朝倉家の秘め事 ~過剰な愛と5人の獲物~

まさき

文字の大きさ
7 / 10

第7話:小悪魔な放課後と、嫉妬に燃えるKカップ

しおりを挟む
第7話:小悪魔な放課後と、嫉妬に燃えるKカップ

​ 「ねぇねぇ先輩、あそこのカフェ、パンケーキがすっごく美味しいんですよぉ?」
​ 学園の正門を抜けた瞬間、俺の右腕は「天国」と「地獄」の境界線に囚われていた。
 一年生の姫野こころが、俺の腕を自分のHカップの間に強引に挟み込み、ゼロ距離で密着しながら歩いているからだ。
​ (……くっ、こいつ。Hカップとはいえ、この密着度は反則だ)
​ 彼女が楽しげに弾むたび、腕に伝わるプニプニとした弾力。
 あざとい小悪魔特有の、計算された柔らかさ。
 周囲の男子生徒たちの視線が、ナイフのように俺の背中に突き刺さるのがわかる。
​ 「……こころ、離れろって。目立ちたくないんだよ、俺は」
「えー? 照れちゃって可愛いなぁ。先輩は、私だけの『特別』なんですから、これくらい当たり前ですよぉ。ほら、もっとこっち……」
​ 彼女がさらに力を込めて、俺の腕をその豊かな肉の谷間へと深く沈めようとした、その時だった。
​ キィィィィィィィィィィッ!!
​ 静かな下校路に、不釣り合いなタイヤの摩擦音が鳴り響いた。
 歩道の脇に急停車したのは、一般市民なら一生に一度お目にかかれるかどうかという、漆黒の最高級リムジン。
​ 周囲の生徒たちが「なんだなんだ?」「誰か誘拐されるのか?」とざわめく中、後部座席のドアが静かに、そして重厚に開いた。
​ 「――そこまでです、泥棒猫さん」
​ 凛とした、けれど氷のように冷たい声。
 車から降りてきたのは、フリルとレースを完璧に着こなした、二十代後半の圧倒的な美女――瀬戸透子さんだった。
​ 彼女が歩くたびに、メイド服の限界を超えたKカップが、怒りを表すようにゆっさ、ゆっさと重厚な波を作る。
 その迫力に、道行く生徒たちは皆、モーセの十戒のごとく左右に割れた。
​「……と、透子さん!? なんでここに……」
「健斗様。本日は帰宅予定時刻を17分と32秒過ぎております。……あまりに胸が騒ぐので、こうしてお迎えに参りました」
​ 透子さんは俺の前に立つと、優雅に一礼した。
 だが、その瞳は一切笑っていない。彼女の視線は、俺の腕にへばりついているこころを、まるで「排除すべき不燃ゴミ」でも見るかのように射抜いていた。
​「あーら。先輩を迎えに来たっていう、おばさんメイドさん? 先輩はこれから私とデートなんです。お邪魔虫は帰ってくれますかぁ?」
​ こころが負けじと、俺の腕をさらに強く抱きしめ、Hカップを強調する。
 若さと勢いに任せた宣戦布告。
 だが、透子さんはフッと余裕の笑みを浮かべた。
​「……『おばさん』、ですか。ふふ、最近の子供は言葉の教育がなっていないようですね。そして何より――」
​ 透子さんが一歩、こころに詰め寄る。
 
「――その程度の『小石』で、健斗様を満足させられると思っているのですか?」
​ 透子さんはそう言うと、自分からグイッと胸を突き出した。
 ボォォォォォンッ!!
 という効果音が聞こえてきそうなほどの、Kカップの圧倒的な質量。
 こころのHカップも一般的には怪物級だが、透子さんの前では、大人と子供ほどの差があった。
​「な……っ!? なによその……不自然なデカさ……!」
「朝倉家のメイドたるもの、主人の『むっつり』なご要望に、全身全霊でお応えするのが務め。……健斗様、どちらの感触がお好みか、今すぐ答えを出しなさいませ?」
​ 透子さんは俺の左腕を掴み、自分のKカップの底知れぬ深みへと引きずり込んだ。
 右にはあざといH、左には執着のK。
 俺の両腕は、今や二人のヒロインによる「肉の万力」に挟まれていた。
​「……ひ、二人とも、やめろ! みんな見てるだろ!」
「いいえ、健斗様。この女に、格の違いというものを教えなければなりません」
「わわわ、負けないもん! 先輩、私の方が柔らかいですよぉ!」
​ (だめだ……このままじゃ、俺の正体がバレるどころか、両腕がもぎ取られる……!)
​ 透子さんのKカップは、もはや柔らかさを通り越して、俺の腕を飲み込み、そのまま彼女の一部にしてしまわんとするような、圧倒的な包容力(と独占欲)に満ちていた。
 対するこころは、俺の耳元で「ねえ先輩、あんな年増より私の方がいいでしょ?」と、しっとりとした吐息を漏らす。
​ 道行く生徒たちは、地味な眼鏡のモブキャラ(俺)が、モデル級の美女メイドと、学校一の小悪魔後輩に奪い合われているという地獄絵図に、完全に硬直していた。
​「……透子さん、車に乗る。乗るから、一旦離してくれ!」
「かしこまりました。……ですが、このお嬢さんも連れて行きます。朝倉家の『教育』が必要なようですから」
​ 透子さんは冷酷な笑顔のまま、こころの襟首をひょいと掴んだ。
​「ええっ!? ちょっと、放してよ、おばさ――ひっ! 目が、目が笑ってない!」
「さあ、健斗様。……今夜は、たっぷりとお話しいたしましょう?」
​ 俺とこころは、そのまま巨大な黒塗りのリムジンの中へと押し込められた。
 
 (……俺の人生最大のピンチだ……)
​ 走り出した車内。
 隣でニコニコと(けれど胸元をパツパツに波打たせて)お茶を淹れる透子さんと、恐怖で震えながら俺にしがみつくこころ。
 俺の「むっつり」な妄想を遥かに超えた、過酷な放課後が始まった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...