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第31話 とうとう夫婦の日です

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当日、12人とうちのちびっ子の14人より少し増え16人になった。お兄さまのクラスの応援者10人。

お兄さまのクラスの応援者も増えたので、子供達に目が行き届くね。小さい子供たちは怪我をしないように気をつけないといけない。

受付をし、私が作ったお名前ワッペン。子供、侍女、護衛騎士各お家ごとにワッペンの柄を同じにする。ワッペンの柄は花や動物、剣や盾などの武器や前世の乗り物を描いたワッペンを子供たちに選ばせてお胸に貼る。粘着ワッペンよ。なかなかの力作。動物もゆるキャラ風に描いたし、なかなかよい出来だと思う。

昼食の見本も置き、子供達はご両親に連れられて、料理の説明を受けて、どの料理がいいか、親子で考えてもらい、嫌いなものなどは、その場で聴取した。
お昼ご飯を選んでくださいね。

お手伝いのお兄さまのクラスの人にもワッペンを貼る。そして前世のアニメの執事メイド服を作ったよ。メイドは萌え萌えキュンキュンよ。執事姿もイケメンはかっこいいな。イケボならなおいいが、16歳だからね。声変わりするかしないかの年齢。

宮廷魔導士アグリ様に結界魔法を張ってもらったので、安心。魔法チートだなぁ。アグリ様も手伝っていただけることになった。夫婦の日なのに良いのかと思ったら、奥さまは隣国の貴族令嬢で、現在、奥さまの妹さんの出産があるので、里帰りしていらっしゃっているとのことです。さみしいので、息子たちとこちらで過ごすということになりました。託児所に預けるのは8歳の女の子と4歳の男の子だそうです。次男がお兄さまのご学友。その次男は手伝いに来ている。歳の離れた兄弟か面倒を見るお兄ちゃん、えらいぞ。一緒に頑張りましょう。

思い出すな。両親、弟,妹たち、甥っ子姪っ子たちとみんなでわいわい集まって、誕生日、クリスマス、お正月をした。みんなで何かするのは楽しい。

よし、感傷に浸ってないで、さぁ、始めましょう。託児所開始。

大部屋で子供たちを集めて、さすが貴族の子、泣き喚くことや騒がしくしている子や、席を立つ子がいない。

「みなさん、こんにちは。今日は、みんなで仲良く遊びましょう。初めてここで遊ぶ子も、2回目の子もいると思いますが、わからないことがあったら、この、前に並んでいるお兄さま、お姉さまになんでも聞いてください。それでは、お兄さま、お姉さまたち、名前だけでいいので挨拶を。ワッペンにつけた名前で自己紹介してください」

「カイ(カイデール殿下)です、剣術ご得意です。剣をしたい子は外でやりましょう」パチパチ。

「はい、このカイお兄さま、剣が得意なので、お外に出て、剣がしたい子はこのお兄さまのところに来てね。」
私は合いの手を入れていった。
剣が好きな子たちは目がキラキラしているよ。

「ルト(ロベルト様)です。算術が得意です。計算得意な子、嫌いな子でもどうやって解いたらいいかわからないことがあれば教えます」

「はい、ルト君、算術が得意ということで、より計算しやすい方法を伝授してもらいましょう」
前世の計算方法など伝授してみようかなぁ。

「アレク(お兄さま)です。魔道具や便利な道具を考えたり作ったりすることが好きです。よろしく」

「はい、アレク君ですが、便利グッズを考え作り出します。うちにはところかしこに、魔道具やグッズが置いてあります。侍女さんや護衛騎士さんもこんなのがあればなど気になるようでしたら言ってくださいね」

「ランドです(ランドルフ・ティルズ・フォン・フェイノルズ公爵嫡男・宰相の息子です)算術や魔術が得意です。よろしく」

「オスカーです(オスカー・トリオン・キルシェ伯爵三男 騎士団長の息子)剣術が得意です。」

「オスカーくん、剣術が得意。剣を教わりたい子はオスカーくんのところにきてね」

「リーです(リドルード・セイルズ・ファーガソン侯爵二男 あの魔道チートのアグリ様の息子だった)魔術が得意です」

「アグリです。魔術が得意です」

「このお二人魔術が得意なので、魔力操作のやり方がわからないとか、もっと魔法を知りたいと思う子は、2人のところに聞きに来てくださいね」

アグリさまがこのままお手伝いすることになった理由は、後に控える方々がいるからです。

裏方に、ランド、パーシバル、フリルがいるのだが、裏方で挨拶はやだと言われた。
フリルくんは、うちの料理人たちと、あれから仲良くなり、時々料理長のところに修行に来ている。もちろん、契約魔法で新商品の口外は禁止の契約をしている。昨日から泊まり込み、従業員寮にフリル君の一室用意しているし。寮ではなく、館の客室を辞退されてしまった。多分ランドくん、パーシバルくん、フリルくんはうちの商会の従業員になるかもしれない。貴族の嫡男以外は何かしら進路を決めないといけない。二男は領地の方を任されることもある。剣術なら騎士団、魔術なら魔導士団、文官などあるが、なかなか希望する就職先が難しいのも現実である。コネもあるらしい。

今度は女性陣紹介。萌え萌えキュンキュンのメイド服を恥ずかしがって可愛いですね。髪の毛はツインテールにしましたよ。

「シアです(レティシア公爵令嬢・カイデール殿下の婚約者)刺繍が好きです。よろしくお願いします」

「アナです(マリアナ侯爵令嬢・ロベルト様の婚約者)歌とピアノが好きです」
おっと、マリアナ様はピアノがお得意。これはいいことを聞いた。 絵本の読み聞かせの時にBGMを弾いてもらおう。 

「メリーです(メリージェーン イゾルデ ディア ベルゼルム スカイプ フォールズ王妃様です)ダンスと算術、剣術も得意です」

「クリスです(クリストファー グラント ベルゼルム スカイプ フォールズ国王様です)剣術、魔術が得意です。よろしくお願いします」

そう、なぜか国王、王妃様です。結界を張っているので安全だろうということで、フェルナンド様との時間を取りたいとのことです。いつもはご公務で、時間が取れないが、夫婦の日だから2人でフェルナンドさまに接しようということになったらしい。もうどうしてこうなったというかんじです。

王妃様もメイド服が、なぜか魅惑な着こなしです。いや、ノリノリで着ておりましたとも。お美しいです。

国王様は髪の毛と目の色を変えて、執事姿です。イケメンです。王太子に執務を任せて、夫婦で我が家に。これも夫婦の日で良いのか。休憩時間を長く取り、お二人の時間を取ってもらいましょう。

でも、うちは中立派のはず。こんなに頻繁に王族と交流があるのは、いいのかしら、お父さま。大人の世界はわからない。

うちの両親たちも夫婦の日を取りやめて、こちらにくるなんて、ドタバタ劇があったが、夫婦の日に行かせた。でも、気が気じゃないよなぁ。早く帰ってくるかな。他のご夫婦は、国王様、王妃様が来ていることは知らないので、ごゆっくり夫婦の日を楽しんで欲しい。

バタバタとしましたが、それでは始めます。

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