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キサラギの里編
第65章 キサラギの里の攻防7 破壊
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キサラギの里のから少し離れた森の中、ジグロの放った破壊の波動『ファイナルインパクト』の威力は、絶大だった。
木々はことごとくなぎ倒され、地面は家屋を丸飲みに出来そうなほどの大蛇が根こそぎえぐりとったかのように、大口を開けていた。
メタルとジェノは、爆風と強力な電磁波に巻き込まれたものの、ギリギリのところで射線の中心から距離を取り、全身を魂気で覆いガードすることで、どうにか生き長らえていた。
「うう、なんて、破壊力だ。」
メタルは、全身ボロボロになって身を起こすと、周囲の惨状を目の当たりにする。
体中が軋みを上げ、焼け付くような痛みが皮膚を刺す。
地面を擦る物音が耳に入る。
視線を向けると、両膝を地面に着いたジェノが、よろめきながらも立ち上がろうとしていた。
「何という、化け物だ。」
メタルと同じく、全身に傷を負ってはいるが、どうにか動くことが出来そうだ。
しかし、レイチェルの姿が見えない。
ジグロと真正面から撃ち合い、破壊の波動にもろに飲み込まれてしまったはずだ。
「レイチェルは・・・!オレたちよりも遠くに飛ばされたのかも知れない。」
「周囲の気配を探れ。ヤツも近くにいるはずだ。慎重にな。」
意識を研ぎ澄ませて周囲を探ると、背後から微かなオーラの気配が。ジェノも同じ気配を感じとったようで、2人足並みをそろえて、一段と濃い土煙が立ち込める方へと足を進めた。
弱々しい魂気の気配が、近づいてくる。
嫌な予感に襲われて、2人は足を速めて駆け出す。
「ああ!」
「何という・・・!」
徐々に土煙が晴れ、2人が目にしたのは、変わり果てた姿のレイチェルだった。
ジグロの波動に飲み込まれる直前、半自動で展開される『結界』で身を守ろうとしたものの、『ファイナルインパクト』の威力はその許容限度を優に上回っていた。
メタルとジェノに比べて明らかにダメージが激しく、白目をむいて完全に失神している。
「レイチェル!大丈夫か⁉︎」
メタルが駆け寄って、その身を抱き起こすが、全く反応が無い。あまりの痛ましい姿に、言葉を失うしかなかった。
よく見ると、時折レイチェルの体に緑色の光が灯り、僅かながら傷口が癒されて行くのが分かった。
『回復魔法(ヒールウインド)』。
スカーフェイスの治癒能力のは比べるべくも無いが、決して得意ではない『回復魔法』を無意識に自分にかけ、レイチェルはどうにか命を繋ごうとしていたが、焼け石に水。
全力のカオスフレア、限界を超えるほどの結界による防御、回復魔法の連用。
レイチェルの魂気は、今にも底を尽こうとしていた。
「・・・ごめんなさい。私、まだまだ弱かったみたいです。」
にわかに意識を取り戻し、うわごとのようにか細い声を漏らす。
「しゃべらなくていい、レイチェル、後はオレたちで・・・」
メタルが静かに誓いを口にしようとしたその時、腹の底まで響くような足音と、重く低い声が背後から響く。
「・・・お前たちが何とか出来るとでも?このオレをか?」
悠然と歩みを進め、ジグロが息も絶え絶えの3人の前に再び姿を現した。
絶望的状況。
まさかここまでの戦力差があるとは。
ジグロは、虚な瞳で天を仰ぐレイチェルに、ふと視線を落とす。
「その黒いローブに、雷や氷の魂気術。お前はもしかして、『魔導士の里』の生き残りか?」
その言葉を聞いたレイチェルの瞳に、微かな炎が灯り、どうにか顔を起こして、ジグロを目で捉えようとする。
「目の色が変わったな。当たりか?お前はあそこにいたヤツらと違って、少しは手応えがあったな。この前倒した連中の中には、オレの『ファイナルインパクト』に正面から受けて立ったヤツはいなかった。褒めてやるぞ。」
「やっぱりお前たちが、『魔導士の里』を襲ったのか!」
メタルがジグロを睨んみつけた。
「まぁな。どれだけ骨のある連中か楽しみにしていたんだが、正直な所、とんだ肩透かしでな。今日は、少しは食らいついてくれるヤツがいて、嬉しい限りだぜ?」
襲撃した本人の口から直接語られる、『魔導士の里』壊滅の顛末。
レイチェルは、改めて、自分の故郷が滅ぼされてしまったことを肌身に感じる。
天賦の才に恵まれたが故、里の大人と比べても突出して魂気が強く、同年代の子達とは馴染めなかった。
大人たちは、親も含めて自分を里の柱たり得る『逸材』としか見ずに里に縛りつけた。心の居場所などなかった。
自力で里を出てからも、あそこに帰りたいと思ったことはなかったし、シェリーやティルとの女子会では、勢いとはいえ、あんな里は滅んでしまえばいい、ということさえ口走っていた。
それでも、壊滅の一報を聞いた時には、自分の中で大事なものがガラガラと崩れる思いに襲われた。
例え心が通わなくとも、自分をこの世に送り出し、育んだルーツの喪失。
あるいは、力のある自分が里を出ていなければ、結果は違ったのかも知れない。
自責の念にさえ駆られた。
だから、せめてティルの生まれ故郷を全力で守りたかった。
自分と同じ思いをさせたくなかった。
そのために持てる力を振るうと、決めて来た。
なのに・・・
「(悔しい、悔しい・・・です。)」
全く力及ばす捩じ伏せられた相手から語られる、故郷の最後。
無念と無力感で胸がいっぱいになり、レイチェルの瞳から溢れた雫が、傷だらけの頬を伝った。
そんな彼女を見たジェノが、何かを決意したかのように飛び出した。
「言いたいことはそれだけか!」
自らの姿に擬態させた分身型の『カゲロウ』2体を繰り出し、自らも含めた3人体制でジグロを囲む。
「すごい、あんなことも出来たのか!」
分身型の『カゲロウ』は、ジェノが初めて見せる技だった。
大きさこそ通常の『カゲロウ』より小ぶりだが、造形の複雑さと動きの緻密さが比べものにならない。想像以上の魂気を消耗するはずだ。
3人の『ジェノ』は、ジグロの周りを飛び跳ね、指先から魂気弾を掃射して攻め立て、隙を窺う。
「(『カゲロウ』を不用意に攻撃すると、爆発することは、ヤツも分かっているはず。うかつに攻撃は・・・)」
しかし、ジグロは、本物か分身かなど意に介さず無造作に拳を振るった。2体の分身がたちまち打ち砕かれ、至近距離で爆炎を上げるが、またもダメージは通らない。
「ムダだ。お前の攻撃ではオレに傷をつけることは出来んよ。」
しかし、分身が打ち砕かれたその隙に、ジェノはジグロとの距離を詰める。その首に両足を絡めて組み付く。
「気でも触れたか?」
「そうかもな。」
不敵な笑みを浮かべると、ジェノは至近距離から、残りのありったけのオーラを込めて、『インデックスバルカン』を撃ち込み続けた。
ゼロ距離での接射。
ジェノ自身もその反動に巻き込まれて負傷は免れないが、意に介さず、ジグロの顔面に撃ち込み続けた。
「ぐおおっ!キサマ・・・!」
流石のジグロも、初めて苦悶の声を漏らす。
振り解こうと掴みかかる手を巧みに交わし、ジェノは攻撃の手を緩めない。
「流石に痛いか!我慢比べだなぁ!」
「待ってろ、オレも・・・!」
メタルも剣を構え、加勢に入ろうと距離を詰めるが、とうとうジグロの手がジェノの体を捉える。
力任せに引き剥がすと、そのまま抱き抱え、さば折りの要領で容赦なく圧力をかける。
「ご・・・ああああ・・・!」
苦悶の叫び声。
骨が折れ、肉が潰れる不気味な音が鳴り響く。
力の抜けたジェノの体を、ジグロは加勢に入ろうとしていたメタルに投げつけ、返り討ちにしてしまった。
「なかなかやるじゃないか!もっと非力だと思って、舐めていたよ。」
ジグロはジェノに賛辞を送る。額からは赤い血がしたたり、口の中からは黒煙を立ち上らせていた。
「だが、もう動けまい。剣のコゾウ、後はお前を潰せば、オレの勝ちだ!」
1人残ったメタルに、ジグロが猛然と突っ込んで行く。
「くそっ!ただじゃやられないぞ!『エナジーセイバー』出力全開!」
メタルもまた、剣に全霊のオーラを込めて、迎え撃つ。
両者が今にもぶつかろうとしたその時、上空を影が横切る。
ジグロとメタルが目を向けると、次の瞬間、夜空に次々と瞬く閃光が。炸裂音が響き渡り、さながら花火のクライマックスのように闇を彩る。
降り注いだ魂気弾の雨が、ジグロの体を飲み込んだ。
「『ジャッジメントレイン』!」
高らかに響く声。
「この技は!」
メタルの瞳が輝きを増す。
自然と胸が高鳴り、剣を握る手に力がこもる。
「待って・・・ましたよ。」
「遅い・・・ぞ」
身動きの取れなくなっているレイチェルとジェノの目にも、灯りが灯る。
彼らの頭上には、煌めく魂気の翼をはためかせ、力強い眼差しを眼下に向ける、ティルの姿があった。
木々はことごとくなぎ倒され、地面は家屋を丸飲みに出来そうなほどの大蛇が根こそぎえぐりとったかのように、大口を開けていた。
メタルとジェノは、爆風と強力な電磁波に巻き込まれたものの、ギリギリのところで射線の中心から距離を取り、全身を魂気で覆いガードすることで、どうにか生き長らえていた。
「うう、なんて、破壊力だ。」
メタルは、全身ボロボロになって身を起こすと、周囲の惨状を目の当たりにする。
体中が軋みを上げ、焼け付くような痛みが皮膚を刺す。
地面を擦る物音が耳に入る。
視線を向けると、両膝を地面に着いたジェノが、よろめきながらも立ち上がろうとしていた。
「何という、化け物だ。」
メタルと同じく、全身に傷を負ってはいるが、どうにか動くことが出来そうだ。
しかし、レイチェルの姿が見えない。
ジグロと真正面から撃ち合い、破壊の波動にもろに飲み込まれてしまったはずだ。
「レイチェルは・・・!オレたちよりも遠くに飛ばされたのかも知れない。」
「周囲の気配を探れ。ヤツも近くにいるはずだ。慎重にな。」
意識を研ぎ澄ませて周囲を探ると、背後から微かなオーラの気配が。ジェノも同じ気配を感じとったようで、2人足並みをそろえて、一段と濃い土煙が立ち込める方へと足を進めた。
弱々しい魂気の気配が、近づいてくる。
嫌な予感に襲われて、2人は足を速めて駆け出す。
「ああ!」
「何という・・・!」
徐々に土煙が晴れ、2人が目にしたのは、変わり果てた姿のレイチェルだった。
ジグロの波動に飲み込まれる直前、半自動で展開される『結界』で身を守ろうとしたものの、『ファイナルインパクト』の威力はその許容限度を優に上回っていた。
メタルとジェノに比べて明らかにダメージが激しく、白目をむいて完全に失神している。
「レイチェル!大丈夫か⁉︎」
メタルが駆け寄って、その身を抱き起こすが、全く反応が無い。あまりの痛ましい姿に、言葉を失うしかなかった。
よく見ると、時折レイチェルの体に緑色の光が灯り、僅かながら傷口が癒されて行くのが分かった。
『回復魔法(ヒールウインド)』。
スカーフェイスの治癒能力のは比べるべくも無いが、決して得意ではない『回復魔法』を無意識に自分にかけ、レイチェルはどうにか命を繋ごうとしていたが、焼け石に水。
全力のカオスフレア、限界を超えるほどの結界による防御、回復魔法の連用。
レイチェルの魂気は、今にも底を尽こうとしていた。
「・・・ごめんなさい。私、まだまだ弱かったみたいです。」
にわかに意識を取り戻し、うわごとのようにか細い声を漏らす。
「しゃべらなくていい、レイチェル、後はオレたちで・・・」
メタルが静かに誓いを口にしようとしたその時、腹の底まで響くような足音と、重く低い声が背後から響く。
「・・・お前たちが何とか出来るとでも?このオレをか?」
悠然と歩みを進め、ジグロが息も絶え絶えの3人の前に再び姿を現した。
絶望的状況。
まさかここまでの戦力差があるとは。
ジグロは、虚な瞳で天を仰ぐレイチェルに、ふと視線を落とす。
「その黒いローブに、雷や氷の魂気術。お前はもしかして、『魔導士の里』の生き残りか?」
その言葉を聞いたレイチェルの瞳に、微かな炎が灯り、どうにか顔を起こして、ジグロを目で捉えようとする。
「目の色が変わったな。当たりか?お前はあそこにいたヤツらと違って、少しは手応えがあったな。この前倒した連中の中には、オレの『ファイナルインパクト』に正面から受けて立ったヤツはいなかった。褒めてやるぞ。」
「やっぱりお前たちが、『魔導士の里』を襲ったのか!」
メタルがジグロを睨んみつけた。
「まぁな。どれだけ骨のある連中か楽しみにしていたんだが、正直な所、とんだ肩透かしでな。今日は、少しは食らいついてくれるヤツがいて、嬉しい限りだぜ?」
襲撃した本人の口から直接語られる、『魔導士の里』壊滅の顛末。
レイチェルは、改めて、自分の故郷が滅ぼされてしまったことを肌身に感じる。
天賦の才に恵まれたが故、里の大人と比べても突出して魂気が強く、同年代の子達とは馴染めなかった。
大人たちは、親も含めて自分を里の柱たり得る『逸材』としか見ずに里に縛りつけた。心の居場所などなかった。
自力で里を出てからも、あそこに帰りたいと思ったことはなかったし、シェリーやティルとの女子会では、勢いとはいえ、あんな里は滅んでしまえばいい、ということさえ口走っていた。
それでも、壊滅の一報を聞いた時には、自分の中で大事なものがガラガラと崩れる思いに襲われた。
例え心が通わなくとも、自分をこの世に送り出し、育んだルーツの喪失。
あるいは、力のある自分が里を出ていなければ、結果は違ったのかも知れない。
自責の念にさえ駆られた。
だから、せめてティルの生まれ故郷を全力で守りたかった。
自分と同じ思いをさせたくなかった。
そのために持てる力を振るうと、決めて来た。
なのに・・・
「(悔しい、悔しい・・・です。)」
全く力及ばす捩じ伏せられた相手から語られる、故郷の最後。
無念と無力感で胸がいっぱいになり、レイチェルの瞳から溢れた雫が、傷だらけの頬を伝った。
そんな彼女を見たジェノが、何かを決意したかのように飛び出した。
「言いたいことはそれだけか!」
自らの姿に擬態させた分身型の『カゲロウ』2体を繰り出し、自らも含めた3人体制でジグロを囲む。
「すごい、あんなことも出来たのか!」
分身型の『カゲロウ』は、ジェノが初めて見せる技だった。
大きさこそ通常の『カゲロウ』より小ぶりだが、造形の複雑さと動きの緻密さが比べものにならない。想像以上の魂気を消耗するはずだ。
3人の『ジェノ』は、ジグロの周りを飛び跳ね、指先から魂気弾を掃射して攻め立て、隙を窺う。
「(『カゲロウ』を不用意に攻撃すると、爆発することは、ヤツも分かっているはず。うかつに攻撃は・・・)」
しかし、ジグロは、本物か分身かなど意に介さず無造作に拳を振るった。2体の分身がたちまち打ち砕かれ、至近距離で爆炎を上げるが、またもダメージは通らない。
「ムダだ。お前の攻撃ではオレに傷をつけることは出来んよ。」
しかし、分身が打ち砕かれたその隙に、ジェノはジグロとの距離を詰める。その首に両足を絡めて組み付く。
「気でも触れたか?」
「そうかもな。」
不敵な笑みを浮かべると、ジェノは至近距離から、残りのありったけのオーラを込めて、『インデックスバルカン』を撃ち込み続けた。
ゼロ距離での接射。
ジェノ自身もその反動に巻き込まれて負傷は免れないが、意に介さず、ジグロの顔面に撃ち込み続けた。
「ぐおおっ!キサマ・・・!」
流石のジグロも、初めて苦悶の声を漏らす。
振り解こうと掴みかかる手を巧みに交わし、ジェノは攻撃の手を緩めない。
「流石に痛いか!我慢比べだなぁ!」
「待ってろ、オレも・・・!」
メタルも剣を構え、加勢に入ろうと距離を詰めるが、とうとうジグロの手がジェノの体を捉える。
力任せに引き剥がすと、そのまま抱き抱え、さば折りの要領で容赦なく圧力をかける。
「ご・・・ああああ・・・!」
苦悶の叫び声。
骨が折れ、肉が潰れる不気味な音が鳴り響く。
力の抜けたジェノの体を、ジグロは加勢に入ろうとしていたメタルに投げつけ、返り討ちにしてしまった。
「なかなかやるじゃないか!もっと非力だと思って、舐めていたよ。」
ジグロはジェノに賛辞を送る。額からは赤い血がしたたり、口の中からは黒煙を立ち上らせていた。
「だが、もう動けまい。剣のコゾウ、後はお前を潰せば、オレの勝ちだ!」
1人残ったメタルに、ジグロが猛然と突っ込んで行く。
「くそっ!ただじゃやられないぞ!『エナジーセイバー』出力全開!」
メタルもまた、剣に全霊のオーラを込めて、迎え撃つ。
両者が今にもぶつかろうとしたその時、上空を影が横切る。
ジグロとメタルが目を向けると、次の瞬間、夜空に次々と瞬く閃光が。炸裂音が響き渡り、さながら花火のクライマックスのように闇を彩る。
降り注いだ魂気弾の雨が、ジグロの体を飲み込んだ。
「『ジャッジメントレイン』!」
高らかに響く声。
「この技は!」
メタルの瞳が輝きを増す。
自然と胸が高鳴り、剣を握る手に力がこもる。
「待って・・・ましたよ。」
「遅い・・・ぞ」
身動きの取れなくなっているレイチェルとジェノの目にも、灯りが灯る。
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