どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき

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第9話ずっと好きだよ

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 何とか体重は戻った。
 そして恐る恐るお腹周りを測ってみる‥‥‥

 「四十‥‥‥ おおっ!!」
 (・∀・)”


 やった!
 元に戻った!!


 あのポッコリと出てしまったお腹が元に戻ったぁっ!


 あたしは思わずスキップするくらい喜ぶ。

 よかったよぉ~。
 あのままぶよぶよのお腹じゃ恥ずかしくて晴仁と一緒にプールにも行けない!
 今年の夏は新しい水着買って晴仁と一緒にプールに行くんだもん!

 胸だって前より大きくなったし、ここは大胆にビキニとか‥‥‥
 お、お腹だって元に戻りくびれだってしっかりあるし、奇麗なお姉ちゃんを晴仁に見せて‥‥‥


 だめっ!

 晴仁、あたしたち姉弟なんだよ!?
 いくらお姉ちゃんが魅力的だからっていけないんだよ!?
 ああ、でも、でもぉ、ちょっとだけならいいよ‥‥‥


 「ぐふっ、ぐふふふふふっ」
 ( *´艸`)♪

 「何してんの姉ちゃん? 気持ち悪い笑して?」


 はうっ!?
 き、気持ち悪い笑って何っ!?

 お、お姉ちゃん傷ついたぁっ!


 「は、晴仁ぉぉ~、何よそれ、気持ち悪いって!」
 (;´:ω:)/

 「外ではやめた方が良いよ? みんなお姉ちゃんを見る目が変わっちゃうから」


 そこまでかいっ!?


 弟にまでそう言われ思い切り落ち込むあたし。
 思わずOrz状態‥‥‥
 
 と、落ち込んでいたら晴仁がビニール袋を持っていた。
 これって‥‥‥


 「またあんた駄菓子屋行ってたの?」
 (; ・`д・´)

 「ああ、たまにこれ食べたくなっちゃうんだよね~」

 
 そう言いながらごそごそと中身をテーブルの上に置く。
 出てきたそれは昔から食べてた物、インスタントラーメンみたいな麺が味付けされて袋に入ったお菓子!
 
 晴仁はそれとカップで作るスープを台所から取り出す。


 「半分はこのまま食べて、残りはこっちのカップに入れてと。そこにこのカップで作るスープのほうれん草とオニオンのコンソメ味を半分入れてっと」

 そこにポットの湯を注ぐ。

 
 「これでちょっと待てば出来上がり! その間半分とっておいたこれをポリポリっと」


 そう言いながらあのインスタントラーメンのみたいなのを口に運ぶ。

 ぽりぽり。

 ああ、あれってたまに無性に食べたくなるのよね!


 「お姉ちゃんの分もあるよ? 同じにスープにもする?」

 「うぐっ、ダイエット成功したばかりだというのに! 食べる! 作ってっ!!」
 (; ・`д・´)/シ


 言いながらあたしの分も作り始める晴仁。
 もう、何も言わないのにこの子はあたしの分もちゃんと準備してくれる。
 いい子なんだからぁ~♡

 「さてと、もう少しふやけてからが美味しいから先こっち食べてて」

 そう言って半分をお皿に出してあたしに渡して来てくれる。


 「これ、昔っから大好きなんだよね~。ぽりぽり」
 (*´Д`)シ


 昔っから変わらない味。
 ずっと好きなんだよねぇ~。


 「出来た、はいスプーン」

 晴仁はそう言って渡して来てくれる。
 ふわっと香るコンソメ。

 じゅるり‥‥‥
 これって絶対美味しいやつだ!

 あたしは受け取ったマグカップを覗き込む。
 ほど良くふやけてた麺菓子が良い感じ。
 さっそくスプーンでそれをすくって食べる。


 「うまぁ~い! ああ、ほうれん草と卵が絶妙!」
 (*´Д`)~。


 「良いでしょ? ちょっと小腹がすいたときになんか好いし優しベースのスープだからカロリー控えめだよ?」

 晴仁はにこにこしながらそう言う。
 

 ああっ!
 ちゃんとお姉ちゃんの健康に気を使っているのね!


 あたしはにこにこしながらそれを楽しませてもらうのだった。















 いい子だよねぇ~。
 もう結婚しちゃおうか? 

   
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