『好きじゃないくせに、傘を置いておくな』 ~あやかしの屋敷で、一年間眠ります~

ある雨の夜、道に迷った会社員の冬子は、気づけば見知らぬ古い屋敷にいた。
そこの主は、雪白。雪みたいな目をした、無口なあやかし。
「一年間、この屋敷にいてくれ。条件はひとつ。毎晩、同じ部屋で眠ること」
意味はわからないけど、嘘をつく気配もない。仕事は続けていい、自由に出入りしていい。そう言うから、冬子は契約した。
最初は他人みたいに距離を置いていた二人。でも気づけば、朝食を並んで食べるようになっていた。帰ったら玄関に傘が置いてあるようになっていた。「感情はない」と言い張るくせに、雪白は明らかに冬子のことを気にかけている。
触れない。近づかない。それが契約だから。
でも一年が過ぎたとき、冬子は思う。
――この人のそばを、離れたくない。
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