『365日、夕焼けの彼女は俺を殺しにくる ―殺されるたび、君に恋をする―』

夕焼けの浜辺で、私は今日も彼を殺す。
心臓を貫いて、確かに殺したはずなのに——
翌朝、彼は普通に目を覚ます。
そして夕方になると、また同じ場所に来る。
逃げない。怖がらない。
ただ静かに、私を待っている。
私は未来から来た。
二人が同時に死ねば、世界は救われる。
それだけのために、ここにいる。
そのはずだった。
何度殺しても、彼は翌日に戻ってくる。
何度会っても、彼はまた私を好きになる。
そして私も——また、彼を好きになってしまう。
三百回以上繰り返して、気づいてしまった。
世界を終わらせたくないんじゃない。
この夕焼けを、終わらせたくないんだ。
期限は、あと一年。
365回目の夕暮れが来るまでに、
私は本当の意味で、彼を殺せるだろうか。
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