すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

登校しぶり

登校しぶり。

    毎日幼稚園に登校する時はバタバタ。
    うちの子は夜が遅くに寝て、朝はなかなか起きませ   ん……。
    本来は規則正しく、早寝早起きなのですがなかなかそれが出来ませんでした。
   周囲からは「早く寝かせれば良いじゃない」と言われるのですが、早めにお風呂に入れて電気を決して寝かせようとしても寝ません。
   布団の上でゴロゴロしたり、うろうろしたり、しまいには遊び始めてしまうのです。
   最初は私も早く寝かせなきゃと思って頑張っていたのですが、なかなか寝ずに困っていた事を先輩ママさんに相談をしたら、

「焦らなくって大丈夫よ。寝る時は子供のペースに合わせて上げてもいいのよ。でないとママだって大変だし、子供だってペース崩されたくないでしょ」

  と教えて貰って、それ以来子供のペースに合わせてゆっくりとしています。
   朝はバタバタですが、夜は子供のペースに合わせるとした生活をしています。

   その日は冬の寒い日。
   お布団にずっと潜っていたくなる寒い日でした。
   いつもどうり子供を起こし、幼稚園に登校させようとしたら子供から、

「ようちえんいきたくない……」

   と言いました。

「どうしたの？   何か嫌な事でもあったの？」
「違う……さむいから……」
「でもお友達も先生もいるよ」
「でも……ママと一緒がいい……」

   きっと子供にとってはお外は寒いと言うのもあるし、母親と離れるのが嫌だったのだと思いました。
   お友達や先生は幼稚園にいるけれど、心のどこかで  寂しいというのがあったのかもしれません。
   この時子供にお友達はいましたが、子供が自分から   一緒に遊ぶ友達はあまりいなかったのだと思います。
   でも幼稚園に行くと団体行動は苦手なのですがお友達と関わるのが苦手という訳ではなく、一緒に遊ぶのは好き。
   だけど仲間に入りに行くのが苦手。
   だから寒かったり、ちょっとでも眠いと感じたら冬は登校しぶりが結構ありました。

   発達検診の時に先生に相談したりして、コートと手袋はもちろんのこと帽子、マフラー、沢山の着て暖かい格好をさせたり色々対策をして登校していましたが、それでも登校しぶりはありました。

   登校しぶりは朝だけ。
   お迎えに行くといつも元気いっぱいです。

   幼稚園で何かトラブルなどもありません。
   子供にお話をしたら「さむいからいきたくない」とのこと。

   そんなこんなんで冬が終わったら春になった途端。
暖かくなったのか登校しぶりは急にピタとなくなりました。
   どうやら寒さに左右をされていたようでした。