僕は社長の奴隷秘書♡

ビビアン

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4・怒っているお客様にお詫び

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 午後。ちょっとしたアクシデントが発生した。
 連絡の行き違いにより、来客がダブルブッキングしてしまったのである。

 高宮は片方の来客を優先し、もう片方の来客は特殊な応接室で待ってもらうことになった。浅倉は、その間、来客の応対を任された。

「まったく、どうなっているんだ!」

「申し訳ありません」

 待たされている方の来客は、某ベンチャー企業の社長だった。
 学生時代に起業したことで有名な青年実業家だった。浅倉とほとんど年齢が変わらないのに、すでに高宮と一対一で商談をするレベルには昇り詰めている。それだけあって、ぎらぎらした野心を隠しもしない、バイタリティ溢れる男だった。

「こっちだって忙しいんだ。こんなところで油を売っている暇はないんだよ。高宮さんはまだか!」

「申し訳ありません。現在、緊急の業務に追われています。そちらの目途がつくまで、どうぞこちらでお待ちください。何かありましたら、わたくしめに何なりとお申し付けください」

 浅倉はそう言って深く頭を下げる。

 社長室、第一会議室とともに最上階フロアにある特殊応接室は、一見、ただの応接室のように見える。ソファーとローテーブルのセットが中央に置かれ、観葉植物や絵画などが飾られた何の変哲もない部屋に。
 ただし、せっかくの最上階だというのに窓はない。その代わり、本来窓があるべき壁が分厚いカーテンで覆われている。
 付け加えるなら、この部屋のソファーは座面が妙に広くて柔らかい。仮眠用のベッドとしても使えそうな大きさだ。

 こんな部屋に、性奴隷の証をつけた秘書課の社員と二人きり。

 今日の来客は、待たされている不満をひとしきり浅倉にぶつけた後、この部屋の意味を察したようだ。
 野心溢れる若い実業家の顔が、にやっと歪んだ。

「――ところで、君さ。襟についているそのバッジ、もっとよく見せてくれない?」

「はい」

 浅倉は言われるまま、ソファーにどっかりとすわっている来客の傍まで歩み寄り、スーツの襟に付けているバッジが良く見えるよう膝をついた。
 赤、黄、緑の三種類の意思表示バッジ。来客はにやにやしながら、そのバッジを触った。

「へぇ。男でコレ付けている人、初めて見たよ」

「……恐れ入ります」

「手も口も、尻もオッケーなんだ。ねえねえ。他のことはできないの?」

「他のこと、とは」

「例えばさぁ」

 襟のバッジを触っていた手が徐々に移動し、浅倉の薄い胸をスーツ越しに揉み始める。浅倉はなすがままだった。例え社外の人間と言えど、『応対』を任された以上、浅倉にこの手を拒む権利はない。

「この場で服全部脱いでって言ったら、従ってくれるわけ?」

「――もちろんです。お客様に対して決して粗相がないようにと、高宮社長から言いつかっております」

「ふぅん。じゃあ、とりあえず今ここで全裸になって? あ、社員証だけは首から下げっぱなしでいいよ」

 どうやらこの来客は、直接的な奉仕よりも奴隷の痴態を望むタイプらしい。

 浅倉は立ち上がり、大人しく命令に従った。じっくりと観察される中、上着を脱ぎ、シャツを脱ぎ、スラックスを脱ぐ。程よく鍛えられた肢体が露になっていく。
 その様子を、来客の青年は面白そうに眺めていた。

「へぇ。下着は案外普通なんだな。淫乱らしく、どぎついやつ着けているかなって思っていたんだけど」

「ご期待に添えず、申し訳ありません」

「ああ、シモの毛は全部剃ってるんだな。あれか、奴隷の嗜みってやつ?」

「はい。恥毛は全て永久脱毛しております」

 そう言っているうちに、浅倉は首輪と社員証を除くすべての服飾品を脱ぎ終わった。床の上に素足で立ち、来客に自分の裸を見せつける。

 高宮がタトゥーやピアスの類を好まないため、浅倉の身体には脱毛以外の処置が施されていなかった。乳首やペニスの色や形も自然なままで保たれており、良い意味でも悪い意味でも性奴隷らしさがない。

「……裸になりました」

「じゃあ、次はオナニーして見せてよ。バイブかなんか使ってさ。どうせこの部屋、性接待用のヤリ部屋でしょ? バイブの一つや二つくらい、準備してあるはずだよねえ?」

 来客はにやにやと笑っている。その目は、壁に掛けられた不自然なカーテンの方をちらちらと見ている。
 浅倉は仄かに湧いてきた恥辱を押し殺し、すまし顔でカーテンがかかった壁際へと移動した。

「――ええ、ございます。選りすぐりの玩具が、百点ほど」

 浅倉はそう言って、分厚いカーテンを開け放った。
 そこには、多種多様なアダルトグッズが大量に陳列されていた。バイブ、ディルド、ローター、電気マッサージ器、オナホール。手錠や開口器といった拘束具や、セックス用の下着や衣装まで一通り揃っている。

 専門店もかくやといった品ぞろえに、さすがの青年実業家も絶句した。浅倉は慇懃な態度でディルドのうちの一つを手に取りながら、淡々とした口調で言った。

「ここにある玩具とわたくしの身体、その全てを好きに使っていただきなさいと、ご主人様から言いつかっております。――さて、どの玩具から使いましょうか?」

 言葉を失っていた青年は、『好きに使っていただきなさい』という言葉を聞いたとたんにはっと我に返った。
 いまいちど壁に並んでいる大量の性玩具を眺め、全裸の浅倉を一瞥し――我慢できないと言った風情で、嗜虐者の笑みを浮かべた。

「俺、ゲイじゃないから、男の性奴隷なんて適当にオナニーショーでもさせとけばいいやって思ってたんだけどさ。気が変わった。……どうせ、高宮の奴はしばらくこないんだろ? なら、限界まで楽しませてもらうわ」

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