよ。まだ始めていないのだ」
パピアナは普通に俺が失敗するのを期待しているフシがあった。
勘弁して欲しいものだ。
魔法の訓練をするとなり、町の中では危険であるし、町の外で行うとなった。
「あ~~ら、おはようトレイル!」
「おはようソロフレーズ。今日はよろしく」
「ソロフレーズの授業が怖くて来ないかと思ったぜ」
「怖くはない。むしろ自分でも期待している。今まで俺は魔王竜の力でしかなかった。もっと自分の力をつけたいと思っている」
ソロフレーズだけ来るかと思ったら向こうも3人揃っていた。
アモーレとアンダーロットも待っていた。
そんなに俺の授業を見たいのかと思わず言いたかったが、そこは控えておいた。
特にアモーレが文句を言うからだ。
周りは普通の平原地帯。
俺たちの他は誰も居ない。
昨日の決闘もここでしたら良かったのになと思う。
「平原は誰も居ないからトレイルは心配せずにおもいきり魔法を使える。授業を始めるぞいいか?」
「はいお願いします。準備も出来てます」
「頑張れ!」
「みんな応援してる!」
「ありがとう」
ローズ達は邪魔になるため、俺から距離を取り応援してくれた。
「よろしい。それでは最初はトレイルに魔法の基礎を教える。まずは魔力の使い方についてだ。魔力は魔法を使うのに絶対に必要だ。我々エルフは生まれながらにして魔力が高い種族。魔法適正が高い。そもそもトレイルは最初から回復魔法を希望していたのかい?」
「俺は冒険者になろうと考えていた。昔から冒険者は憧れだった。そして職種は回復術士になった。冒険者ギルドで適性試験を受けてだけど、そこで回復術士となった」
今でも覚えているが、この町のギルドではないが、別の町のギルドで適性試験を受けた。
「魔法はいつ覚えたんだい」
「冒険者になってから最初に覚えたのはヒールです。嬉しかった。初級ヒールでも魔法を使える喜びはあったな。そして森の王に所属した。その話はしたけど、とても低いレベルでしかなかった」
サリオスの体力を回復するにはあまりにも力不足だった。
「つまりは魔力の使い方をまだ知らないのだな。だから魔法を使う時に余計な時間がかかる。トレイルは気づいていないようだな」
「わからないな、魔法を使う時の時間なんてはかっていないし、気にしていなかった。俺の魔法の速度が遅いと、いつわかったんだい?」
「戦っていて、魔王竜ヒールを詠唱した時に。おやっ、ヒールにしては発動が遅いなと」
「どのくらい遅いのだろうかな」
ソロフレーズから俺の魔法の速度が遅いと説明される。
遅いのはわかったが、果たしてどの程度遅いのか明確じゃないので、はっきりとはしていない。
「あ~~ら、本格的にわかっていないようだ。私と一緒に魔法を使えばわかる。同時に魔法を開始する。どちらが魔法を放てるかを競う」
「同時にだな。魔法なんて同時に使えば同時に打てると思うけど」
「やってみよう。行くぞ」
「はい」
「ウインド」
「魔王竜ヒール」
ソロフレーズと俺が同時に魔法を使う。
俺の予想では同時だと思う。
魔法に速さなんてないと言う考えからだ。
サリオスやジェンティルを見てきたから言えることは、魔法の強さはあっても、発動の速さはないと思う。
ソロフレーズがウインド魔法を詠唱した。
息を合わせて俺も魔王竜ヒールを使う。
やっぱり同時、いや違う。
明らかにソロフレーズの方が速かった。
ウインド魔法が平原に飛んでいき平原の草を刈り取った。
その少し後で俺のヒールだった。
なぜかな?
「ウインド魔法が速かった。なぜ俺のヒールよりも速いのかな」
「今ので気づいたようね。トレイルは強力な魔法は使えるが、魔法を使う速度が遅くて命取りになることもあり得るわけ」
「うん、ソロフレーズの方が速かった。戦いでは一瞬の差で勝負がつく。俺は負けてしまう」
敵が強力になればなるほど一瞬の差は大きいな。
「トレイルは魔力の使い方を知らないのよ。本来なら魔法を使う段階で魔力の使い方も覚えていく。そして経験を得ていき、魔力の使い方をマスターしていく。私の予想ではトレイルはその過程を得ずにいきなり上級魔術士になった。超チートな魔法を覚えたことで、魔力の使い方を学習しなくてよかった。それが原因なのではないかと思っている」
ソロフレーズの見解は俺にもしっくりきた。
魔王竜の加護を得たのはいいが、あまりにも強力過ぎて加護に頼っていた。
自分の実力と勘違いしていたらしい。
つまりは俺の魔力は全く進歩していないわけで、そこを見抜かれたてことか。
「それは言えてる。俺の魔力は進歩していないわけだな。俺に魔力の使い方の基本を教えて欲しい」
「そうだな、魔力の使い方を教えるのは問題ない。今から私の魔法見ておきなさい。そして鍛錬するしかない。魔法は使えば使うほどに体は魔力を効率よく使える。トレイルは魔力が効率よくなる前にチート魔法に覚えてしまった」
「よく見ておくよ。お願いする」
「ウインド」
ウインド魔法を平原に連発した。
手から風魔法が放たれているのを観察したところ、面白いように手から飛び出している。
ソロフレーズの体にも無理はなく思える。
自然に放たれている。
逆に俺の魔法は無理しているのかもな。
どこか不自然な感じもする。
そこらへんが鍵になりそうな気もした。
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