転生令嬢は江戸っ子娘、悪役令嬢には程遠いのですが〜なぜか婚約者が溺愛してくるのです

ブラウン

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ホワイティスの学力

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 楽しかった。王都は賑わっていた。キョロキョロしっぱなしだった。冒険者がいた。リアル冒険者。アニメで見る冒険者パーティと同じような?同じでないような装い。この世界は人との戦争はないのかな?

 魔獣がいる世界。ウィルが住んでいる辺境伯領にも魔獣がいる。冒険者達もそういうところに行って魔獣討伐している。ダンジョンもある。冒険者ギルドや商業ギルドもある。本当に異世界なのだ。

 今度は冒険者ギルドなどに連れて行ってもらおう。でもリカルドでは文官って感じで頼りないからウィルに連れて行ってもらおう。冒険者ギルドで絡まれては嫌だからね。

 早く学園に行ってウィルに会いたいなぁ。

 屋敷に戻り、学園の教科書を開いた。数学は小学校の四則演算の3桁までの計算だった。暗算でできる。歴史は覚えればいい。問題は魔法学だった。基礎がわからない。クリエイトなどイメージで物は作れる。だがしかし、理論を言葉で並べられるとチンプンカンプン???である。

 夕食時皆が揃っているところで相談した。

「お父さま、聞いてください。計算などは簡単にできるのですが、魔法学がわからないです。何が書いてあるのか理解ができないです。どうすればいいですか?」

「確かな魔法基礎学、魔法応用学、各属性魔法、総合魔道具、魔法薬学、魔法生物学、魔法関連だな。そうだなぁ、リカルド、魔法基礎学などは今やっているのか?一緒に勉強してもらえないか?」
 弟に勉強を頼む父よ、家庭教師ではないのかい?

 嫌そうな顔をしているリカルドからは先ほど現地をとったから有無を言わせない。

「リカルド、よろしくね」

「ああ、わかっている。姉上に教えるよ」

「私を教えていくうちに、自分の糧となり学年1位を取れるわよ」

「大丈夫、すでに1位だから」

「なんですって!1位。私は最下位だったわよね?」

「姉上、そうですね。姉上は全く勉強をしていなかったので当たり前の結果かと思いますよ。でも、今の姉上なら大丈夫じゃないですか。頑張ればの話ですが」

「いや、頑張るわよ。最下位なんて嫌よ!恥ずかしいじゃない。頑張るわ」

 前世だっておじいちゃんたちに喜んでもらえるように、心配かけないように頑張って上位にいた。この世界でも頑張れば上位は取らなくてもそこそこの位置にいればいいわよね。

 次の日からリカルドくんが私に魔法学を教えてくれた。とりあえず基礎を覚え、魔法陣の作り方を習った。なるほど法則さえ覚えればなんとかいける。

でも、リカルドくん頭いいわね。1位を取るだけあるわ。

「姉上、覚えるのが早いですね。記憶力がいいのですね。今の姉上は。このまま勉強していけば最下位は脱出できますね」

 夕食後に我が家の図書室を案内してもらった。貴族の家には図書室がある。この屋敷にも沢山の本がある。魔法の本高度な書籍は国立図書館に行くらしい。本を読むことは好きなのでこれからたくさん読んでいこう。

「ふむ、"これさえ読めばわかる魔法全集"?これを読めば魔法がわかるのかなぁ。これも面白そうなタイトル。"みんなで作ろう魔道具~便利便利、みんなの創造で魔道具を作っていこう"魔道具も作れれば便利。本当にタイトル通り便利便利よね。一応部屋に持っていこう。明日、教会に行って自分どんな魔法属性か分かるから、そのあと読めば分かるようになるかしらね、ふふっ」

 明日、家族みんなで教会に行く。自分の魔力量や属性、ステータスプレートを作るのよ。楽しみだなぁ。

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