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第22話 初のクエスト
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「う~ん、本当に碌な依頼がないな」
冒険者ギルドのボードに張り出されている依頼に一通り目を通すが、やはりそこまで良いと思える依頼がない。
そもそも冒険者ギルドに登録して数日の素人に美味しい依頼とか普通は回ってこないもんだしな。
それでも街の近くに生える薬草とかを採取する依頼を見つけそれを受ける事にした。
異世界初心者なら薬草採取、まさに異世界ラノベの定番である。
しかしシズの反応は冷たかった。
「あっそれにするの?」
「そうだけど?」
「……う~んちょっと心配かな?」
は?何でだよ、薬草採取とかまさに雑魚冒険者の仕事だろうが。
「いい?薬草みたいに人の口に入れて問題ない野草って、どういう訳かそれに似た毒草が同じ様な所に生えてるもんなのよ、下手に素人に集めさせるとそれをギルドに持ってこられると迷惑なんだよね~」
なんとまあ……しかし言われると納得もした。
日本でも有名なトリカブトも何故か知らんが人間が食べられる数少ない野草と葉っぱの形が似てるとか同じ様な所に生えるらしい。
他にも似たような毒草が食べられる野草と酷似してるってのは案外あるとか、だからど素人もそうだが微妙な知識しか持ってない人間も山で野草に手を出すのは厳禁らしい、下手すると死ぬから。
毒草、人間に恨みでもあんのか?毒キノコもそうだが山の幸には危険がいっぱいだな。
「う~ん、けどそこはどうにかなると思うぞ?」
何故なら俺にはスマホで撮った映像がある、無論全て手描きのイラストの模写だが細かくかき込まれていたしそう言う細かな違いもあると分かっていれば問題ない筈だ。
「う~ん、けどね~~」
それでも煮え切らないシズ。
「それじゃあどうしろって言うんだ?」
「実は冒険者ギルドには冒険者になったばかりの人間を集めて実力のある冒険者の仕事を学ばせる特殊な依頼があるんだけど、それを受けてみない?」
「そんなのがあるのか?」
そんなんあるんなら先に言えよ、まさに俺みたいな一人だと簡単に死にそうなヤツの為のクエストじゃないか。
「報酬は出るけど教えて貰う立場だから安め、それにちゃんと実力のある冒険者の言うことを聞ける人間じゃないと受けさせられないんだけど」
「少しでも安全に冒険者の経験が積めるなら言うことをちゃんと聞くよ?俺年上とか年下とかで偉いとか考えないタイプだし」
「そう?なら丁度依頼の人員にまだ空きがある所にオッサンを入れとくね」
「ああっ頼むよ」
最初は他の冒険者からものを学ぶ依頼を受ける事になった、個人的には順調だと思う。
依頼の集合時間は明日の朝にカルカトの街の城壁の入り口らしい。
なら今日は少し休むとするか。
冒険者ギルドのボードに張り出されている依頼に一通り目を通すが、やはりそこまで良いと思える依頼がない。
そもそも冒険者ギルドに登録して数日の素人に美味しい依頼とか普通は回ってこないもんだしな。
それでも街の近くに生える薬草とかを採取する依頼を見つけそれを受ける事にした。
異世界初心者なら薬草採取、まさに異世界ラノベの定番である。
しかしシズの反応は冷たかった。
「あっそれにするの?」
「そうだけど?」
「……う~んちょっと心配かな?」
は?何でだよ、薬草採取とかまさに雑魚冒険者の仕事だろうが。
「いい?薬草みたいに人の口に入れて問題ない野草って、どういう訳かそれに似た毒草が同じ様な所に生えてるもんなのよ、下手に素人に集めさせるとそれをギルドに持ってこられると迷惑なんだよね~」
なんとまあ……しかし言われると納得もした。
日本でも有名なトリカブトも何故か知らんが人間が食べられる数少ない野草と葉っぱの形が似てるとか同じ様な所に生えるらしい。
他にも似たような毒草が食べられる野草と酷似してるってのは案外あるとか、だからど素人もそうだが微妙な知識しか持ってない人間も山で野草に手を出すのは厳禁らしい、下手すると死ぬから。
毒草、人間に恨みでもあんのか?毒キノコもそうだが山の幸には危険がいっぱいだな。
「う~ん、けどそこはどうにかなると思うぞ?」
何故なら俺にはスマホで撮った映像がある、無論全て手描きのイラストの模写だが細かくかき込まれていたしそう言う細かな違いもあると分かっていれば問題ない筈だ。
「う~ん、けどね~~」
それでも煮え切らないシズ。
「それじゃあどうしろって言うんだ?」
「実は冒険者ギルドには冒険者になったばかりの人間を集めて実力のある冒険者の仕事を学ばせる特殊な依頼があるんだけど、それを受けてみない?」
「そんなのがあるのか?」
そんなんあるんなら先に言えよ、まさに俺みたいな一人だと簡単に死にそうなヤツの為のクエストじゃないか。
「報酬は出るけど教えて貰う立場だから安め、それにちゃんと実力のある冒険者の言うことを聞ける人間じゃないと受けさせられないんだけど」
「少しでも安全に冒険者の経験が積めるなら言うことをちゃんと聞くよ?俺年上とか年下とかで偉いとか考えないタイプだし」
「そう?なら丁度依頼の人員にまだ空きがある所にオッサンを入れとくね」
「ああっ頼むよ」
最初は他の冒険者からものを学ぶ依頼を受ける事になった、個人的には順調だと思う。
依頼の集合時間は明日の朝にカルカトの街の城壁の入り口らしい。
なら今日は少し休むとするか。
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