雨宿り

ゆき

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太陽

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あなたは 何をみてるの?

「みんなが持っているものを俺は持ってないんだ」

持っているじゃない
努力したって敵わないものを

「それは、みんなにとって、。
    俺にとっては、当たり前のこと。同じように、みんなにとって当たり前のことは、俺にとっては、違う。」

(まぁ、よく聞くセリフだ)

長所を誇り、短所を魅せれば、解決するよ、と伝えたつもりだが、

まだ 彼は、納得していない。

明らかに周りから彼は浮いていた。
しかしそれは彼のせいでは、ない。

環境が、持って生まれたものが、
根本的に 私たちとは違うのだ。
それに周りは納得していた。
既に、いや、最初から納得させられていた。

 しかし 当の本人達は違うようだ。
私はそのことは 心が通いあっているからこそ感じるものだと思っていた。
 
違ったようだ。

彼らは あからさまだ。

[何もしていないじゃない]

言いたいけど、『何も』していないわけではない。
それは、周りから見ることでわかるもので、主観的には、絶対にわからない。

責めるつもりではない。

ただ、この気持ちを抑えると、
壊れてしまいそうで、
狂ってしまいそうで、
その元凶をなくそうとしている。

[あの子は特別だから]

少し嫌味混じりに君が放つその言葉は、
空気をほんの少し、ほんの少しだけ濁らせた。

君は、目の前の壁に夢中で、壁をどかしたくて、必死だから、そんなことをいったのだろう。
しかし、その言葉を放ったときのあなたは、。      (すごく醜かった)
少しだけ、あと少しだけでいい。

君たちはいま、支配できない存在に、
背中におぶさっている邪魔者に、
支配されている。

主観的に見てから客観的にみると、すぐにわかることだ。
ただ 今の君は、まるで 迷路だ。
本当に責めるつもりは、ないんだ。

かっこよく、まっすぐに、きみにはいてほしかったよ。
それも今では、きっとただの理想論なのだろうが、。

きみは私から「自信」を、「余裕」を奪って、      
いつのまにか 自分のものにしていたね。

それは環境的要因で、悪くないよ、きみは 

でも 私のものを奪ったきみは、
遠くのものは綺麗に見えて、
近づくとそうでもなくなるような存在にどうしても見えてしまって、今までのように いてほしかったよ。

貶すつもりは少しだけ、今の発言にはあったかな、

ただ、いまのきみには、遠くでも、そんな魅力感じられないんだ。

長所を誇り、短所を魅せておくれよ。

そんなこといったって、きみは長所しか、みせないんだろうなぁ。

もうきみの長所はわかってるよ。

幼稚園のころから一緒だもの。
ただ、外見いがいの長所がみつからないだけで。 
あ、皮肉じゃあないよ。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

まえはる
2017.02.07 まえはる

いいと思う
私もそんな感じで書いてるから
否定はできない

2017.02.07 ゆき

ありがとうございます
これからも頑張ります(^-^)

解除

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