ゲームの師匠はリアルの師匠⁉ いたずら師匠による恋愛指導

緑野ヨウ

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11話.帰り道

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 買い物が終わり、二人で並んで歩む帰り道。
 買った荷物は全部僕が持っていた。
 なかなかの重さに足が少しふらつく。
 鍛えていなかったら決して持てなかっただろう。

「いやー、だいぶ賈ったねー。重くない? 少し持とうか?」

「いえ、全然大丈夫です」

 かなりピンチだが、カッコつける。

「じゃあ、買い物続けよっかー」

「嘘です! 実は結構重たいです!」

「素直に言えばいいのにー。ほら、少し持つよ」

 澪さんは僕の左手で持ってた荷物を持ってくれる。

「ありがとうございます」

「僕の荷物もあるんだし、構わないよー」

 買い物を終えた僕たちは帰り道をゆっくり歩いていく。
 特に会話をしなかったが、居心地のいい沈黙だった。
 別れ際、まだ持っている澪さんの荷物を渡す。

「今日は本当にありがとうございました」

「僕も楽しかった。夏休みももう終わるし、次に会うのは学校だね」

「そうですね。大変でしたけど今までにない充実感があって、とても楽しい夏休みでした」

「君はサボらずに僕の課題をしっかりこなしてこれた。後少しで壮太くんは、彩芽も振り向く良い男になるよ。後もう少し頑張ろー」

「はい!」

「じゃあ、またね」

「はい、また」

 こうして僕たちの夏休みの特訓漬けの日々が終了した。

 ◆◇◆◇

 二学期に入ってから、僕の学生生活は変わった。
 クラスメイトとの久しぶりの顔合わせは、澪さん以外は僕の変わり様に驚き、転校生だと思われるぐらいだった。
 これでクラスメイトのみんなが僕の名前を覚えてくれたら良いなと願う、あわよくば下の名前も。

 授業は夏休みに入る前よりも、授業に対する理解度は深まっており、分からない箇所はほとんど生まれないぐらいに成長できていた。
 体育の授業ではまさかの持久走で三位を取ることができた。
 休み時間の際は時々、澪さんとお話しをして、クラスの男子から嫉妬の目線が降り注いだ。

 特訓のお陰か、休み時間中に澪さんが話しかけにきてくれるお陰かは分からないが、僕に話しかけにきてくれる人が増えた。
 そこにゲームという同じ趣味を持った人と仲良くなり、僕にも澪さん以外の友達ができた。
 最近の僕はリア充になりかけてるんじゃないか? 
 遂に僕は生まれ変われるんだ。
 これからももっと特訓を頑張ろうと思った矢先に事件は起こった。
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