最強の回復魔法で、レベルアップ無双! 異常な速度でレベルアップで自由に冒険者をして、勇者よりも強くなります

おーちゃん

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『ヒール119』

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『ヒール119』



 翌日も授業をしてもらうため俺は朝早くに起きる。
 あれだけの魔法を放ったので、体力などに影響するものと多少は気にしていたけども、起きてみると何も疲れはなかったのは良かったな。

「あんなにヒールして今日も使えるの?」
「大丈夫そうだ」
「頑張れぴょん」
「ああ、頑張るよ」
「むしろソロの方がヤバイだろう。あいつの方が疲れていたからな」
「ああそうか、ソロフレーズ先生が心配だわね」
「トレイルと一緒のペースで魔法を使うからだ。無理しないように伝えておかないと」

 昨日は俺とともに魔法を連発していたソロフレーズ。
 魔力切れしたので疲れたのは想像できる。

「今日も授業に行くけど、ローズ達はどうする? 見学てただ見ているだけで、つまらないのでは?」
「もちろん見学行く」
「行くぴょん」
「見学するのだな。出発だ」

 再びローズらも見学に来るとなった。
 見学だけだと退屈かなと思いきや、見たいと積極的に言ったのは意外だった。




 昨日と同じ平原に。
 すでにソロフレーズとアモーレ、アンダーロットは来ていた。
 早いな。
 俺も結構早起きしたはずなのにな。

「俺より早いんですね」
「あ~~ら、エルフはみんな早起きだ」
「そうなんですか」
「起きたのはいいが、私は魔力を使い過ぎたようだ。まだ疲れている」
「俺の方は特に疲れていません」
「あ~~らずいぶと余裕だわね。それじゃ昨日と同じく授業に入りますよ。いいわね!」
「よろしく!」

 疲れて居る顔のソロフレーズ。
 先生なので疲れているとか言ってられない立場。
 昨日と同じ魔法をひたすら使ってみることで、魔力の使い方を体で覚える訓練だ。
 ここらへんの平原には魔物は居なかったので魔法をやりやすい。
 魔力の心配もあったが、魔王竜ヒールはいつも通りに使えたので、思っていたように魔力の消耗は全くないと考えていいかな。
 快調に魔王竜ヒールを連発していく。
 俺に刺激されてかソロフレーズも負けずにウインド魔法を放つ。
 二人して魔法を打つ光景は変な光景に見えるだろう。
 時間が経過すると、その光景にも変化が現れる。

「もう~~もう~~限界だ」
「先生は休んでいていいですけど」

 俺はソロフレーズに気を使い言ったところ、

「せ、せ、生徒が頑張っているのに先生が休憩するのは良くない。エルフの名を汚すことになる。私のことは心配するな、さぁ、ヒールしなさい」
「はい!」

 俺の親切にも完全に断りをいれてきた。
 エルフには俺の思っている以上の魔法に対する想いがあるらしい。
 魔法なら誰にも負けられない迫力を感じた俺は、再びヒールを平原に放つ。
 それから時間がたつ。
 ヒールを連発していて時間の経過も忘れてしまう頃だった。
 横にいるはずのソロフレーズだが。

「あれ、ソロフレーズ大丈夫ですか?」

 俺の横で平原に倒れていた。
 魔法に夢中になり隣で倒れていたのに気づかなかった。
 俺は直ぐにヒール魔法を中止してソロフレーズを抱き上げる。

「ああ、もう大丈夫だ。少しばかり魔力を使い過ぎたようだ」
「休んでいてください。後は俺一人で魔法の訓練をしてますので」
「そうしてくれ」

 俺と同じハイペースで魔法を使うと魔力切れしてしまい、疲労のため倒れていたらしい。
 抱きかかえていたのを見ていると、ソロフレーズの胸が直ぐ目の前にあった。
 かなり大きめの胸に釘付けになってしまう。
 しかしソロフレーズの胸に気を取られている場合ではない。
 気を取り直して魔法に集中しないとな。
 なにせ俺は魔力の訓練中であるから。
 ソロフレーズを平原に寝かせて、遠くを見ると何やら誰か、こちらに走ってくる。
 あれはアモーレかな?
 なぜあんなに全力疾走しているのか。

「おい!! トレイル!!」
「なんです?」
「なんですじゃない、ソロフレーズに何をした!」

 俺に接近してきたアモーレは意味不明なことを言い出してきた。
 しかも怒り気味である。
 血相を変えて言った。

「俺は魔法を使っていただけだ」
「なにっ、ソロフレーズに魔法を打ち気絶させたのかっ、許せん裏切り者め!!」
「言ってる意味がわからっああ!」

 アモーレに説明したが通じていなくて、いきなり拳を俺の顔面に叩き入れてきた。
 俺は衝撃で後ろに倒れてしまった。
 激痛が顔に走る。
 平原に倒れた俺。

「ちょっとトレイルに何をする、やめなさいアモーレ!」
「うるさい、こいつはソロに攻撃魔法を使ったんだ。見てみろよ、ソロは倒れたままだろ」

 何を言ってるのかこの男は?
 俺が先生に魔法を。

「だからってトレイルを殴るとか乱暴です!」
「そうだ、そうだ、乱暴だぴょん!」
「うるさい兎!」

 俺をかばってくれる発言に対して、シシリエンヌに暴言を吐く。
 怒鳴られてシシリエンヌは耳を下に垂らしてしまう。

「待ちなさいアモーレ、トレイルは無実です」
「無実だと、俺は見遠くから見たぞ。トレイルがソロフレーズに魔法を使い倒したのを」

 どうやらこの男は俺が魔法で倒したものと勘違いしているらしい。
 困ったものだ。

「違います。私はトレイルに倒されたのではありません。自分で倒れたの」
「自分で?」
「そうです、トレイルと魔力の限界まで魔法を使いまくる。トレイルは魔力切れしないが、私は魔力を急激に使い果たして倒れたの。急激に使い過ぎて体がついていかなかったのだろう。授業を教える身であるから、魔力が簡単に尽きてはかっこ悪いだろう」

 俺が話す代わりに本人がはなしてくれた。
 アモーレは納得してくれるかな。

「なんてこった、俺はトレイルが倒したものだと思いこんでしまい殴ってしまった。悪いなトレイル」

 事実を知りアモーレは頭を下げる。
 俺はわかってくれたら、それでいい。

「いいんだよアモーレ。俺は構わない。むしろ魔法の子猫パーティーの結束力の強さと思うよ」
「アモーレは勘違いにも程があるぞ、バカっ」
「パピアナにも言い返せない失態」
「もう十分に訓練出来た。今日は終わりにしよう」
「そうですね」
「終わりぴょん!」
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