上 下
3 / 7
第1章 魔王の絶対支配

勇者=嫁

しおりを挟む
魔王城王座の間にて

「マルコス、全門番たちと部下をここに集結させよ」
「え?あ、はい!かましこりました!!」
「ま、任せたぞ」

マルコスは走っていった

どうやらマルコスはまだ動揺しているようだ
なんだよ、かましこりましたって(笑)
そう、何故マルコスが動揺しているかというと...

「ねぇ、魔王様...」
「なんだソニア?」
「嫁って.....マジ?」
「マジだ!」
「へぇー...ってそうじゃない!!なに?!いきなり嫁って!!わ、わ、わけわかんないわよ!」
「え?なに?ソニアって理解力低いの?」
「いきなり嫁とか言われたら誰でもこうなるわ!!ていうかさり気なくdisるな!」

そう、俺は初陣の時に勇者を殺さずに嫁にすることにしたのだ!
だってぇ、可愛いし、強いし、なんかー家事とかも出来ちゃうみたいだしー、超優良物件じゃん!!
ていうかdisるとか知ってんのな(笑)

「まぁ、でもあんた強いし、それなりにカッコイイから別にわるくはないんだけどね...」ボソ
「ん?なにか言ったか?」

魔王はスキル難聴を発動する
(そんなスキルはない)

「な、なんでもない!!////」

ソニアは照れながら顔を逸らした

「そ、そうか」
「まぁ、いいよ私が嫁になってあげるよ魔王様!」
「え、いいの?」

まさかのソニアは案外あっさりとOKした

「いやいや、あんたから強制プロポーズしてきたんでしょうが..」
「あ、あぁ..そうだったな」

なんだよ強制プロポーズって、いや、間違ってないんだけどね?

「いや、でもそんなに簡単に了承してくれるとは思ってもなかったぞ」
「いや、まぁ実はさ、あたしあんまり自分の国が好きじゃないんだ...」
「そりゃまたどうして?」
「あたしも最初は好きだったよ、でもある日、王様が変わってから国が腐り始めたんだ...」

勇者は話を続ける

「王様は金と食料を独り占めしだした、そのせいで国民はみんな貧困で苦しい生活を強いられたんだ...遂には死ぬ人まで出てきた、でもあたしは勇者だから国民の為に戦わなくちゃならない、そのクソったれの王様の命令でね!」
「そんなことになっているのか...」

なんか重い話になったぞ...
でもまてよ?それって俺が王様消してその国貰ってちゃんと統治すれば魔王国の領土は広がるしは国民は助かる、その上勇者も助かる
お?いいんじゃね?一石三鳥レベルだよこれ?
よし、決めた!
「なぁ、ソニア」
「なに?あ・な・た?」

勇者はからかうように微笑んだ

「うぐっ、え、えっとなぁお前が嫁になってくれたお礼としてお前の国を救ってやることにした」
「え?ホントに?!」
「あぁ、ホントだ」
「でも、民を殺したりするんじゃ...」
「民は殺さん、誰1人とな」
「え...」
「殺すのは傭兵とそのクソ王様だけだ」
「ねぇ、なんでそこまでしてくれるの?あたしまだほとんど他人だよ?」

確かにそうだ、だが...

「そんなの簡単だ俺はお前を本気で好きで、本気で欲しいからだ!」
「え!!もう...バカ/////」
「ハハハ」

ソニアは茹で上がったかのように顔を赤くした

あれ?なんか俺、凄い恥ずかしいこと言ったような...
やっちまったなぁぁぁ!!
え、なに?
「俺はお前を好きで本気で欲しいから!」とか、何言っちゃってんの俺?!馬鹿なの俺?!死ぬよ?!しかも照れてるソニア可愛いなおい!!

心の中で葛藤していると誰かが入ってきた

「あれれ?私めが一番ですか?」
「そうだ、ルミナスよ」

第五門番のルミナスが来たようだ
ちなみにルミナスは魔法攻撃型で種族はウンディーネ、水の精霊である

「あぁ、私の愛しき魔王様ぁ」
「え?」
「私の愛を受け止めくださいましー!」

するとルミナスが抱きついてきた

「は?え?ちょ、ちょっと待て!ルミナスよ」
「あ!、これは失礼しました魔王様..」
 
どうやら落ち着いたようだ

怖ーよ!怖ぇーよ!!
いきなり服脱ぎながら抱きつこうとするなよ!
童貞にそんなことしたら死んじゃうからやめようねまじで!
そう、ちなみに俺は童貞だ!キリッ

するといきなりルミナスが言葉という名の爆弾を投下した

「で、魔王様、その横にいる汚らわしいゴミ屑の女はいったい?」
「誰が汚らわしいゴミ屑よ!」

修羅場になりそうだったので止めに入る

「まぁ、まて、紹介しよう俺の妻だ」
「どうも魔王草壁魔道様の妻になりました勇者ソニアです」
「.........」

ルミナスがまるでメデューサでも見たかのように固まっている、ていうか石化しているレベル

「う、うわぁぁぁん!!
魔王様の...魔王様の...バカぁぁぁぁぁぁ!!!」

ルミナスは泣きながら走って出ていった

「お、おい待てルミナスよ!あ、行っちゃったよ...」
「何なのあれ?」
「わ、わからん」

数分後全員が集まった、もちろんルミナスはいない...

「皆の者、紹介しよう新しい仲間だ、そして俺の妻だ!」
「どうも皆様、魔王様の妻となりました勇者ソニアです!」
「「......」」

全員が固まった
そりゃそうなるわな
まぁ、いいけど

「それともう一つ、明後日にエンブルク帝国を攻める!!」
「こ、これわまた急にどうなさいましたか?魔王様」
「いや、ただ普通にそこの王に腹が立っただけだ...」
「な、なるほど」
「国1個程度だ、マルコスとアスラ、お前らを連れていこう!」
「ハッ!!」
「このアスラお役に立てるよう頑張らせていただきます!」
「うむ、楽しみにしているぞ」
「ハッ!!」

アスラは第三門番のフレイムドラゴンである、ドラゴン族のため極めて高い攻撃力と知能を持っている

「では、お前たち何か異存はあるか?」
「いえ!!」
「それでは解散!!マルコスとアスラは明後日よろしく頼んだぞ!」
「はい!!」

全員が出ていった

「ふぅー疲れた」
「ねぇ、あんた本気なの?」
「当たり前だろ?俺は虚言だけは吐かないぞ!...多分」
「なにそれ、ふふ」

さぁ、楽しみだ俺に殺される瞬間クソ王様がどんな顔をするのか!
「ハッハッハッハ!!」

coming soon...
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

時の精霊に選ばれし者〜人狼リタは使命があります!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:80

生成(なまなり)

ホラー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

不撓不屈

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

アマチュア団体殺人事件

ミステリー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

ほろ甘さに恋する気持ちをのせて――

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:17

うごく! ちびりゅうのたちの ふしぎな カーニバル

絵本 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

日本という社会で私は

現代文学 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:8

幻影の終焉

ホラー / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:3

処理中です...