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死ぬまで変わらぬ想い
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「今日も完売だったね! ありがとう。これバイト代」
「あぁ……」
「どうしたの?」
「なんでもない。今日の夜来るか?」
「うん。店が終わったらいくよ!」
「わかった。待ってる」
~~~~~~~~~~
家に着くと、ユキが買っていったはずの薔薇の花が、玄関に置かれていた。
どうしてここに?
とりあえず花瓶に刺してリビングに飾る。
ユキにソウが命の雫の持ち主だと、バレたんじゃないだろうか。
ユキが敵ではないと信じたいが、まだなんとも言えない。
もしメモに書いてあった、彼を手にかけたのがユキだとしたら……
俺はどうすればいい?
ユキに彼を殺す理由があったんだろうか?
「永遠の命なんて欲しいかなぁ? 僕なら要らないけど」
あいつは確かにそう言った。
それに父さんたちが死んだ頃彼も殺されたのだとしたら、俺たちはまだ子供だったはず。
それなのに……
答えは出ないまま時間だけが過ぎて行った。
~~~~~~~~~~
「何してるの?」
「ソウ……もうそんな時間か?」
「うん。呼び鈴鳴らしても出てこないから勝手に入ってきちゃった。扉開いてたよ? 不用心だなぁ」
とソウは笑った。
「すまない。全然気付かなかった」
「考え事?」
「まあな」
ふとソウがリビングのテーブルの上の薔薇に目をやる。
「それ……昨日の?」
「あぁ。ユキが買って行った薔薇だよ。わざわざここに寄って置いてったみたいだ」
「そっか……そりゃそうだよね」
「??? どうした?」
「知らないの? それの意味」
「何だ?」
「4本の薔薇には"死ぬまで気持ちは変わりません"って意味があるんだよ」
「なんだそれは?」
「本当に知らないの? あんなにたくさん薔薇を育ててるのに?」
「全然知らなかった」
「ユキさんは本当にアリスのことが好きなんだね」
「唯一の友人だからな」
「それだけじゃないと思うけど……」
「……それより歌の練習するんだろ?」
「うん!」
死ぬまで変わらぬ想いか……
永遠の命を手に入れたら、死ぬまでなんて考えなくて済むだろう。
この薔薇のメッセージを俺はどう受け取ればいいか悩んでいた。
「あぁ……」
「どうしたの?」
「なんでもない。今日の夜来るか?」
「うん。店が終わったらいくよ!」
「わかった。待ってる」
~~~~~~~~~~
家に着くと、ユキが買っていったはずの薔薇の花が、玄関に置かれていた。
どうしてここに?
とりあえず花瓶に刺してリビングに飾る。
ユキにソウが命の雫の持ち主だと、バレたんじゃないだろうか。
ユキが敵ではないと信じたいが、まだなんとも言えない。
もしメモに書いてあった、彼を手にかけたのがユキだとしたら……
俺はどうすればいい?
ユキに彼を殺す理由があったんだろうか?
「永遠の命なんて欲しいかなぁ? 僕なら要らないけど」
あいつは確かにそう言った。
それに父さんたちが死んだ頃彼も殺されたのだとしたら、俺たちはまだ子供だったはず。
それなのに……
答えは出ないまま時間だけが過ぎて行った。
~~~~~~~~~~
「何してるの?」
「ソウ……もうそんな時間か?」
「うん。呼び鈴鳴らしても出てこないから勝手に入ってきちゃった。扉開いてたよ? 不用心だなぁ」
とソウは笑った。
「すまない。全然気付かなかった」
「考え事?」
「まあな」
ふとソウがリビングのテーブルの上の薔薇に目をやる。
「それ……昨日の?」
「あぁ。ユキが買って行った薔薇だよ。わざわざここに寄って置いてったみたいだ」
「そっか……そりゃそうだよね」
「??? どうした?」
「知らないの? それの意味」
「何だ?」
「4本の薔薇には"死ぬまで気持ちは変わりません"って意味があるんだよ」
「なんだそれは?」
「本当に知らないの? あんなにたくさん薔薇を育ててるのに?」
「全然知らなかった」
「ユキさんは本当にアリスのことが好きなんだね」
「唯一の友人だからな」
「それだけじゃないと思うけど……」
「……それより歌の練習するんだろ?」
「うん!」
死ぬまで変わらぬ想いか……
永遠の命を手に入れたら、死ぬまでなんて考えなくて済むだろう。
この薔薇のメッセージを俺はどう受け取ればいいか悩んでいた。
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