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僕、おこです。

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ここまでのあらすじ。

ティオの嘘つきッッ!!!






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............こんにちは。太郎です。
僕は今天蓋の中であぐらに腕組み状態です。





ティオが来ません。




厳密には夜中に僕の寝顔を見に来てはいるそうです。違う、そうじゃない。



満足に僕の所に来なくなって5日。
なんだか数日前から廊下がバタバタしてるし、忙しい事はわかる。わかるけど.........





僕に説明する短い時間すら惜しいんですかねぇ!?




日数が経つにつれて僕の唇もほっぺも出てくるから、マリーさんとかダンさんとかがあわあわしてるのが伝わってくるけど気にしない。気にしたくない。





ティオのやつ!!!いきなりここに連れてきて(いい暮らしはさせてもらってるけど!!)!あんなに1日目べったりして!ぁ、あんなとこ.......モゴモゴ........さ、触ったりしたくせに!!!!!!




飽きたのか!僕はもういらないのか!僕をあんなに甘やかしてたのは仕事か!花畑で「さみしいから、ここにいて」なんて言ってたのは........アレは嘘なのか!





そう思ったら心の中のムカムカがどんどん大きくなってきて......!!
 

もーう怒った!!!!!



シャッ!


「た、タロウ様!如何なされまし.....」

「実家に帰らせていただきます!!!!!ティオのバーーーーーーーカ!!!!!!!!おじいちゃーーーーん!!!!帰るーーーーー!!!!!」




帰り方なんてわかんないけど、おじいちゃん僕のこと見てるんでしょ!



『フォッフォッ!了解じゃ。ちぃっとお灸をすえてやろうぞ。お家でお兄ちゃん達も寂しがってるしの。』


そうおじいちゃんの声が聞こえたあと、僕の身体がキラキラと光りだした。 


「おじいちゃんさっすが!わかってるぅ!それじゃあ行ってきます!あ、マリーさん!1日くらいで帰ってくるから心配しないでね!でもティオにだけシーッ、だよ?『あっかんべーーー!』って言っといて!!」

「!!!   ふふ......かしこまりました。行ってらっしゃいませ。タロウ様。」

「行ってきます!」




そう言った僕の身体は王城の僕の部屋からシュンッ、と居なくなった。








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