3 / 10
第3話:明るい爆乳ギャルだけどお嬢様。
しおりを挟む第3話:明るい爆乳ギャルだけどお嬢様。
午前中の授業は、俺にとって精神修行の場以外の何物でもなかった。
右隣の席では、清楚系美少女の代表格、白河詩織が静かにペンを走らせている。
彼女がノートに文字を書くたびに、机の上に「置かれた」Iカップの果実が、重力と筆圧に耐えかねてムニュムニュと形を変える。時折、彼女が「ふぅ」と溜息をつけば、ブラウスの第ニボタンが弾け飛ばんばかりに張り詰め、その隙間から真っ白な肌とレースの断片がこちらを誘惑してくるのだ。
(……落ち着け、俺。俺は地味なモブだ。ただの背景の一部だ……)
そう自分に言い聞かせながら、俺は眼鏡の奥で必死に「むっつりレーダー」の感度を調整していた。
だが、限界だった。このままでは昼休みを待たずに俺の理性がオーバーヒートを起こす。
チャイムが鳴ると同時に、俺は誰とも目を合わせず、足早に教室を抜け出した。向かう先は校舎の裏手。古びたベンチがあり、昼時でもほとんど人が来ない俺だけの「聖域」だ。
購買で買った適当な焼きそばパンを頬張り、ようやく一息つく。
「……はぁ。やっぱり『普通』を演じるのは、御曹司の重圧よりきついな」
独りごちたその時、静寂は派手な靴音によって破られた。
「あー! センパ~イ!……じゃなくて、朝倉くーん! 見っけ!」
突き抜けるような高音。そして、春の風に乗ってやってくる、甘くて刺激的なココナッツのような香水の匂い。
顔を上げると、そこには昼の太陽を反射して黄金色に輝く髪の毛と、周囲の空気を一変させるような「陽」のオーラを纏った少女が立っていた。
「……君は、確か同じクラスの……鳳凰寺さん、だっけ」
「そー! 鳳凰寺蘭! 蘭でいーよ。ねえ、隣いい?」
断る間もなかった。
彼女は短いプリーツスカートを翻し、俺の横にドサリと腰を下ろした。
その瞬間、ベンチがわずかに沈み込む。それは彼女の体重というよりは、彼女が前身に纏っている「装備」の質量によるものだと、俺のレーダーが即座に弾き出した。
「ちょっ……鳳凰寺さん、近すぎ。ほら、そこら中にベンチ空いてるだろ?」
「え~? やだ。あたし、朝倉くんに興味あるんだもん。クラスのみんなは『地味でパッとしない』とか言ってるけど、あたしにはわかるんだな~。アンタ、絶対なんか隠してるでしょ?」
蘭は俺の顔を覗き込もうと、グイッと身を乗り出してきた。
その拍子に、彼女の開け放たれたブラウスの隙間から、視界の全てを埋め尽くさんばかりの「絶景」が飛び込んできた。
(……Jカップ。いや、成長期特有の張りを考えれば、計測値以上のインパクトだ)
薄い生地を限界まで押し広げ、内側から激しく抗議の声を上げているかのような巨大な双丘。
彼女が動くたびに、その重厚な肉塊はぷるん、ぷるんと波打ち、まるで生き物のように形を変える。特に、彼女の腕が胸の横をかすめるたびに、その弾力ある脂肪がムニュッと中央に寄せられ、深い、あまりに深い「渓谷」を作り出していた。
「……ねえ、どこ見てんの? 朝倉くん」
「……いや、別に。空が青いなと思って」
「嘘ばっか! 今、絶対あたしの胸、穴が開くくらい見てたでしょ? 認めてもいーんだよ? 蘭ちゃんのナイスバディは、男子の視線を集めるためにあるんだから!」
蘭はガハハと豪快に笑いながら、俺の肩をバンバンと叩く。
その衝撃で、彼女の胸はさらに激しく揺れ、今にもブラウスからこぼれ落ちそうになる。
俺は必死に冷静さを装ったが、正直、心臓の鼓動は朝倉家の株価変動よりも激しく上下していた。
「鳳凰寺さん……君さ、鳳凰寺建設のお嬢様だろ。そんな風に誰にでも馴れ馴れしくしてると、家柄に傷がつくんじゃないか?」
俺がさらりと「家柄」の話題を出すと、蘭の笑顔がほんの一瞬だけ固まった。
彼女は俺をじっと見つめ、不敵な笑みを浮かべる。
「……へぇ。アンタ、やっぱりただの地味キャラじゃないね。あたしの実家のことまで知ってて、しかもその言い方。まるでお嬢様に慣れてるみたいじゃん?」
「……ただの噂好きだよ。御曹司だらけのこの学校なら、それくらい耳に入る」
「ふーん。ま、いっか。そんなことよりさ――」
蘭は俺の腕を強引に引き寄せ、自分の豊かな胸の間に挟み込んだ。
逃げ場のない、熱い感触。
Jカップの柔らかな重みが、俺の二の腕を包み込み、ダイレクトにその体温が伝わってくる。
「……っ!? 鳳凰寺、何すんだよ!」
「えへへ、朝倉くん、顔赤いよ? ほら、もっとこっち来て。午後の授業、サボっちゃわない? あたしと二人で、もっと楽しいことしよーよ」
彼女はわざとらしく俺の耳元で吐息を漏らし、さらに密着度を高める。
腕に押し当てられた胸の先端が、コリッとした感触を伝えてくる。これは……自覚的なのか、それとも天然なのか。
いや、この「獲物を逃さない」ような強気な視線。彼女は明らかに俺を楽しんでいる。
(こいつ……地味キャラの俺をいじって遊んでいるのか? それとも、俺の『正体』をどこかで……?)
朝倉家と鳳凰寺家。ビジネスの場では何度か名前を耳にしているはずだ。
もし彼女に正体がバレれば、俺の「平穏なむっつりライフ」は完全に終了する。
「……悪いけど、俺は真面目なのが取り柄なんだ。午後の授業には出るよ」
「え~、つまんないの。でも、そういう堅物なとこも、なんか『そそる』よね。……あ」
予鈴のチャイムが鳴り響く。
蘭は名残惜しそうに俺の腕を解放したが、立ち上がる直前、俺の頬に自分の唇をギリギリまで近づけて囁いた。
「また放課後、声かけるから。逃げても無駄だよ? 蘭ちゃんからは、誰も逃げられないんだから!」
彼女はウインクを一つ残すと、揺れるJカップを堂々と誇示しながら、教室へと戻っていった。
一人残された俺は、深く、長いため息をつく。
腕に残った彼女の感触が、いつまでも消えない。
清楚な白河さんに、肉食系ギャルの鳳凰寺。
どちらも一筋縄ではいかない「規格外」なヒロインたち。
俺は眼鏡の位置を直し、覚悟を決めた。
この学園、どうやら俺が思っていた以上に、理性を保つのが難しそうだ。
そして何より、家に帰れば「最強のメイド」透子さんが待っているのだから……。
1
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
