ヤンデレも親ばかもいりません!〜思考が平民以下なので、あなた達の気持ちには答えられません。〜

あはははは

文字の大きさ
2 / 7

 攻防二日目

しおりを挟む
 ピチチチチ   

小鳥が鳴きます。



「ふぁぁ~おはようです。」



「おはよう、愛娘。」


「おはよう。愛しい人。」

は? 何故変人さんたちが私の家にいるんですか。

家を教えた覚えはないのですが…

ちょっと待ってください。
これってストーカーじゃないですか!
立派な犯罪行為ですよ!


「ストーカーじゃないですか!
それ犯罪ですよ!」


これで納得してもらえれば…


「確かにそうだな…わかった、外で待っていよう。」


「確かに…わかった。隣の人と同じところにいるのは、最悪だが、外で待ってる。」




全然納得してもらえませんでした。

むしろ、




「あ?何言ってんだテメー」

「当たり前のことを行っただけですが?」




ワーワー ギャーギャー


騒がしくなるという、私にとってのデメリットが増えました。

朝から頭が痛くなりそうです。



「外に出るなら早く出てくれませんか?(^‿^)」



かなりお怒りモードです。
黒い笑みを浮かべながら喋ります。
黒い笑みには自身があります。




「かわいい」


「珍しく同意見です。」


自信あるはずなんですけど…あれ?
自身がなくなってきた…(泣)


「とりあえず、いなくなってくれないなら外出てください。」
























さて、変人さんたちが外に出たところで、対策を練ります。
騎士団に持っていけば、お持ち帰りはしてくれるはずです。

ここは普通に私にストーカーしてくるでしょうからそのまま引渡せばいいですね!

さて、着替えま…




「まだか?おい、大丈夫か?入っいいか?」

「まだなのか?心配だ。入っても…」




「だめです!何言っているんですか!今度はセクハラですか!私今着替えているんです!私れっきとした、16歳ですからね?」



この変人さんたちは一体何を言っているのでしょう?

あっ、もともと変人でした。
変人だから、しょうがないですね。



((なんか、彼女にアピールするどころか、更に高感度下がった気がする…))


でも、だからといって、放置しておくには、あまりにも邪魔でウザすぎます。



着替えたら、さっさと騎士団にお持ち帰りしてもらわないと。




私は黙々と着替えます。


ふとひらめきました。


私天才かもしれません。


(ΦωΦ)フフフ…


着替えて変人さんたちがいる外へ行きます。


「「無事で良かった…!」」



おお、見事にハモりましたね。
でも、彼らにとっての私ってなんなんでしょう。
自分の家にいつもと同じ一人でいるのに、無事で良かったって言われるって…


そうだ、さっき考えたのを試さなきゃ。


私は、変人さんたちに向き合って、

 「私の願い、聞いてくれますか?」


にっこり  うるうる



「「もちろんいい!」」



やった!


「騎士団にお持ち帰りされてください。
一度言ったことは守ってくださいね?」





変人さんたちは、ショボーンとしながらも、

「「男に二言はない」」

と素直に通報されてくれました。


やった!









なんとか2日は守りきった!

きっともう明日は来ないよね? 




それを望みながら、私は今日をいつもどおりに過ごしました。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

恋心を封印したら、なぜか幼馴染みがヤンデレになりました?

夕立悠理
恋愛
 ずっと、幼馴染みのマカリのことが好きだったヴィオラ。  けれど、マカリはちっとも振り向いてくれない。  このまま勝手に好きで居続けるのも迷惑だろうと、ヴィオラは育った町をでる。  なんとか、王都での仕事も見つけ、新しい生活は順風満帆──かと思いきや。  なんと、王都だけは死んでもいかないといっていたマカリが、ヴィオラを追ってきて……。

幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない

ラム猫
恋愛
 幼い頃に、セリフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セリフィアはそれを喜んで受け入れた。  その後、十年以上彼と再会することはなかった。  三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セリフィアはその場を離れた。  しかし治療師として働いているセリフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。  それどころか、シルヴァードはセリフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。 「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」 「お願い、セリフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」 ※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。 ※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

この世界に転生したらいろんな人に溺愛されちゃいました!

キムチ鍋
恋愛
前世は不慮の事故で死んだ(主人公)公爵令嬢ニコ・オリヴィアは最近前世の記憶を思い出す。 だが彼女は人生を楽しむことができなっかたので今世は幸せな人生を送ることを決意する。 「前世は不慮の事故で死んだのだから今世は楽しんで幸せな人生を送るぞ!」 そこからいろいろな人に愛されていく。 作者のキムチ鍋です! 不定期で投稿していきます‼️ 19時投稿です‼️

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。 そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。 相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。 トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。 あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。 ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。 そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが… 追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。 今更ですが、閲覧の際はご注意ください。

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

最高魔導師の重すぎる愛の結末

甘寧
恋愛
私、ステフィ・フェルスターの仕事は街の中央にある魔術協会の事務員。 いつもの様に出勤すると、私の席がなかった。 呆然とする私に上司であるジンドルフに尋ねると私は昇進し自分の直属の部下になったと言う。 このジンドルフと言う男は、結婚したい男不動のNO.1。 銀色の長髪を後ろに縛り、黒のローブを纏ったその男は微笑むだけで女性を虜にするほど色気がある。 ジンドルフに会いたいが為に、用もないのに魔術協会に来る女性多数。 でも、皆は気づいて無いみたいだけど、あの男、なんか闇を秘めている気がする…… その感は残念ならが当たることになる。 何十年にも渡りストーカーしていた最高魔導師と捕まってしまった可哀想な部下のお話。

処理中です...